Tom Rathさんの著書、「Strengths Finder 2.0」を読んだ。
本書は「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす」の最新バージョンだ。
ある分野を強みとするには、それに関わる資質(才能)と知識と技術が必要だ。
そのうち、知識と技術については習得可能なのだが、資質については天性のものである。
本書はテストを受けることによって自分の生来の「資質」のうち、最も強く持っている5つを知り、それを磨くことで強みとつなげることを目的としたものである。
前回のテストと比較して何が変わったかというと、
●追跡調査によってテストの精度自体が向上
●資質の特徴に加えて、どのように行動すればその資質が生かされるかという、“50 Ideas for Action(10 for each of your top five themes)”を追加
●同じ資質でも、自分が他者と比べてより際立っているのはどの部分なのかということが、“What makes you stand out?”としてオンラインで確認できる
となっている。
しかし、ネックなのはまだ翻訳バージョンが出ていないことか。
本書は洋書なのだが、アマゾンのレビューでテスト自体は日本語で受けられると書いてあったものの、私はやり方がわからず結局英語でそのままやってしまった。
20秒と回答時間が短いので、分からない単語を調べている時間もあまりなく、人によっては結果に影響が出てしまうかもしれない。
ちなみにテスト中は後戻りできず、受けなおすこともできない。
私は既に受けてしまったので試していないが、Gallup社に問い合わせたところ、ウェブブラウザの設定を変えることで日本語で受けることもできるようだ。
メールの内容を載せておくので、必要であれば試してみてください。
ただ、あくまでテストが日本語で受けられるだけで、診断結果は英語で出てきます。
You can change the default language setting on your Internet web browser to Japanese instead of English. This will automatically provide a Japanese translation of the assessment. The steps to change this setting are usually simple, but vary from one web browser to another. Please check your web browser’s “Help” files for instructions on how to change the default language setting.
さて、旧バージョンでの結果と比較して、今回の診断結果では5つの資質のうち2つに変化があった。
前回は、
1.Maximizer(最上志向)
2.Intellection(内省)
3.Individualization(個別化)
4.Significance(自我)
5.Relator(親密性)
だったのだが、今回は
1.Futuristic(未来志向)
2.Maximizer
3.Intellection
4.Focus(目標志向)
5.Relator
となった。
1.Futuristic(未来志向)
どうやら私は未来に魅了される人間らしい。
いつでも前向きで明日につながる鮮明な未来図を描くことができ、それが人々に希望を与えるのだとか。
確かに、特に最近よく自分のビジョンについて考えをめぐらせたり、人に話したりしているが、この資質が一番に来るとは…。
以前読んだ「最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと」で、偉大なリーダーはただ明確なビジョンを描ければいいという言葉に影響を受けて以来、ずっとあこがれていた資質なので、うれしすぎます。
“Ideas for Action”
Entrepreneurial、もしくはstart-upなシチュエーションで、力を発揮するようです。
また、未来について考えをめぐらすほど、その絵が鮮明になり、それを追求せずにはいられなくなるとのこと。
つんくさんの言っていた、妄想力の出番ですね。
同じマインドを持つ友人を持つと、刺激を与え合うことが出来、より高いレベルに上ることができるようだ。
これは最近始めた読書会でやりはじめていると思う。
注意点としては、未来を人に示すときはわかりやすく、言葉を選んで伝える努力をすることらしい。
人に理解されないことも多いようだ。
“What makes you stand out?”
夢に息吹を吹き込むのに非常に勤勉になれるらしい。
人がなしえる可能性について語らずにはいられないらしい。
2.Maximizer(最上志向)
(追加部分のみ記載)
長期的な関係や目的に集中すること。
真に偉大なものに気づいたとき、この資質が最大限に生かされる。
楽観主義、エネルギー、情熱を人びとや組織に呼び起こすことが出来る。
3.Intellection(内省)
(追加部分のみ記載)
考えたことを日記に書くこと。
新しい情報や発見を得るために読むのがすき。
4.Focus(目標志向)
この資質が、特定の行動が自分が目的を達成する上で有用かどうかを直感的に見極めるようだ。
また、組織を常にゴールにフォーカスさせることが出来るので、チームにとって非常に価値のあるメンバーになれるらしい。
“Ideas for Action”
目的や目標を定めるときは、期日と目標値を定めること。
監督される必要性はない。
たとえ人の話があまり重要でないように感じても、ちゃんと耳を傾けること。
“What makes you stand out?”
明確なゴールを設けたとき、粘り強く、断固とした決意を持ち、やるべきことに集中できる。
5.Relator(親密性)
(追加部分のみ記載)
難しいことを簡単にすることが自然に出来る。
情報や知識を細かく把握しつつも、本質の部分をより大事にする。
やるべきことは見えました。
やはり妄想です。
総合すると、未来について考えをめぐらし、鮮明に描くほど私はエネルギーが湧いてくるようです。
勇気が出てきた!
Strengths Finder 2.0 | |
Tom Rath
Gallup Pr 2007-02-28 おすすめ平均 |
6 Comments
あっ!
前バージョンは買ったのに積読本のままだった…(^^;
早く受けてみないとダメですね~。
原書を読むなんてさすがですね!
私にはとても無理です…。
BJさん
簡単なテストなので、やってみることをお勧めしますよ!
精度もかなり高いと感じます。
原書については私も今までまず無理だろうと思ってました^^;
でも、意外と読めるものですよ!
英語に触れるいい機会なので、
もっと買ってみようと思うのですが…
どれを買えばいいのかいまいち分からないです^^;
何かいい情報源がないか、探索中です!
こんなサービスもありますよ。
http://www.summary.com/cgi-bin/Soundview.storefront
まだ私は検討中ですが・・・。
BJさん
さっそくチェックしてみましたが、
これはいいですね!
翻訳される前の新刊情報がほしかったので、
かなり重宝しそうです。
ありがとうございます!
はじめまして。最近、StrengthsFinder を6年ぶりに受けたため、同じような経験をもつ人を検索していて辿りつきました。(blog でも紹介させてもらいました。ありがとうございます!)
LEMONedさんは3つ重なっていたんですね。僕の場合は 1.0 を2回やって 2つ重複でした。著者曰く、思考・行動のパターンなので時がたつと傾向が多少変化するんですね。
hito-kanさん
はじめまして、そしてブログでの紹介、ありがとうございます!
私の場合は、ver2.0が出たということであまり間隔をあけずに2度目を受けたのですが、
今回5つのうち2つが異なっていたのは、特定の場面で自分がどう思考し、どう行動するのか、
本や人との対話を通じてより理解した結果ではないかと思ってます。
hito-kanさんのように、5年ほどの期間をあけて再度受けてみるのも面白そうですね。
そのときはまたver3.0とか出てそうですが(笑)