「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方 | |
駒崎弘樹
英治出版 2007-11-06 おすすめ平均 |
駒崎弘樹さんの『「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方』を読みました。
社会人としてのスタートにふさわしい、勇気をくれる一冊でした。
僕たちはそれぞれの職場で真面目に働くことだけをいいこととして、社会をよくしていこうということについては、国や自治体や「誰か偉い人」の仕事だと思っている。
「IPOを目指して頑張ろう」とみんなが言う。
でも、それが目標なんだろうか。なんだか、よくわからない。
お金になるところに羽虫のようにブンブン群がるのは、ビジネスだから、ある意味では当然だ。しかし、ビジネスというのは本来、手段であるはずだ。目的は、誰かが満足したり、足りないところが埋まったり、困っていることが解消されたり、そういったことではないのだろうか。
「就職偏差値」の高い企業に行けば自分は「イケている」という、甚だしい勘違い。今までママの言うことを聞いてレールに乗っかってきたやつが、お受験とまったく同じ意識で行う就職活動。自分が勤める会社の国籍がアメリカだというだけでブランドを感じてしまう植民地根性。自分が何をしたいのかもよくわからないのに、とりあえずMBAを取ろうとするばかばかしさ。
やはり私は、とりあえずMBAを取ろうとか、お金になるから英語を勉強しようとか、需要が多いけど供給が少ない資格を取って年収を上げようとか、株で儲けようとか、そういう考え方は好きになれません。
サバイバルとか、勝ち組・負け組みだとか、そういう価値観も大嫌いです。
私は、胸を張って誇れるような仕事がしたいのです。
お金の儲かる仕事ではなく、世の中の問題を解決するような仕事だったり、新しい価値を生み出すような仕事がしたいのです。
私は自分の仕事について子どもと話すときに、どれだけブランドのある企業で働いているかとか、どれだけ高い地位にいるかとかではなく、どれだけ自分の仕事が社会にとって価値のあるものなのかを語れるようでありたいのです。
他の誰かにもできるような仕事ではなく、「あなたがいなくなると困るから、頑張ってくれ」といってもらえるような仕事がしたいのです。
お金の話に群がる人々ではなく、夢・理想・志・理念・信念に賛同してくれる同志と一緒にいたいのです。
死ぬときにはたくさんのお金にではなく、「あなたがいてくれてよかった」「あなたのおかげで世の中が良くなった」と言ってくれる人々に囲まれていたいのです。
他人がどう思うかは一番大切なことではない。僕は他人の評価の奴隷ではないからだ。彼らがどうあれ、「僕が何をしたいのか」から逃げてはいけない。
今後も、あくまでも自分の内なる声と直感を信じる勇気を持って、自分のやりたいことに誠実に突き進んで行こうと、決意を新たにしました。
「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方 | |
駒崎弘樹
英治出版 2007-11-06 おすすめ平均 |
2 Comments
遅くなりましたが入社おめでとうございます。
これからは思う存分働けますね☆
ご活躍を楽しみにしております。
実は以前僕もこの本を読んでいましてかなり影響を受けました。
胸を張って働くっていい言葉ですよね。
お互い精進しましょうね♪
マックさん
ありがとうございます!
いよいよだなぁという心境です。
この本は熱いですよね。
視点を高く持って、お互い頑張りましょう!