さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書) | |
山田 真哉
光文社 2005-02-16 おすすめ平均 |
山田真哉さんの「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学」を読みました。
税理士試験に向けて勉強中のぼってぃーさんのブログにて「会計学の入門書として最適」と紹介されていたので、簿記を勉強中の私としては読んでおかなくてはならないだろうと、手にとってみました。
なるほど、これは確かに、会計学の入門書としては最適だと思います。
まず、貸借対照表や損益計算書は一切出てこないですし、会計的な用語も最低限のものしか出てきません。
しかも、「なぜさおだけ屋はつぶれないのか?」「なぜワリカンの支払い役になりたがる人がいるのか」といった身近でかつ興味深いテーマを活用して話が展開されているので、読んでいてあきません。
また、本書を読むと会計には難しい数学の知識は必要なく、「99%は足し算・引き算・掛け算・割り算である」ことがよく分かるので、会計学の勉強を始めたいと思ってはいても、「自分は数字が苦手だから…」と敬遠してしまっている人にも有用です。
その上、読んでいるうちに
●売り上げと費用の関係
●本業と副業の関係(連結)
●商品が余ることと品切れすることの関係
●単価と回転率の関係
といったことを学ぶことができ、
●会計の本質を大まかにつかめる
●会計的な考え方が理解できる
のですから、まさにこれから会計学を学ぼうと言う人にはうってつけの一冊だと思います。
簿記にしても会計士・税理士にしても、いきなり細かいところから覚えようとするのではなく、まずは会計学の世界観・背景像という大枠を把握してしまったほうが、理解が深まり、効率的に勉強ができると思います。
お勧めです。
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書) | |
山田 真哉
光文社 2005-02-16 おすすめ平均 |
4 Comments
ブログの紹介ありがとうございます!
>本書を読むと会計には難しい数学の知識は必要なく、「99%は足し算・引き算・掛け算・割り算である」ことがよく分かるので、
本当にその通りです。
簿記については、加減乗除がほとんどですし、難しい数学の知識と言っても、連立方程式があるくらいですね。今のところは。
それにしても、同じ本の紹介でも、全く違いますね。
この記事を読んで、もう一度読みたくなりました(笑)
ぼってぃーさん
「数字が苦手だから…」と簿記を敬遠している人が意外と多いことを
私も実感しているのですが、
そういう人にはまず本書を勧めたいと思いました。
ん~それにしても、ぼってぃーさんの読書生活やブログ記事を読んでいると、
本当に刺激になりますよ。
何か目的を持って、同世代で切磋琢磨できる仲間って、
どんな人脈よりも素晴らしいのではないかと思います。
そのうちリアルでお会いできるといいですね!
ありがとうございます!
僕もlemonedさんのブログを見て、
「もっとしっかりとしたブログを書けるように頑張ろう!」
と、いつも意識を改めています。
お互いがお互いを高めあえる関係は本当に素晴らしいですよね。
リアルで会える日を楽しみにしています!
ぼってぃーさん
>お互いがお互いを高めあえる関係は本当に素晴らしいですよね。
本当にそうですよね!
是非今度お会いしましょう!