勝間和代さんの「勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan」を読んだ。
本書は従来の勝間さんの著書とは異なり、日本の抱える構造的・制度的な問題や世界の抱える貧困問題などに対しての提言を示したものです。
●悲観的な若者
●女性の雇用問題
●ワーキングプア・フリーター
こういった問題に対して勝間さんがどのように考えているのかももちろん興味がありましたが、私はそれ以上にこれらの問題に対して勝間さんが本書を通じて、何をしようとしているのかに注目していました。
本書には対談形式の章もあり、日本の構造や制度がいかに女性を働きにくくしてきたか、ワーキングプアを生んできたかといったテーマが扱われていて、面白いです。
ただ、読んでいて私は若干構造的・制度的問題に責任をおわせすぎではないかと思ってしまいました。
もちろんそういう面も強いとは思いますが、本人の自助努力で挽回できる部分もかなりあると思うんですよ。
例えばワーキングマザー問題について、ワーキングマザーはがんばっても年収300万円が限界だという現実があり、それでは子供のために十分な教育費を捻出することが出来ない、政府の責任だ、という主旨の主張を対談者が述べている部分があります。
しかし私に言わせれば、勉強は苦手だからと自分を磨く投資をせずに「300万が限界」といっても説得力はないと思います。
実際に勝間さんのように子育てをしながらも稼いでいる人たちはいるわけで、特に勝間さんはそのノウハウを「本」という形で還元してくださっているわけですから、私たちはもっと勉強してそういうロールモデルを取り入れればいいはずです。
しかし現実はどうなのでしょう。
例えば私が「この本いいですよ」と進めても、素直に読もうとする人とそうでない人がいますが、やはり読まないのは社会的に弱者と呼ばれるような人たちです。
自分が社会的弱者であるという自覚がないのか、誰かが解決してくれるのを待っているのか分かりませんが、そういう本人の無責任な姿勢が周囲をシラけさせているのも、問題が解決しない理由に含まれると思います。
ただ、本人たちの自助努力が足りないからと言って、恵まれている人たちが立場的に有利であることをいいことにこういった問題に無関心でいるのも無責任だと、本書を読んで少し自戒を込めて思いました。
問題は気付いた人が解決するのが一番早いはず。
私たちはもっと勉強して、自分たちが働くことによって豊かに出来る対象をどんどん広げていかなければならないと思いました。
勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan | |
勝間 和代
毎日新聞社 2008-09-27 おすすめ平均 |
2 Comments
こんにちは(^_-)-☆
私もこの本を読んで、いろんなことを考えました(^。^)y-.。o○
もっともっと保育園とか少子化に対して対策を練ってくれれば
女性の社会進出もしやすくなるでしょうし
何せ、子どもが少なくなるってイヤですからね($・・)/~~~
いろんな視点から政治を垣間見た気がしました(^。^)y-.。o○
またきますぅ♪
ゴリクン。さん
はじめまして、こんにちは(^^
こういった問題は、無関心を決め込んでしまう人が多いですよね。
本書を通して、私も自分の視界が少し開けたように思います。
>何せ、子どもが少なくなるってイヤですからね($・・)/~~~
幸い私は4人兄弟の長男として育ちましたが、
子供は絶対にいたほうがいいと思います。
恐らく勝間さんはこうした問題に対して、
「解決」することを目指しているのだと思いますが、
勝間さんの以前の著書を読んでいなければ、
そしてここまで勝間さんが注目を集めていなければ、
私を含め多くの人はこういった類の本を読むことはなかったのではないかと思います。
やはり戦略的ですよね~。
>またきますぅ♪
是非、お願いします!
私からも訪問させていただきますね(^^