トム・ピーターズの著書、「トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ!」を読んだ。
だれにも頼らず自分の力で生きていけるひとを、私は「ブランド人」と呼びたい。
以前は大学を出て、有名企業に就職して、波風立てずに過ごせば順調に出世して…という安定した道が用意されていたのに対し、これからのグローバル社会、競争社会は自分の才覚で生きるしかない時代になると著者は述べています。
これからの労働者は組織に完全に依存するわけには行かず、自分自身のキャリアをマネジメントしなければならない、とはドラッカーの言葉ですが、まさに自分がどの分野でプロフェッショナルとなるのかを決め、どこで働き、どのように自分を磨き成長していくかを自分の責任で決めなければならない。
他の人にはない、自分の「強み」を持って、自分の力で生きていける、まさに「ブランド人」になることを、私たちは求められます。
こう言われると、多くの人はプレッシャーに感じるかもしれません。
しかしそうではなく、むしろ自分の力を思う存分発揮し、悔いなき人生を送る千歳一隅のチャンスがやってきたのだと捉えているのが、本書のいいところです。
全てを自分の責任で決めなければならないとは、逆に言えば自分の責任で好きなように出来るということでもあります。
「自分は何に成りたいのか」
「何を成し遂げて有名になりたいのか」
そんなことを考えながら、好きな仕事に見も心も奪われつつ、グローバル・競争社会の荒波をまるで海賊のように超えていく、そんなゾクゾクするような生き方が許されているのです。
本書はそんな「シビレル生き方」を追求するブランド人を、50の側面から描いていきます。
時代をどうサバイバルしていくか、という考えで本書を読んでしまうのはあまりにもったいない。
「死は、生きることをやめる多くの方法のひとつにすぎない」
本書を通して、
●自分の腕を頼りに、
●輝く個性を頼りに、
●同志のネットワークを頼りに、
●すごいプロジェクトを頼りに、
●成長を頼りに、
どんな自己実現を目指して”生きて”いくのかを是非考えてみてください。
お勧めです!
※具体的なパーソナルブランディング戦略については、ピーター・モントヤの
「パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す」
をあわせて読むと有効です。
以下、私用メモ
ブランド人の8つの帽子
●マーケティング
●商品開発
●業務管理
●顧客サービス
●販売
●情報管理
●時間管理
●計画
トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ! (トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦 (1)) | |
Tom Peters 仁平 和夫
阪急コミュニケーションズ 2000-03 おすすめ平均 |
4 Comments
奇遇ですね、今日僕もピーター・モントヤ「パーソナル・ブランディング」を読んだところです。
お勧めされたとおり面白い内容でした。紹介していただいてありがとうございました☆
この2冊を読んで、自分を商品化し、マーケティングによってターゲットに買ってもらうという発想を得ました。
会社に飼いならされるような人生を送りたくないなら、まさに「ブランド人」にならなきゃいけませんね。
マックさん
>奇遇ですね、今日僕もピーター・モントヤ「パーソナル・ブランディング」を読んだところです。
なんと(笑)
mixiに登録したタイミングといい、何かとシンクロしていますね。
これは何かあるのか!?
>この2冊を読んで、自分を商品化し、マーケティングによってターゲットに買ってもらうという発想を得ました。
>会社に飼いならされるような人生を送りたくないなら、まさに「ブランド人」にならなきゃいけませんね。
自分株式会社のCEOになれる人が活躍できる時代ですね。
ともに「ブランド人」を目指して、成長していきましょう!
トム・ピーターズの著書は良い本が多いですよね。
ブランド。
ブランドって何だろうと考えた時に、
私は他者(他社)との違いをあらわす何かだと思っています。
だからこそ、弱みよりも強みにフォーカスして
自身の成長を考えなくてはいけないのかなぁと。
BJさん
この分野ならあの人に任せれば間違いない、
という信頼があると、もうブランドになってきますよね。
信頼には当然それに見合う能力が必要になってくる。
やはり強みを尖らせるのが一番だと私も思います。