D・カーネギーさんの著書、「人を動かす 新装版」を読んだ。
本書は人に好かれ、人を説得し、変化させ、動かすのに必要な人間関係の原則をまとめたものである。
一冊を通して伝わってくるのは、以下の二つのメッセージだった。
●人に反感を与えながら何かを得ることはできない
●人は誰しも自己重要感を欲している
自分の過ちを素直に認められる人は確かに素晴らしいが、そういう強い人ばかりではないのが事実なわけだ。
自分自身に関しては素直に過ちを認めることを戒めつつも、他人に関してはいかに自尊心を傷つけず、反感を与えずに自己説得させるかを考えなければいけない。
実際にそれをどのように行えばいいのか、本書は非常に具体的にまとめている。
特に、部下を持つ人やマネジャー職の人には読む価値にあふれた一冊ではないか。
さて、どうやら私には「誠実に人に関心をよせる」ということが出来ていないようだ。
「単に人を感服させてその関心を呼ぼうとするだけでは、決して真の友を多くつくることはできない」という一説が本書に登場するが、読んでいて耳が痛かった。
どうやら私は自分自信に対して夢中になるあまり、自分を知ってもらうことばかり考え、相手に関心を示して理解しようという姿勢が足りなかったようだ。
その証拠に、私は人の名前を覚えたり、誕生日を覚えたりするのが苦手である。
「われわれは、自分に関心を寄せてくれる人々に関心を寄せる。」
先日読んだ本にも書いてあったが、人に知り合ったら誕生日を聞き出しておき、当日に祝電や手紙を贈るようにすると、相手に大変良い印象を与えるようだ。
乗り越えるべきハードルはいくつかあるが、まずは相手に関心を向ける訓練として、名前を覚えることと、誕生日カレンダーを作ることの二つを始めようと思う。
※BJさん、紹介していただき、ありがとうございました!
非常に面白かったので、もう一冊の「道は開ける 新装版」も
今度買って読もうと思います。
人を動かす 新装版 | |
デール カーネギー
創元社 1999-10-31 おすすめ平均 |
4 Comments
lemoned-icecreamさん
はじめまして。hiroと申します。
カーネギーの本は本当に昔に書かれたという
感じがしない。現代にも十分通ずる素晴らしい本だと思います。
>「われわれは、自分に関心を寄せてくれる人々に関心を寄せる。」
いい言葉ですよね。最近の人脈本のルーツはまさにこの本にあるのかなと思います。
私より若いのに読書されていて読んでいて心地よくなりました。
今後もちょくちょく拝見させて頂きますね!
hiroさん
はじめまして!
コメントありがとうございます。
>最近の人脈本のルーツはまさにこの本にあるのかなと思います。
印象的なプロフィールの書き方や、感謝の気持ちをハガキで伝えるなど、
最近の人脈本には具体的なテクニックも多く紹介されてます。
が、人とどう向き合うかという基本において本書を越えるものは
ないのではないかと思いました。
古典だからという理由で回避してしまうにはあまりにもったいない、
良書ですよね。
hiroさんの日記、早速拝見させていただきました。
私と同じ、80年代生まれなんですね!
年齢の近い、マインドを共有できる方として、
私もいろいろ学ぶことがありそうです。
お気に入りに登録して、
今後訪問させていただきます!
ありがとうございます!
>「われわれは、自分に関心を寄せてくれる人々に関心を寄せる。」
七つの習慣の『理解してから理解される』というのと同じですね!
私も人の名前を覚えるのが苦手だったりします(^^;
人事なのに・・・。
欧米の文化はよく主張の文化と言いますが、
やはり基本は相手の主張を聴いてからという事ですよね。
やはりカーネギー本は良いですよね。
久しぶりに読み返してみます!
BJさん
>私も人の名前を覚えるのが苦手だったりします(^^;
>人事なのに・・・。
人事の方となると、覚える名前が多くて
大変そうですよね^^;
何かいい方法はないものか…。
>やはりカーネギー本は良いですよね。
>久しぶりに読み返してみます!
ブログでの記事を、楽しみにしてます!