池谷聡さんの著書、「職場を悩ます ゆとり社員の処方せん」を読んだ。
2008年4月、日本企業に突如モンスターが現れた。
その名も「ゆとり社員」。
彼らは入社後早くも職場を悩ます脅威として認識され始めている。
「ゆとり社員」の定義は、
●1992年にゆとり教育が導入された前後に小学校1年生になった世代
●2008年4月に企業に新卒入社した世代
である(私のことじゃないか!)。
現在までに発見されている彼らの生態的特長は、以下のとおりである。
1.オフィスにかかってきた電話を取らない
・面識のない人とのコミュニケーションに抵抗がある
・自分の成績に直結しない仕事に興味を持たない
2.上司との酒はきっぱり断る
3.顧客の希望よりも「自分の夢」にこだわる
4.仕事の抱負は「転職できるスキル」を磨くこと
・将来に常に不安を抱えている
5.「受験」も「就活」も苦労知らずでめげやすい
6.何でも教えてくれる「グーグル」が先生
・自分の頭で答を考えることができない
7.「自分はできる」と自信満々だが実践に弱い
8.言われたことしかやらない、できない
9.「お客様感覚」でプロ意識が低い
・自己主張が強いわりに受身
10.具体的イメージのない成長願望
11.成長できないと感じるとすぐ辞める
12.すぐに成果が出ることにしか興味がない
(いくつ当てはまりますか?)
なお、既に表出している被害状況の例をいくつか挙げると、
●友達を大切にするのが自分の個性だといって仕事を休む
●急ぎの用にも関わらず電話ではなくメールで済ませたため、確認が遅れる
●アドバイスしたら叱られたと感じ、退職する
などがある。
しかし、これらはほんの一部に過ぎない。
こうした問題に対処し、「ゆとり社員」の能力をうまく引き出すための「処方せん」が本書である。
被害にあっている方は参考にしてみてはいかがだろうか。
職場を悩ます ゆとり社員の処方せん | |
池谷 聡
朝日新聞出版 2008-07-04 おすすめ平均 |
2 Comments
BJさん
そうそうたる顔ぶれの企業が
この会社の研修プログラムを導入していますよね。
そういった面でも、本書は信頼できる内容ではないかと思います。
私も「当事者」として、身につまされる部分も^^;
著者の方、存じ上げなかったので、調べたら、元Rから
株式会社 ウィル・シードという会社にいらっしゃるようですね。
なかなか取り組み自体が面白そうな会社でした。
学校教育と企業内人材開発という事業ラインナップが
現場の学校教育体制と企業側でのニーズを掴みやすく
しているのかもしれませんね。
面白そうです!
Checkしてみます(^_-)