兼田武剛さんの著書、「絶対に成功する! 起業法」を読んだ。
「絶対成功する!」というから読んでみたが、本書の中身には起業を確実に成功させることを保証するような根拠はなく、そもそも何を持って成功とするのかの定義もない。
しかし、事業領域決定、商品計画、販促計画などの「起業前にやっておくべきこと」が網羅されているので、「事前準備のチェックリスト」としては充分活用できると思う。
起業前にやっておくべきことは多くあるが、本書を読んで、その中でも最も重要なのは「夢と強みが重なる天職を見つけること」と「起業前に顧客を見つけること」であると感じた。
夢は確かに大切だが、いくら夢があってもそれが自分の強みを活かして実現できることでない限り、うまくはいかない。
しかし、夢と自分の強みが重なるような事業があれば、それは天職といえる。
そして、そのような仕事であれば起業しても成功する可能性が高いのだそうだ。
また、起業がスムーズにスタートできるかどうかは「商品力」にかかっているといっても過言ではないが、
商品力があるかないかを事前に調べる有効な方法が、事前にターゲットとなる顧客に話してみることである。
その人が興味を持ち、顧客になるというようであれば、それは商品力(もしくは自身の人間力)が優れている証拠になる。
ただ、革新的過ぎて回りに理解されないという場合もあるので、すべてを鵜呑みにはしないほうがよさそうだが。
最後に、著者は「成功するまでやる!そうすればあなたは絶対に成功します!」と述べているが、これはそのとおりだと思う。
ワタミの渡邉美樹さんも、「夢をかなえることそれ自体は難しいことではないかもしれないが、夢をあきらめないことが難しい」と自身の著書で述べている。
あきらめない強さがほしいですね。
絶対に成功する! 起業法 (PHPビジネス新書) | |
兼田 武剛
PHP研究所 2008-07-19 |
2 Comments
>成功するまでやる!そうすればあなたは絶対に成功します!
確かに(^m^)
これであれば、『絶対に成功する!』と書いても嘘にはならないですね。
起業となると、ホントに色々な知識が必要になりますよね。
メンタルタフネスも。
前回のお話ではありませんが、何年後かに起業するという視点で
仕事に取り組むと甘えがなくなるかもしれませんね!
BJさん
>前回のお話ではありませんが、何年後かに起業するという視点で
>仕事に取り組むと甘えがなくなるかもしれませんね!
確かに、起業するのだという視点を持っていれば、
いつかは今の会社を辞めるわけですから、
変に人の顔をうかがったりしがらみを気にせず、
本質的な価値をベースに行動できそうですね。
また、期間を区切ることによって、
時間に対する感度も高まりそう!
自分は独立してもいくらでも自分の腕で世の中をわたっていける
という状態を意識して働くことが、
結果的には自立を促すのかもしれませんね!