赤いクリップで家を手に入れた男—-ネット版わらしべ長者ものがたり | |
西山佑
河出書房新社 2009-01-22 おすすめ平均 |
カイル・マクドナルドの『赤いクリップで家を手に入れた男—-ネット版わらしべ長者ものがたり』を読みました。
本書は主人公であるカイル氏が、赤いクリップをスタートに物々交換を繰り返し、ついには家を手に入れてしまうノンフィクションわらしべ長者物語です。
肝は、
自分には価値がないものでも、それを欲しがる人が世界のどこかにいるかもしれない
今はインターネットで世界中の人とつながれる
面白い情報には、人が集まる
人が集まると、そこに価値が生まれる
というところではないかと思います。
そもそも赤いクリップなんて欲しがる人がいるのか、という話なのですが、実際にカイル氏がネット上で募集してみたところ、何件もの問い合わせがあったそうです。
まぁ、あえて赤いクリップなんて誰も欲しがらないようなものでスタートしたことが、逆に面白さを引き立てたのかもしれませんが、これは私たちも応用できますよね。
●まずは自分が提供できるものを決める。
●そしてそれが欲しがる人の目に届くように、情報を発信する。
●それが必要な人の目に留まれば、自分の欲しいものと交換できる。
しかし普通に情報発信していても、それが必要な人の目に留まるほど、情報が行き届かないことのほうが多いと思います。
そこで重要なのが、「面白いこと」なのです。
本書の例がとてもわかりやすいのですが、「赤いクリップで物々交換をして一年以内に家を手に入れる」というストーリーに引き寄せられ、最終的には一日400万人もの人がブログにアクセスするようになったようです。
特に本書の企画は「1年以内」という区切りのいい期間で行ったため、読者もついていきやすかったのでしょう。
ブログでも、「一年以内に○○する!」という面白い企画ができれば、注目度があがるかもしれませんね。
赤いクリップで家を手に入れた男—-ネット版わらしべ長者ものがたり | |
西山佑
河出書房新社 2009-01-22 おすすめ平均 |
2 Comments
>ブログでも、「一年以内に○○する!」という面白い企画ができれば、注目度があがるかもしれませんね。
なるほどー!
一年以内に出来ること。…うーん、なんでしょうかね?
考えてみます!
ぼってぃーさん
毎日異なるブログ読者とランチをしながら、
ブログに相手のインタビュー記事を載せることと、相手の座右の一冊・お気に入りの一冊情報を交換し、
1年間後に『これが私の座右の書365選』を共同出版する!
というのはどうでしょう?
こういうのを考える妄想会議みたいなのを開いたら、
面白そうですね(笑)