中山マコトさんの著書、「「バカ売れ」キラーコピーが面白いほど書ける本」を読んだ。
まさにヒントの宝庫。
読んでいる間にもぐるぐると創造力が書き立てられ、次々とアイディアが浮かんでくるのを体験できます。
この本に書かれているのは、「人の記憶に残る」、「バカ売れする」、「簡単に作れる」の3拍子がそろった文章、キラーコピーが書ける圧倒的なノウハウです。
「キラーコピー」、それは一瞬にして人の心をわしづかみにする「必殺のコピー」のことです。
注目すべきは、本書がキラーコピーの原則原理を理解できるだけでなく、それを利用してすぐに自分でもキラーコピーが書ける「型」が豊富に用意されている点です。
これで書けない人は、いないのではないでしょうか。
特にマーケティングに携わる人には、必見の内容だと思います。
なぜならば、本書の、
●キラーコピーはマンツーマン
・誰にでも通用するような言葉は、言い換えれば誰にも通用しないことの裏返し
・「自分のことを言われてる!」とターゲットが感じるくらい、尖っていなければならない
・特定個人に語りかけるキラーコピーだけが力を持つ
・生ぬるい、エッジの甘いコピーは誰の気持ちもとらえない
●キラーコピーはシンパシー
・特定個人に向けて尖ったメッセージを送ると、それは同じような気質、好み、感性といったものを持つ潜在ターゲットの共感を呼ぶ
●キラーコピーはラブレター
・思いを告げたい、届けたい、たった一人の相手に対し、考え抜く
●キラーコピーは問題解決
・ターゲットは悩みそのもの
・「20台で年収が○○円で、家族構成がこうで…」というのはターゲットではない
という法則、実はそのままマーケティングにも応用できてしまうからです。
ブログに例えれば、ターゲットを絞った、エッジの鋭い内容を書く人の記事はやはり何度でも読みたくなります。
逆に、あまりにも対象者を広げ、ジャンルも幅広く、毎日書いていることがばらばらな人の記事は、まさに「誰にでも通用する言葉は、誰にも通用しない」で、深く響くものがなくてつまらない。
常に同じ軸にたって、継続的にエッジの効いた内容を発信してくれるブログは、訪れるたびに期待に答えてくれるので、毎日でも読みたくなります。
もちろんその軸のターゲットに自分(自分の悩み)が含まれているのが大前提ですが。
じゃあ、偉そうなことを言っている私のブログはどうなんだというと、半年前に始めたときから一貫して私がターゲットにしているのは「私自身」で、マーケティング的なことはほとんどしていません。
あくまで本との対話、自分との対話、そしてアウトプットの練習を兼ねた自分専用のデータベース構築が目的です。
でも、それでいいかなと思ってます。
●キラーコピーはシンパシー
「私」という特定個人に向けて尖ったメッセージを送り続ければ、私と同じような気質、好み、感性、悩みを持った人の共感を呼ぶような、そういう人たちが集まって刺激しあったり、情報交換しあったりするようなブログになるのではないかと、本書を読んで改めて思いました。
上記の目的に加えて、同じマインドやモチベーションを持った人たちと出会えるのでしたら、最高ですよね。
まだまだ私自身の軸にもメッセージにもエッジが足りていないのは自覚していますが、「読書×ブログ×実践=成長」で、徐々に鋭く磨いていきたいものです。
以下、私用メモ
悩みのレベル
1.悩みを知らない
・継続的に言い続けることが必要
2.悩みを気にしていない
・同様にスタミナと時間が必要
3.悩みを気にし始めている
・ターゲットとしては有望
4.悩みについて調べている
・良い提案をしてあげればよい
5.悩み、苦しんでいる
・商品を見せるだけでオーケー
・ただし、ライバル多し
ターゲットの使う言葉を知る
●ターゲットに触れる
●雑誌を読む
キラーコピーを書くための11の法則
1.日付、時間を入れる
・コピーに鮮度、緊迫感が出る
2.署名をする
・信憑性が格段にあがる
・手書き、極力本名であることが大事
3.質問、疑問に答える
4.物語を書く
5.ニュースにする
6.物語を途中で終わらせる
7.好奇心を煽る
8.正直に伝える
9.レアであることを伝える
10.「共通するもの」でくくる
11.「なるほど!」と言わせる
「バカ売れ」キラーコピーが面白いほど書ける本 | |
中山 マコト
中経出版 2008-08-22 おすすめ平均 |
2 Comments
>ブログに例えれば、ターゲットを絞った、エッジの鋭い内容を書く人の記事はやはり何度でも読みたくなります。
逆に、あまりにも対象者を広げ、ジャンルも幅広く、毎日書いていることがばらばらな人の記事は、まさに「誰にでも通用する言葉は、誰にも通用しない」で、深く響くものがなくてつまらない。
ドキッ!としました。裾野を広げすぎると危険ということですね。
変に欲目を出さず、愚直に続けていきたいと思います!
ぼってぃーさん
広さよりは、深みを目指したいですよね。
一緒にがんばりましょう!