問題解決ノート

ROOKIES (8) (ジャンプ・コミックス)
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今日は本はお休みして、久しぶりにROOKIESの第8巻から、私の一番のお気に入りの場面を紹介します。

「私が定年を迎えて教師を辞める時　絶対今と同じ事を言ってみせます」

定年を迎えるのが何年後かは分かりませんが、そのときに「必ず今と同じ事を言ってみせる」と言い切れるものを、私たちは持てているのでしょうか。

「ふふっ川藤くん　私は今年14年目になるがね　たしか新任当事は今の君と似たような事を考えておったよ
でもね　今はそうやって声高に理想を並べる事ができるかもしれんが　やがては必ず自分の無力さに気づく時がくるよ」
「私はかわりませんよ
私が定年を迎えて教師を辞める時　絶対今と同じ事を言ってみせます」

全く本を読まなかった私が毎日本を一冊読むようになって、10ヶ月が経ちます。
確かに賢くはなったかもしれませんが、勉強すればするほど、知識が増えれば増えるほど、物事がよく分かるようになって正しい答えを選べるようになる、ということなどありえません。
実際には、勉強していろいろなことを知れば知るほど、確実なものなど、ほとんどないことに気づきます。
「必ず」とか「絶対」といった言葉はどんどん使わなくなり、利害関係が複雑に絡み合う現実の前に、”物分り”がよくなっていきます。
1を知るたびに10の知らないことに気づくようになり、正解探しをしている人はますます悩み続けることになります。
そのような状況の中でも、「私が定年を迎えるとき」、もっと言えば、「私が死ぬとき、絶対今と同じ事を言ってみせる！」と言い切れて始めて”信念”なのではないでしょうか。
私は、いくら本を読んでも信念を生み出すことはできないと思います。
本で得られるものはあくまでも借り物の知識で、自分の中に深く根ざすものではないですよね。
信念には羅針盤がありますが、借り物の知識はいくら集めたところでそれぞれがバラバラな方向を示すか、全く方向を示さないかのどちらかで、結局進むことができなくなります。
やはり、本だけ読んでいてもダメですね。
挑戦し続けて、実体験あるのみです。

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