「ライフワーク」で豊かに生きる (サンマーク文庫) | |
本田 健
サンマーク出版 2006-09-16 おすすめ平均 |
本田健さんの『「ライフワーク」で豊かに生きる』を読みました。
自分が幸せかどうかを知る、とても簡単な方法があります。
それは、いま自分がやりたいことをやっているのか、それともやりたくないことをやっているのかを知ることです。
私は今、毎日本を読んでブログにアウトプットするということを習慣にしていますが、これを話すと多くの人に
●「えらいわね~」
●「頑張っているんですね」
●「努力していますね」
と言われます。
しかしはっきり言うと、私はただ読書をすることとブログを書くことが好きだからやっているだけで、頑張っているわけでも努力しているわけでもなく、よってえらくもないのです。
きっとつまらなくなったら、休止するかあっさり辞めるかのどちらかだと思います。
ただ大学生の頃の私は、全くといっていいほど本を読みませんでした。
それが何故今は毎日読むようになったのかというと、やはり目的の力が強いのだと思います。
逆に言うと無理に何かをがんばっている人は、やりたくないことを無理やりやろうとしている可能性が高いのではないかと思います。
例えば「毎日本を読んで、ブログでアウトプットして、毎週セミナーに通って、とにかく自己投資しなくちゃ!」と“頑張っている”人というのは、私に言わせれば、一生懸命自己投資して頑張っている自分の姿に酔っているに過ぎません。
そういう人はそもそもやりたいわけではない事をやってるので、次第にモチベーションが下がってきます。
そしてそういう人に限ってモチベーションを上げるために本を読んで啓発されたり、セミナーに参加してモチベートされてきたりと、更にやりたくないことを頑張ってやるための一過性のモチベーションを吸収しに行くのです。
でもそれではいつになっても満たされませんよね。
幸せになるために無理に何かをやって、不幸な毎日を送っても意味がないのです。
じゃあどうすれば好きなことをやって生きることができるのか。
そしてどうすれば好きなことを見つけることが出来るのか。
本書はまさにそれについて書かれています。
以下、内容の紹介に続きます。
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● ライフワークとは?
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ライフワークとは、「自分のなかにある《幸せの源泉》から湧き出る情熱を使って自分らしさを表現し、まわりと分かち合う生き方です。
言い換えると、自分のハートに根ざした大好きなことをやって、幸せでいる状態ですね。
本書ではライフワークを構成するいくつかの要素が紹介されています。
ライフワークの7つの側面
●生まれ変わってもやりたいこと
●それをやっているだけで楽しいこと
●見ているまわりまで楽しませ、幸せな気分にさせること
●無人島に流れ着いてもやりたいこと
●お金を払ってでもやりたいこと
●いつもまわりの人にほめられたり、「もっとやったら」と薦められること
●すこしでも時間があればやってしまうこと
ライフワークの持つ6つの要素
●「静かなワクワク」があること
ライフワークで生きている人は、どちらかというと、一見静かで内なる情熱の炎が燃えている=一時的にワァーッと燃えるのではなく、持続する情熱
●「つきることのない情熱」が湧いてくること
●「まわりを巻き込むパワー」があること
●まわりの人を「癒す力」があること
●「自己完結」していること
●「ツキの波」に乗っていること
先日いただいた色紙に「河村さんは僕が今まで出会った中で一番影響力のある人間です!」というとてもうれしいメッセージがありました。
確かに周りには私の影響を受けて読書をするようになった友人が何人かいるのですが、手前味噌ながら、これは私の読書に対する「好き」という感情に「まわりを巻き込むパワー」が宿ったのではないかと思います。
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● ライフワークの誤解
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ライフワークとは何かに続いて、今度は「必ずしもライフワークではないもの」は何か、です。
●人を助けること
●強制されたボランティアワーク
●衝動行動
●義務や役割でする仕事
●使命感による行動
●社会から評価される能力を使う仕事
人を助けるにしても、使命感にしても、自分の「好き」という感情から出発して結果的に人を助けている、もしくは使命になっている、というのであればそれは素晴らしいことなのです。
ただ、ライフワークを見つけようとする余り、「人助けだ!」「使命だ!」と最初から固く考えてしまうと、自分のハートの素直な声を聞き逃してしまうかもしれません。
●才能がないとライフワークはできない
●ライフワークは見つけられるものだ
●ライフワークは職業だ
●心の余裕や時間がない人はライフワークを生きられない
●ライフワークさえやればすべてがうまくいく
●ライフワークは人生の使命(ミッション)だ
これらは「ライフワークに関する6つの誤解」として本書に紹介されているものなのですが、要するにライフワークは探してみつけるものではなく、あくまでハートの声を感じ取るものなのでしょう。
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本書は共感するところの非常に多い一冊でした。
もし興味がある人は、本書とあわせて、以前紹介した『ソース―あなたの人生の源はワクワクすることにある。』(http://d.hatena.ne.jp/lemoned-icecream/20090302/1235971749)もあわせて読んでみてください。
本書内にて本田健さんも参考文献として掲載されています。
「ライフワーク」で豊かに生きる (サンマーク文庫) | |
本田 健
サンマーク出版 2006-09-16 おすすめ平均 |
2 Comments
本田健さんの本は私も大好きです。
本田さんの幸せに対する考え方はいつもいいなと思います。
『ユダヤ人大富豪の教え』『ユダヤ人大富豪の教え?』も好きな本です。
これはまだ読んでいないので今度チェックしてみたいと思います。
kazさん
本田健さんの本は、本書がはじめてだったのですが、私も本田さんの幸福感・人生観には共感する部分が多かったです。
本書はなかなか面白く、オススメですよ!
もう一冊、『大好きなことをしてお金持ちになる』という本も積んでありますので、
こちらも近々読む予定です。
テーマはかなり近そうなので、今から楽しみですね。