坂田篤史さんの著書、「28歳までに他社からスカウトされる人脈術」を読んだ。
「なぜ人脈が重要なのか」「どうすれば人脈が築けるのか」に興味があった私にとって、本書は満足の内容だった。
人脈の持つ重要性とは何か。
本書を読んで私は、それはビジネス上のやり取り以上に、自分自身の可能性を広げ、ビジョンを実現するチャンスをつかめることにあると感じた。
本書に以下のような言葉がある。
「成功したいのなら、成功している人たちの中にいなさい。そうすれば、いつか自分もそうなれるから」
成功している人たちに触れることで、どのように彼らが成功したのかを知り、それを自分の行動につなげることができるのだ。
また、人脈によって知恵が集まれば、一人では解決できない問題を解決したり、それによってより多くのチャンスをつかめるというメリットもある。
では、優れた人脈を築くにはどうすればいいのか。
本書を読んで私は、以下の2つが最も重要であると感じた。
1つ目は自己投資だ。
人脈は、自分が相手に何かをしてもらう関係ではなく、お互いが協力し合える関係でなければ成立しない。
自分が必要とされる人間でなければ、人から必要とされるような人物と人脈を築くことはできない。
よってまず必要なのは、自分が魅力的な人材になることである。
そして2つ目が、相手の幸せに貢献したいと純粋に思う心、愛や誠実さである。
そもそも相手を利用してやろうとか、都合のいいときに何かしてもらおうという邪な考えでいては人と本当の信頼関係は築けない。
変わりに相手にも何かをしてもらおうといった見返りを求めず、純粋に相手のことを思って行動できる人こそが人から信頼され、「この人と関係を持ちたい、一緒に仕事がしたい」と思われる。
場合によっては口コミで噂が広まることもあるだろう。
そうして人脈は広がっていくのだ。
結果としては多くの見返りを得ることになるのだが、その根底には見返りを求めない愛や誠実さがなければならないのだ。
人脈と言うと人を何か便利な道具として利用するような響きを覚えることもあるが、それが「人の役に立ちたい」「正しいことをしたい」と思う人たちに結果としてもたらされるものだとしたら、私も築いていきたいと思った。
以下、自分用のメモ
●なかなか自己投資できていないときは、自分の人生のプライオリティーを考えてみる
●休日に自腹を切ってセミナーに参加するような人と関係を持てば、質の高い人脈が築ける
●人脈を築くには、自分を知ってもらう努力が必要
●セミナーに参加する前日に講師にメールを送る、セミナー後は手紙を書く―少数派の行動をとることで一歩前に出る
●個人ブランドの作成―個人名詞(実績と実力のみで自分を定義)、プロフィール・シート(経歴や実績に加え、趣味、ブログのアドレス、座右の銘や心情などを入れておく)
●営業ではまずプロフィール・シートを渡す(自分を知ってもらい、聴く姿勢になってもらう)
●自分のキーワード・売りは何か
●自分のビジョンを実現する上で大切なこと、それは「誰かのためのビジョンになっているか」であり、そういう志を持つ人が回りから応援される
28歳までに他社からスカウトされる人脈術 | |
坂田 篤史
ダイヤモンド社 2008-04-18 おすすめ平均 |