加藤昌治さんの著書、「考具―考えるための道具、持っていますか?」を読んだ。
本書は博報堂に努める「アイデアマン」である著者の、「考える仕組み」を解説したものだ。
アイデアの発案、企画化における「What(何を)」と「How(どうする)」を、
●普段からアイデアのネタ素をいろいろ貯め込んでおく
●目前の課題についての特殊知識や必要な情報をさらに頭に入れる
●貯め込んだ中から、使えそうなネタ素・情報を引っ張り出す
●引っ張り出したネタ素・情報を組み合わせて新しいアイデアを生む
の各段階に応じて効果的に導き出すための「思考ツール」が多く紹介されている。
そもそも「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」のだ。
であるならば、組み合わせる材料となる既存のアイデアがたくさんあればあるほど、その組み合わせのパターンも多くなり、すなわちアイデアが多く出せるようになる。
アイデアは、「量が質を生む」のだ。
つまり、量をたくさん生み出し、それを質に転化する方法を知り、実践すれば、誰でもアイデアマンになれる。
アイデアマンになりたい方、お勧めです!
カラーバス
●「色」「位置」「形状」などを一つ決め、それに注目してみる
●一見関係なさそうなものたちが自然に集まる
●一度しっかり意識した、この事実で充分
メモ
●何か思いついたら全てメモする
アイデアスケッチ
●一枚一案で、最低10枚、目標30枚
●アイデアのエッセンスを、「わがままに」書いていく
ポストイット
●一枚一ネタ
●思い浮かんだものを書いて、机に貼る
●組み合わせられないか考えてみる
マンダラート
●8つのセルを埋めながら、切り口を発見していく
マインドマップ
●放射状に思考を開放していく
オズボーンのチェックリスト
●転用したら? 現在のままでの新しい使い道は?
●応用したら? 似たものはないか? 真似はできないか?
●変更したら? 意味、色、動きや臭い、形を変えたらどうなる?
●拡大したら? 大きくする、長くする、頻度を増やす、時間を延ばすとどうなる?
●縮小したら? 小さくする、短くする、軽くする、圧縮する、短時間にするとどうなる?
●代用したら? 代わりになる人や物は? 材料、場所などを帰られないか?
●置換したら? 入れ替えたら、順番を変えたらどうなる?
●逆転したら? 逆さまにしたら?上下左右、役割を反対にしたら?
●結合したら? 合体、混ぜる、合わせたらどうなる?
ブレインストーミング
他人の発言を批判しない
自由奔放な発言を歓迎する
質より量を求める
他人のアイデアに便乗する
全く別の視点を盗むいいチャンス
ビジュアライズ
絵にならないものは企画として成立しない
細かく丁寧に想像する
さて、まずはポストイットを買ってこよう。
考具―考えるための道具、持っていますか? | |
加藤 昌治
阪急コミュニケーションズ 2003-03 おすすめ平均 |
ずっと渋っていたmixiですが、
ついに(?)始めることにしました。
気軽にマイミク申請してください。
あと、藤沢(神奈川県)近辺での読書会の
メンバーが増えればいいかなぁと思っております。
サイトのデザインをブラッシュアップしてみました!
少しはかっこよくなったでしょうか(^^;
2 Comments
私は結構好きな本です。
創造は才能ではなくてスキルが生み出すというのは
何とも心強い限りです!
スキルなら習得可能ですからね(^_-)
BJさん
まさに、そのとおりですね!
自分には発想力がないから…
とあきらめかけている人に読んでほしい一冊です。
あ、早くポストイット買わないと^^;