「フォーカス・リーディング」の著者、寺田さんのブログ記事を読ませていただいたのですが、非常に面白いです。
特に多読をしている人、それをブログでアウトプットしている人は、読んでおいた方がいいと思います。
かなり刺激的なことが書いてあります。
太りゆく豚は幸せか?
みんないい加減、多読を目指すのやめましょうや。(^^;
あと、読書感想文型、言葉抜き出し型ブログもね。
この3年ぐらいの間に読んだ本を眺めながら考えて欲しいんですよ。
その積み上がった本の中で、心に刻み込まれて、今も思考や行動を支え続けてくれている言葉がいくつあるか。
本のソムリエなぞ名乗っている人が時々いますが、どれだけのバックグラウンドを持って、1冊の本を語っているのか興味津々です。読みやすい本を手にとって、感想を書くぐらい誰でもできる。そして、そんな作業にほとんど価値はない。
カツマーよ、勝間を目指せ!(2)
まずは、多読をやめるべきでしょう。
勝間氏のようなベースがある人は多読をしても、そこからしっかり学びを得ることができるのかも知れません。
しかし、凡人は(いや、あなたが凡人だという確証はありませんが、少なくとも私は)1冊を十分に吸収できるまで次に手を伸ばすのは控えないと、結局のところ消化不良で終わります。
寺田さんは警報を鳴らすためにあえて刺激的な切り口で断定した部分もあると思うのですが、これを読んでグラついてしまうのであれば、まだ自分の軸ができていないと言うことだと思います。
私自身はどうかと言えば、毎日一冊読むということで多読の部類に入るのかもしれませんし、ブログに感想や本からの引用なども載せています。
ブログを書いているのは学生で、はっきりいってきれいごとも多いと思いますし、読む人にとってはどれだけの価値があるものかとむしろ疑問に思わないことはありません。
ただ、読書・ブログを8ヶ月続けてみて、確実に変化したものは多いです。
8ヶ月前の私と今の私を比較すると、分かりやすいものだけをあげても、
●生涯を通してやりたいこと、目的が見えた
●そのためには自分がどうなっている必要があるのかも、着実に見えてきている
●3年後、5年後までにクリアするべき目標点はカラーでイメージできるようになった(目指せITコンサルタント)
●目標地点と現時点での自分のギャップを埋めるために、
・英語(TOEIC945点取得、洋書を読む、オーディオテープを聞く、スピーチなどを暗唱する)
・簿記(今は3級の勉強中、目指すは1級)
・初級システムアドミニストレータの資格を取った
・ITILファウンデーションの勉強も始めることを昨日決め、参考書を買い次第開始予定
・IT系の雑誌を読む(今月から開始)
・IT系の本を読む(雑誌から良いものが見つかり次第開始予定)
・毎日筋トレしている
と、かなり自分を組みかえられたのではないかと思います。
しかも始めたものは目標点までやりぬいたか、もしくは計画的に今尚継続中のものばかりで、3日坊主で終わったり、途中で挫折したりといったことが今のところないんです。
これは全てのものが、「目的」「目標地点」に集約されていて、強い動機付け、意義付けがなされているからこそだと思います。
それ以外にも自分の考え方・行動の特徴や、価値観など、自分自身についてより深く知ることができましたし、それ以外の内面の変化もかなり多いと思います。
これらは全て、「読書?勉強?俺はセンスがあるからそんなもの必要ないさ~」なんて馬鹿なことを考えていた以前の私には考えられなかったことです。
やはり、読書、そしてブログをきっかけにして得られた恩威だと思います。
ただ、やはり読書もブログもあくまできっかけに過ぎないとも思うんですよ。
読書の目的はいろいろあっていいと思いますが、結局何か一つ軸がないと、たくさん本を読んでも情報が増えるだけで、実際に「自分が」何をすればいいのかが分からなかったり、例え実践したとしてもやっていることに一貫性がなく、結局何処にも向かっていないということになってしまうのではないかと思います。
ブログにしても、「アウトプットが大事」「情報発信が大事」「人脈が大事」みたいなことを何度か読んだか聞いたことがありますが、そうすること自体は確かにとても大事だと思いますが、ただブログを書いて情報を発信すれば人脈が出来てブランドが出来る、という単純なものではないですよね。
また、人とは違う切り口で語ったり、他者とは違うポジショニングをとったりして差別化すればいいというものでもないと思います。
そんなものは所詮焼け石に水、付け焼刃であって、そもそもの中身がなければいくら戦略的なことをやっても価値はないと思います。
じゃあ何故お前はブログを書いているのかといわれれば、結局は「ブログを書く」ということが「考える」ための良い習慣になっているからです。
自分の目的は何なのか考える、目標を何処に設定するのか考える、今何を身につけるべきなのか考える、今直面している課題を解決するにはどうすればいいのかを考える、この「考える」という作業をするのにブログは私にとってうってつけのツールなのです。
ハッキリ言ってしまえば、私のブログは例えこれが非公開であっても、WEBに載せていなくても、今と同じスタイルで書いていると思います。
それでも何故公開するのかといえば、一つには同じように何か目的を持って頑張っている人とつながることで、刺激を交換しあい、共に頑張っていきたい、ということがあります。
もう一つは、私が読書やブログをきっかけに成長し、目標を達成し、目的に近づく(そうなると信じています)過程を書き綴ることで、「自分にもできるんじゃないか」という勇気や元気を読んでくださる人たちに感じてもらえたらうれしい、ということです。
寺田さんのブログ記事、いろいろ考えさせられ、自分を振り返る良いきっかけになりました。
非常にお勧めですよ。
4 Comments
ども。寺田です。ブログについての感想ありがとうございます!
こちらの真意まで、しっかり汲んでいただいて本当にありがたいお話です。
それにしても、充実したブログですね!
ブログを書く人が、みんなこれぐらいしっかりと哲学して、インプットとアウトプットをつなぐ作業をしていたら、本当に日本はすごい国になるなーって思います。(^^)
しかも学生さんですか?
しっかり遠い目標と近くの目標が見えていて、自分の向かう先を見据えて日々過ごせているっていうのは素晴らしいと思います。
見習わなくては・・・。(汗)
なにしろ、すごく勉強になりました!
またよらせていただきますね!
寺田昌嗣さん
コメントをいただき、ありがとうございます!
「フォーカス・リーディング」を読んだときと同様、今回も学ばせていただきました。
お褒めの言葉をいただき、とても励まされました。
これからもあくまで自分の軸を持って、読書にしてもブログにしても、
続けていこうと思います。
よろしければ是非、またいらしてください!
ありがとうございました!
#あと「フォーカス・リーディング」の記事を書いた際に提案していただいた
#「読書会の記事」ですが、最近ようやく読書会が軌道に乗ってきて、
#記事が書けるまでになりました。
ども。おはようございます。
こういう風に「自分らしいスタイル、スタンス」でがんばっていらっしゃる方を見ると、本当に刺激を受けます。
読書会も順調と!
もし、開かれた読書会として発展させていくときは、ぜひ情報を送ってくださいね。(^^)
手軽で深い学びの場として読書会が広がっていくと楽しいだろうなーなどと思っています。
では、また!
●●
寺田昌嗣さん
おはようございます!
読書会についてはもっと中身を仕組み化、システム化して、
ここでそれをシェアすることで、興味のある人が真似できるようになればいいなと
考えています。
そのためにはまだまだ試行錯誤が続きそうですが(^^;
いつか読書会のロールモデルの一つとなれればうれしいですね。
メンバーと一緒に頑張っていきますよ!