今日は休日で、自宅でくつろぎながら本を読んでいたのですが、突然小包が届きました。
あけてみると…
年収と仕事の効率を劇的に上げる 逆算力養成講座 | |
山崎二三代・山崎隆弘
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 2009-02-16 おすすめ平均 |
クロスメディア・パブリッシング代表の小早川幸一郎さんより、献本いただきました(小早川さん、ありがとうございます!)。
既に読みかけの本があったので、これは明日読もうとはじめは考えていたのですが、半分ほど読み終えていた本を一度置いてタイトルとまえがきだけ読んでみると…ピーンときてしまいました。
というわけで今日は急遽、山崎二三代さんと山崎隆弘さんの『年収と仕事の効率を劇的に上げる 逆算力養成講座』を読みました。
早速ですが、
●天才経営者
●カリスマ起業家
といわれるような人達を見ていると、どうしてこの人たちは常識破りな発想ができるのか、誰も思いつかないようなアイデアを生み出すことができるのかと、うらやましく思うことがありませんか?
私は本書を読んで、常識や固定観念に縛られない斬新な発想や切り口、アイデアといったものは、結局のところ“逆算力”によるところが大きいのだなと気づきました。
“逆算”とは、目的や目標を相手の立場から考えてプランを練る。10年先や全体像やそのあるべき姿から考えて動くことをいう。しっかりとゴールを描き、そのゴールからスタート地点に向かって走る。その間に最短距離・最小努力でゴールにたどり着ける道を見つけ、それから悠々とスタート地点に立つのである。
本書ではこの力を“逆算力”としているのですが、これがあると何が違うかと言うと…
●一からコツコツと積み上げるよりも早くゴールに到着できる
●時間のムダを省き、労力がカットできる
●余裕ができ、雑用に追われることがなくなり、仕事の成果が上がる
●考える時間が生まれる
●仕事の効率が上がり、年収もアップする
なるほど、これは便利です。
さて、4ヶ月ほど前の9月28日に、私は始めてのTOEICを受けました。
勉強を始める前に問題を解いてみたところ、6月27日の段階で私のスコア予想はおよそ800点でした。
そこから3ヶ月間の勉強でおよそ150点アップの945点という結果を出したのですが、手前味噌ながらここで言っておきたいのは、例えば500点から600点、700点から800点にスコアを上げることと、800点から900点までスコアを上げることは、同じ100点でも全く質が違います。
900点から950点、それ以上となると、さらに世界が変わります。
それでも何故3ヶ月で945点までいけたかというと、3ヶ月前の勉強を始める段階でちゃんと逆算していたことが大きかったのだと思います。
あらかじめ期日を9月28日、目標を900点(9月に950点に変更)に設定し、そのためには何が必要なのかを洗い出し、無駄なことは一切せずに効果的なものだけを3ヶ月間続けてきたからこそ、最短距離・最小努力で走れたのだと思います。
ちなみに1日の英語の学習時間も、何も3時間や5時間もやっていたわけではなく、1時間程度のものでした。
段取りのいい人、目標をさっと達成できる人の考え方の出発点は「出口」なのである。
この“逆算力”を資格勉強だけなく、仕事や人生に当てはめようというのが、本書なのです。
中身は濃いのですが、非常に簡単・簡潔でわかりやく書かれているので、
●将来のビジョンを考えずに目の前のことをコツコツとやってしまいがちだ…
●何かをやろうとは思うけど、何をしたらいいのかわからない…
●最短距離・最小努力で成果の出る方法を見つけたい!
●目的実現に向けてがんばっているが、もっといいやり方を見つける方法が知りたい!
という20代の若手ビジネスパーソンや、これから就職しようという学生に是非読んでもらいたいと思います。
非常にオススメです。
以下、印象に残った箇所を紹介します。
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● 年収の逆算力
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自分は何の所得で稼ぐのか。そして着実に年収をアップする策を逆算して練るのである。
収入と言っても、給料以外にも、事業所得、不動産による所得、配当による所得など、いろいろとありますよね。
あくまである額の年収を得るのが目標ならば、会社でがんばることで給与を上げることにこだわらなくても、他にもいろいろと手段はあるというわけです。
私は一つの目標として5年後の目標年収額を設定してるのですが、これはちょっと高めにしておくのがポイントだと思います。
なぜなら、中途半端に800万円とか1000万円にしてしまうと、がんばれば何とかなってしまうような気がして、今やっている方法で今より2割~3割一生懸命働くと言う”努力”に頼ってしまいがちなんですよね。
しかしそれ以上の額に目標を設定すると、今やっている方法ではいくらがんばっても達成できないことが明らかなので、必然的に今とは全く違う発想やアイデアを探すようになります。
私も大風呂敷を広げてみたのですが、最初は「厳しいな…」と思っていたのですが、その時点での常識や固定観念にとらわれずに発想を広げていくうちに、「あれ、この方法でうまく行けばできるかも…」と思えるようになりました。
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● 逆算力で見切り力をつける
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自分にとって本当に必要なものと不要なものに分ける。そして不要なものは手放すのだ。(中略)”逆算力”の一つには、マッハの速度の”見切り力”が必要
私はとある目的のために車の免許を取ろうと教習所に通っていたのですが、その目的がとある理由でなくなったため、元々自分には自動車は要らないだろうと考えていたこともあり、その後すっぱりと通うのを辞めてしまいました。
料金は全額前払いで、返金不可だったので金銭的にはかなりの損失でした。
しかし私にとっては無駄な時間をこれ以上浪費するよりも、その時間で本を読んだり英語の勉強をしたりしたほうが有意義だと感じられました。
あれはいい決断だったなぁと今でも思います。
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● 目的からの逆算力
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あなたの人生を懸けて何を成し遂げたいのか、後世に何を残したいのかを考える
(中略)
「何のために」。つまり目的からの逆算なのである。
ビジネス書を読めばたくさんのノウハウやテクニックを学べますが、それが私達をどこかに連れて行ってくれることはありません。
本書の言葉を借りると、それらはハンドルのない車のようなもので、どちらの方向に行ったらいいのかわからない。
つまり「目的地がない」のです。
だからこそ“志”や”ビジョン”といったものが大切になるのですが…
本書ではどんな目的があれば人から応援されるだろうかと逆算的に考えること、つまり「人々から応援される」という逆算を上級編の”逆算力”としているのですが、私はこれは”打算”だと思います。
それよりもずっと大事なことがあるのです。
それは、その目的が「自分自身に応援されるものかどうか」ということです。
「世の中のために」とか、「社会貢献だ!」とか、いくら人受けの良い目的を掲げたところで、肝心の自分が心から成し遂げたいと思えるような目的でなければ、立ちはだかる苦労や壁、失敗の前にすぐに逃げ出してしまうのです。
大事なのは自分の内なる呼び声を持つような目的を持つことで、情熱と執念を持ってその目的の実現のためにがんばっている姿にこそ、人々は感動し、応援したくなるのではないでしょうか。
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年収と仕事の効率を劇的に上げる 逆算力養成講座 | |
山崎二三代・山崎隆弘
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 2009-02-16 おすすめ平均 |
以下、私用メモ
●自分よりスキルアップしている人の後ろをつけてみる
●「出口」は利益ではなく、クライアントである。クライアントの声を聞くのだ。
●誰と組むかで、手に入る情報と質が変わる
●営業は自己満足ではなく、相手が望んでいることから逆算する
4 Comments
すでにお金を払った後で、教習所に通うことを”切る”・・。一時の損得を考えていたら、絶対にできない決断ですね。すごいです。
ゴールから逆算して考えてみると、今、何を”切れば”いいのかがわかってくる。正に、TAKUさんの「逆算力」恐るべし、という他ありません。私も自分の私生活を見直して、何を”切る”べきか、今日中にリストアップしてみますね。
追伸:TAKUさんがご縁で、ぼってぃーさんともご縁を持つことができました。ありがとうございます!あ、あと、TAKUさんのメルマガ登録させていただきました!10年前大学生だったので。(・・どんな理由や)
ビジネス太郎さん
そうなんですよね、いろいろとやりたいことはあるのですが、
やらなければいけないことも多いので、全部をやるのは無理だなぁと
思います。
何か新しいことを始めようとするなら、何かを切らなければならなくなりますが、
そのときはいつも目的・目標から逆算して判断するようにしています。
重要なこと・緊急なことマトリックスは、いつも頭の中で描いていますよ!
メルマガの登録も、ありがとうございます(笑)
コメント機能がついているので、何か学生へのアドバイスなどあれば、
よろしくお願いしますね!
ブログで、書評を引用させていただきました。(^_^;;
ありがとうございます。
美崎さん
とんでもないです、こちらこそご紹介いただき、ありがとうございます!
ホームページがかなりすっきりとしたデザインになったんですね。
これからも読ませていただきますので、よろしくお願いいたします。