神川貴実彦さんの著書、「年収2000万円の転職術」を読んだ。
年収2000万≒外資戦略系コンサルティング企業への転職術と考えていいと思います。
本書で扱っているのは「お金」を前面に押し出した、高学歴・高収入のキャリアプランの考え方です。
●東大じゃなければ五十歩百歩
●TOEICは900点くらいないと目を引くことは出来ない
●トップ10クラスじゃなければMBAでも意味がない
●大企業出身じゃないと難しい
などなど、なかなか手厳しい内容で、読みながら「私はあんまり関係ないのかしら」と思ってしまいました。
東大→大企業というレールを歩いて気づいたら「中収入」にならぬよう、自分の学歴にしっかりとレバレッジをかけるキャリアプランを重要なポイントを押さえつつ描いているので、自分の高学歴を最大限生かしたい人にはうってつけの内容だと思います。
しかし、これらの要素を抜きに考えれば、本書の中身は自身のキャリアプランを見直す上で、広く用いることの出来るものではないかと思います。
自身のライフプランを真摯に描き、思い描いた生活を送るためには具体的にどのくらいの収入が必要なのかを考える。
そして自分自身を棚卸して、条件を満たす企業に転職するにはどんな準備が必要なのかを考えるという部分は、何も東大生や外資コンサルを目指す人だけに共通する部分ではないと思います。
職務経歴書の書き方や面接の仕方もアピールすべきポイントや注意すべきポイントを押さえてくれています。
就職を前にキャリアを漠然と考えてしまっている、もしくは今まで漠然と考えてキャリアを積み上げてしまった、という人は一度本書を読み、キャリアプランを考え直すのも手だと思います。
100ページと短いですが、必要なエッセンスだけを盛り込んだ印象を受け、この内容で1000円は安いと思いました。
年収2000万円の転職術 (ピンポイント選書) | |
神川 貴実彦
プレジデント社 2008-06-12 おすすめ平均 |
2 Comments
20代の頃は年収を結構気にしていた時期もありましたが、30代ぐらいまではキャリアを重視しつつ、年収はそんなに気にしなくてもいいのかなぁと思っています。
逆に年収はあとから付いてくるものかと。
そんなこといっていたら付いて来ないかもですが(^^;
BJさん
生涯年収ということなら、私も同意見です。
あくまで、すぐに(20代~30代)で年収2000万を手に入れたい人は
外資コンサル、ということになるのかなと。
最終的には能力のある人がしかるべき場所にいれば
年収はどうにでもなると楽観的に構えてます(^^;