「自分から教わる!」技術 | |
人見 隆之
日本実業出版社 2008-11-26 おすすめ平均 |
人見隆之さんの『「自分から教わる!」技術』を読みました。
昨日内定先の会社で入社前の説明を受けたのですが、その際に人事の方から、
「学生の間はお金を払っている立場だから、口をあけて待っていればいろいろと教えてもらえたかもしれない。
しかしこれからは社会人となり、給料をもらう側の立場になる。
口をあけて待っていても、いい情報など教えてもらうことはできない。
自分から教えてもらいに行かなければならないよ。」
というニュアンスのことを言われました。
それを聞いて、「あぁ~教わるの苦手かも…」とちょっと思った私ですが、そういえば以前著者の人見さんにお会いしたときに本書をいただいていたのを思い出し、何かヒントはないかと読んでみることにしました。
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● 自分の中の、何か足りない未熟な部分をPRしてみる
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自分の弱みをあまり見せるのが好きではない私には、ピンポイントのアドバイスでした。
教わり上手な人はよくこんなフレーズを使っています。
たとえば、「一見堅物そうに見えますが、実はパチンコが趣味なんです」とか「体ががっちりして体育会系だと見えるようですが、実は全く運動オンチなんです」という感じです。
なるほど、では私はどうかというと、弱みはひたすら隠しますし、なるべく自分を完全無欠な超人であるかのように相手に見せようとしがちです。
しかし、
教わり下手な人は、このようなドジや失敗を隠してしまいます。
それどころか、逆にこんな具合に自分はいかに優秀であるかを取りつくろおうとします。
いやぁ、耳が“痛い”。
ただ、これは私の中でボトルネックになっている部分だと思うので、逆にここを何とかすればかなり教わる技術が向上するような気がします。
とりあえずわからないことは、素直に「分かりません!教えてください!」と言うようにします。
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● これまでの知識や経験をいったん捨てることも大事
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教わる際にはいったん靴(知識や経験)を脱いで、耳を傾ける必要があります。
下手にビジネス書を読んだりセミナーに参加している人は、何か人から教わった際に「あのビジネス書にこう書いてあった。あのセミナーでこう言っていた」と、知識をひけらかす傾向がありませんか?
何か教えるたびにこんな反応をされていたら、そりゃあ、教える気力も失せますよね。
あくまで自分はどう思ったのか、どう考えたのかを伝えるように、気をつけたいと思います。
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● 上司から教わる
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「教えてください」の一言は、それが些細なことであっても、管理職としての上司の心をくすぐります。そうすれば、自然とコミュニケーションは円滑になります。
「何かオススメの本はありませんか?」と相談されると、思わずニコニコしてしまいますが、それと同じ事を自分がやればよかったんですね。
やはり変に構えずに、「教えてください!」と素直に言えることは大事ですね。
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● 先輩との共通点を探せ!
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接点を持つといっても、大げさでわざとらしいことを考える必要はありません。
私のように、ちょっとした共通点を探して、先輩に親近感を感じてもらえばよいのです。
確かにちょっとしたことでも共通点がある人には、それだけで他の人よりも親近感がもてます。
円滑な関係を築いて、上手に先輩から教わるためにも、まずは「共通点を探してみる」ことは大事だと思いました。
だから「飲みニケーション」も大切なのでしょうね。
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そこまでハードルを上げなくても、「教わる技術」は向上できそうです。
「教えてくれないのが悪い!」「教え方が悪い!」と考えてしまうその前に、まずは本書を読んで、自身の「教わる技術」を見直してみてはいかがでしょうか。
「自分から教わる!」技術 | |
人見 隆之
日本実業出版社 2008-11-26 おすすめ平均 |
3 Comments
>ドジや失敗を隠してしまいます。
……その通りです…!
「このブログの記事に触発されました!」というわけではないのですが(後押しをしてもらいました)、これから、僕の周りで起きたことをブログに書いていこうと思います。
ドジや失敗といえるのかはわかりません。
できることなら、隠しておこうと思っていたのですが、隠したままでは本の紹介ができないので、書きながら整理していこうと思います。
なので、今日で「ディスカヴァーさんありがとうキャンペーン」終了します。
参加していただき、ありがとうございました!
はじめましてorangeee13です^^
僕も完全無欠な超人のように見せたがるふしのある人間です。
最近はジョブズの“stay hungry, stay foolish”を胸に生きています・笑
ちなみに文脈から察するに同学年だと思われます^^
今日初めてこさせていただいたんですが、とても参考になりましたので、ランキング投票させていただきました。ありがとうございます。またこさせていただきます!
そこで突然なんですが、相互リンクさせていただけないでしょうか。先にお気に入りとしてリンクさせていただきました。ご都合が悪ければおっしゃってください。
宜しくお願い致します。
>ぼってぃーさん
それはとても楽しみです。
実は私もブログでは、自分が経験した失敗について、詳細には書いていません。
知られたくない、恥ずかしい…ということではないのですが、
今のところここでそのことについて書く予定はありません。
交流会でお会いして意気投合した方や、周囲の信頼できる友人などにはお話するのですが、
これは私の実感ですが、そういう話をしたほうがより相手との関係が深まります。
というのも、今の私の目的は、その失敗と深い部分でつながっているからです。
本当の内なる呼び声を持つビジョンというのは、自分の中の深いところにある何かに
端を発するものだと思います。
その深い何かには、人の強い共感を呼ぶ要素があるようです。
ぼってぃーさんのストーリーを、楽しみにしています!
あと、ふたり「ディスカヴァーさんありがとうキャンペーン」お疲れ様でした!
また面白いことやりましょう(笑)
>orangeee13さん
なるほど、私たちは似たもの同士かもしれませんね(笑)
お褒めの言葉、ありがとうございます。
是非またいらしてください!
また、リンクも張っていただいたようで、ありがとうございます。
後ほどじっくり読ませていただいて、私のブログと主旨が合うようでしたら、
こちらからも張らせていただきますね。
プロフィールを拝見しましたが、私もかなりサッカー好きですが、
ハンドルネームの謎は解読できませんでした(笑)