rss hatena Clip to Evernote facebook Twitter

Author Archives: 河村 拓

『道は開ける』

D・カーネギーさんの著書、「道は開ける」を読んだ。
本書はどうすれば悩みから抜け出し、心の中の暗闇を追い払うことが出来るかを示しています。
●今日の二十四時間を最大限に活用することを心がける
●最悪の事態を想定して受け入れる覚悟をする
●公平な客観的立場で事実を集める
●気にする必要もなく、忘れてもよい小事で心を乱さない
●避けられない運命はあるがまま受け入れる
●問題は厄介な出来事ではなくそれに対する自分の考え方にある
など、心に留めておくべき内容が数多くある中、私の心を一番強く捉えたのは次の一節でした。
『レモンを手に入れたら、レモネードをつくれ』

私たちが失望落胆して、もはやレモンをレモネードに変える気力も失せたとしても、とにかく二つの理由のために私たちは現状打破を試みなければならない。つまり、どちらからいっても、全てが得で、失うものはなにもないからである。
第一の理由―成功するかもしれない。
第二の理由―たとえ成功しなくても、マイナスをプラスに変えようとするだけで、うしろを振り返らずに前方を見つめることになる。消極的だった考えが積極的になり、それが創造力を活動させ、われわれを多忙にし、過ぎ去ったものをなげく時間や気持ちはなくなってしまうだろう。

本当はやりたいことがあるのに、うまくいかないのではないか、失敗するのではないかと不安になり、後悔しないようにと、やりたいことを断念して安全な(と思われる)道を選んでしまう人のほうが、世の中には多いと感じます。
この悩みを拭い去り、多くの人が自分の望むとおりに生きるためのヒントが、この『レモンを手に入れたら、レモネードをつくれ』にありました。
結論は、「自分の内なる声に従っている限り、後悔しない」のだと思います。
レモン(lemon)には「不良品、欠陥品、不快なもの」という意味があります。
レモンをレモネード(lemonade)に変えるとはつまり、マイナスをプラスに変え、失敗を飛躍のステップに変えてしまうことを表します。
何かをするときに自分の本心を貫かず、周囲に流される人は、結果的に失敗したときに「あの人がこういったからこうなった」「環境が悪かったからこうなった」と、責任を外部に求めがちで、そこからあまり学ぶことができないと感じます。
逆にいつでも自分の軸で判断している人は、失敗を全て自分に帰すことができ、自身の判断軸を磨き続けることができるのではないでしょうか。
そういう人は、失敗をばねにしてどんどん成長していける。
だから最終的には「あの失敗があったからこそここまで成長できたのだ」と、あとで振り返ることができる。
つまり、自分の内なる声に従い続ける限り、人はレモンをレモネードに変え続けることが出来る。
そしてあとでレモン「だった」(lemon+過去形のed=lemoned)と自身の宝物のように振り替えることが出来る。
Steve JobsがStanfordで行ったスピーチの一節、

Again, you can’t connect the dots looking forward, you can only connect them looking backwards.
So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.
Believing that the dots will connect down the road, will give you the confidence to follow your heart.

は、このことを言っていたのかもしれません。
まさに全てが得で、失うものは何もない。
迷うことなく自分の内なる声に従い、レモンをレモネードに変えてしまえばいい、というのは私にとって大きな発見でした。
しかし本書を読んで得られる発見は、人それぞれだと思います。
是非読んで、何かを発見してみてください。

道は開ける 新装版
道は開ける 新装版 デール カーネギー

創元社 1999-10
売り上げランキング : 230

おすすめ平均 star
star道は開ける!
star成功しました
starうつ病の人は読まないで!

Amazonで詳しく見る by G-Tools

『パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す』

全米NO.1パーソナルブランディング・コンサルタント、ピーター・モントヤさんの著書、「パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す」を読んだ。
本書は最近注目されている「パーソナルブランディング」について、そもそもパーソナルブランドとは何なのか、そしてどのように築いていくべきものなのかを体系的にまとめています。
そもそもパーソナルブランドとは何なのか。
著者は以下のように述べています。

あなたのパーソナルブランドは強力、明晰かつ前向きな人物像であり、人々があなたのことを考えるたびに心に浮かぶものである。これは人々があなたのことを関連付けるための価値、能力、行動を象徴するものである。

例えば自分にいくら優れた能力があっても、それを人に知ってもらう手段がなければ、潜在的な顧客はそれを知ることが出来ません。
パーソナルブランドとは、自分が誰で、何ができ、どこが他者と違うのかを相手に知ってもらうための手段といえます。
パーソナルブランドは様々なメリットをもたらします。
例えば、
●コンスタントなビジネスの流れをつかめ、安定して仕事が入ってくる
●有益な人々を引きつける
●「真っ先に思い浮かぶ」ポジションを獲得する
●プレステージが強化される
●知名度が拡大する
などが、本書で挙げられています。
しかし注意したいのは、パーソナルブランドは能力不足を補う性質は持たないということ。
いくら高いブランドイメージを発信しても、肝心の自分自身の能力がそれに追いついていなければ、逆に顧客に期待はずれ感を与えてしまいます。
なので、パーソナルブランドを作ったからといって、すぐに上記のメリットが生まれるわけではないようです。
ブランドに見合った、もしくはそれ以上の成果を出し続けることで、ブランドに対する「信頼性」を築き、強力な「ロイヤルティ」につなげることがパーソナルブランディングの本質ではないかと思います。
企業の寿命は30年と言われ、転職が当たり前のようになってきた現代社会において、個人的なブランドを築くことはまさに「最強のビジネスツール」を手に入れることと同義ではないでしょうか。
まだ実績がないという人も、今後どの方向でどのように活躍していきたいのか、そしてそのために今どんな取り組みをしているのか、という形でまずは作ってみるといいと思います。
是非本書を通して、自分だけの独自性を打ち出した、独特のポジションを持つパーソナルブランドとは何かを考えてみてください。
以下、私用メモ
パーソナルブランドは影響力が全て
●差別化―新しくオリジナルなもの
●優位性―ある面において最高レベルに属するという確信
●信憑性―誇張せず、真実のみを伝える
ブランドの3つの力の源
●感情的なインパクト―温かみ、仲間意識、楽しさ、自信、尊敬
●一貫性
●時間―継続して発信する
認知度が能力より重要
●いくら仕事が素晴らしくても、見込み客がそれを知る術がないと意味がない
●絶えず発信する
自分のブランドは何か?
1.特性―パーソナリティ、スキル、職業、興味、ライフスタイル、実績、外見、財産、友人
2.属性―ターゲットマーケットに有効な3~5つの特性
3.第一属性―最も強力な属性
パーソナルブランドの4つの要素
1.パーソナリティ―自身のスローガンに対する取り組み、リーダーシップのとり方等
2.バックグラウンド―出身地や経歴など
3.興味―差別化を行ううえで強力な手段
4.ライフスタイル
3つのブランディング戦略
1.特化
2.ポジショニング
3.チャネル
特化
●より限定された範囲でのスペシャリストとしての地位を築く
●自分の得意分野に焦点をあてる
●ターゲットマーケットの適正規模は、収入目標に応じて考える
●多角化や希薄化は間違い、より小さく照準を合わせる
ポジショニング
●自分は誰なのか―職業、学歴、出身、実績、熱中していること
●自分の仕事―何が得意なのか
●差別化し、価値を創造し、ユニークな価値を提案する
●上記3つをまとめると、パーソナルブランドステートメント(PBS)が出来上がる
チャネル
●8つのツール―得意先からの紹介、プロフェッショナルからの紹介、●DM、ネットワーキング、セミナー、PR、ウォームコール、ウェブサイト
●包括的チャネルと排他的チャネルを組み合わせる
●名前、ロゴ、スローガンは全てに含める
パーソナルパンフレット
●三人称を使い、客観性を持たせる
●写真はプロに依頼
パーソナルロゴ
●名前、アイコン、スローガンの3つで構成する

パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す
パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す 本田 直之

東洋経済新報社 2005-06-01
売り上げランキング : 7182

おすすめ平均 star
star具体的なアクションとなると?
star翻訳になっていません。
star簡単に言えば個人戦略

Amazonで詳しく見る by G-Tools

パーソナルブランディングについて学んだので、早速ロゴを作ってみようとネットで検索したところ、見つかりました!

http://www.logomaker.com/#

無料でオリジナルのロゴが作れてしまいます。
ウェブに載せるだけなら、購入しなくても「FREE WEB LOGO」で使用することが出来ます。
パーソナルブランディングのお供に、使ってみてはいかがでしょうか。

『セールスバイブル 日本語版―活躍する営業マンに生まれかわる方法』

全米No.1の営業マン指導者として名高い、ジェフリー・ギトマーさんの著書、「セールスバイブル 日本語版―活躍する営業マンに生まれかわる方法」を読んだ。
昨日読んだ和田さんの著書が営業としての基本をまとめたものならば、本書は具体的なテクニックやノウハウもまとめた「実践書」です。
営業に関わる人なら何度も読み返して自分を見つめる材料にしたい、まさにバイブルだと思います。
まず印象的なのは、著者が「営業は科学だ」と述べていること。

営業の技術とはお客さんが買いたくなってしまうような言葉やフレーズ、テクニックなどの組み合わせであって、繰り返し何度も何度も使えるものなのです。

営業力は、売れない原因は全て自分にあるのだと理解し、あきらめずに磨き続ければ必ず身につけられる、後天的なスキルだと言い切っています。
本書では特に、
営業マンとしての基本
顧客の心を動かす質問力
自分を売り込む会話力
顧客を楽しませてファンにする力
断り文句を乗り越えるクロージングの力
をしっかり学べるようになってます。
より具体的には、
●お客様を理解し、お客様に信頼してもらうためのルール
●現在のお客様がもっと買いたくなるようなアイデア
●お客様と仲良くなる方法
●隠れたニーズを引き出す方法
●30秒で出来る自己紹介の手順
●紹介の力を生かすルール
●飛び込み営業の仕方(現在はセキュリティの関係で難しいかも)
●決定権を持つ人を見つけ、コンタクトを取る方法
●営業電話のルール
●社長やCEOからアポをとる方法
●不安を取り除いてお客様の背中を押す方法
等が、主な内容になっています。
それぞれについて概念だけでなく、押さえるべきポイントや、実際のお手本となる会話例まで網羅しているところが、本書を非常にわかりやすく実践的な内容にしています。
特にすごいのがクロージングの部分です。
相手が製品自体に興味がないのは論外ですが、もし潜在的にニーズがあるにも関わらず「NO」と言われたのであれば、
「じっくり考えさせてください」
「予算がありません」
といったお客様の断り文句の奥にある本当の「決めかねている原因」を探り、その不安を解消することで気持ちよく決断してもらうための方法が、かなり詳しく解説されています。
まずは概念を理解し、ポイントを押さえたら、会話例を業界や顧客に合わせて自分なりにアレンジしてみる。
そしてそれを繰り返し練習し中身を洗練させ、自然に振舞えるよう努力すれば、着実に営業力が身につくのではないかと思います。
是非読んで、実践に生かしてみてください。
大変お勧めです。
以下、私用メモ
●いつでもお客様に全ての意識を向ける
●印象的な名詞を作る
●お客様と友人になる
●質問する力と聞く力を特に磨く
●「営業お断り」は無視
●ぬかりなく万全の準備をする
●どんな理由があってもお客様に口答えしない
●お客様が断る「本当の理由」を見極める

セールスバイブル 日本語版―活躍する営業マンに生まれかわる方法 (East Press Business)
セールスバイブル 日本語版―活躍する営業マンに生まれかわる方法 (East Press Business) 和田裕美

イースト・プレス 2007-09-13
売り上げランキング : 115207

おすすめ平均 star
starセールスの基本を確認できる
star和田さんのアレンジがよかった

Amazonで詳しく見る by G-Tools

『和田裕美の必ず結果が出せる営業法則』

和田裕美さんの著書、「和田裕美の必ず結果が出せる営業法則」を読んだ。
必ず結果が出せると聞いて、ものすごく高度な技やテクニックを思い浮かべる人もいるかもしれない。
しかし本書を読んでみると出てくるのは、例えば
●時間管理
●健康管理
●感情管理
●金銭管理
のセルフマネジメントをきっちり行う、というかなり基礎的なことだったり、
●髪の毛は短く、整髪料はつけすぎない
●スーツにシワ、シミがない
●靴は磨く
●爪が伸びすぎてはいけない
など、かなり常識的なことである。
なので、トークスキルやクロージングのテクニックといったものを求めている人には、本書はあまり向かないかもしれない。
しかし私は本書を読んで、営業にとって何よりも必要なのは表面的なスキルやテクニックではなく、むしろ人に好かれる人間力であり、思想や哲学ではないかと思った。
これは以前読んだ和田さんの「和田裕美の「稼げる営業」になる!―お金と感謝がやってくる3つのステップ」にも書いてあったことだが、和田さんは営業の仕事を、お客様の背中を押してあげることだと述べている。
しかしお客様も馬鹿ではない。
いくら背中を後押ししても、それがただ契約を取りたいという自分の思惑から出てくる行動であれば、相手は納得するはずがない。
「この人は自分のことを真剣に考えてくれている」と思われて始めて、相手も信頼して素直に聞いてくれるのではないだろうか。
であるならば、必要なのは、迷うことなく自信を持って商品を勧めることができ、商品を購入することによって得られる未来を描いて語れる力なのだと私は思う。
そして、それには人に心を開かせるような人間力や、哲学的、思想的な土壌が不可欠だと思うのだ。
繰り返すが、技やテクニックを求めている人には、本書は必要ないと思う。
しかし、「お客様の背中を押してあげる」営業を目指す人にとっては、本書に書かれている人としての姿勢や態度をしっかり身につけておくことが、必ず生きてくると思う。
是非、読んでみてください。
※和田さんのセミナーが開催されるようです!

和田裕美の必ず結果が出せる営業法則 (ヴィレッジブックス新書)
和田裕美の必ず結果が出せる営業法則 (ヴィレッジブックス新書) 和田 裕美

ヴィレッジブックス 2008-06-30
売り上げランキング : 42824

おすすめ平均 star
star新人研修にも、転職時の気合い入れにも。
star陽転思考がベースの営業法則!
star営業の基礎を再確認

Amazonで詳しく見る by G-Tools

『人にはちょっと教えたくない「儲け』

岩波貴士さんの著書、「人にはちょっと教えたくない「儲け」のネタ帳」を読んだ。
軽い情報の寄せ集めかと思いきや、実はかなり使えるノウハウや知識の詰め合わせであるのが本書だ。
●売り上げが伸びるネタ
●営業成績が上がるネタ
という文字通り稼げるネタから、
●お小遣い稼ぎ&節約のネタ
●他人をひきつけるネタ
など、「儲けのネタ帳」というよりは、「すぐに使えるネタ帳」ではないかと感じる。
しかも本書で紹介されているネタは、どれも専門性や導入の手間のかからない、誰でもすぐに応用できるものが多い。
一例をあげると、
「人と会ったら名乗る」ことを習慣化する
●「100人に1人タダ」というキャッチフレーズを使う
●料金をいただくための名目を考えてみる
●煩わしい依頼には条件をつけて返事をする
ペットに縁起のいい名前をつける
パスワードの入力に自分の目標を使う
●記録をつけることで習慣は改善される
などは、私自身すぐに使ってみようと思った。
特に、「ペットに縁起のいい名前をつける」というのは逸脱だ。
それこそ「ツイてる」なんて名前をつけてやれば、一日に何度も「ツイてるツイてる」と繰り返していることになり、それだけで幸せになれる気がするのは私だけだろうか。
この内容で550円はかなりお得だ。
ただ、私がアマゾンで注文したときは在庫がなかなか確保できなかったようで、発送までに数週間かかってしまった。
もしかしたら稀少商品かもしれないので、早めに確保したほうがいいかもしれません。
ちなみにアマゾンでの評価もかなり高いようです。

人にはちょっと教えたくない「儲け」のネタ帳 (青春文庫 い- 19)
人にはちょっと教えたくない「儲け」のネタ帳  (青春文庫 い- 19) 岩波 貴士

青春出版社 2008-07-09
売り上げランキング : 954

おすすめ平均 star
star素晴らしいです。
star各章が指摘の凝縮
star分かっているようで分かってなかった

Amazonで詳しく見る by G-Tools

『なぜこの店で買ってしまうのか―ショッピングの科学』

パコ・アンダーヒルさんの著書、「なぜこの店で買ってしまうのか―ショッピングの科学」を読んだ。
小売業界に勤める人にとって、本書は必読書ではないだろうか。
本書は徹底したフィールドワークをもとに、どのような店舗設計や商品陳列、販売促進計画が顧客の行動パターンや思考に合致するのかを、豊富な事例とともにまとめあげたものだ。
調査によると、どうやら買い物客は、
●店にいる時間が長くなるほどたくさん購入する
●その場が快適で楽しいほど店内に長く滞留する
ようだ。
また、すべての人間には共通した生理的、解剖学的な能力と傾向と限界と欲求がある。
つまり、店の収益性を改善したいのであれば、買い物客のこうした特長に合わせた店舗設計や商品陳列を行い、快適な空間を提供することで、長く店内にとどまってもらえばいいわけだ。
実際の店舗を見てみると、店側の勘違いや偏見によって、買い物客に適合したつくりとは言えなくなっていることが多くある。
本書で解説されているちょっとしたことを取り入れるだけでも店舗を快適にし、収益性をあげることはできるはずなので、小売業界に勤める人は一度読んでみてはどうだろうか。
ただし、本書はかなり長い…。

なぜこの店で買ってしまうのか―ショッピングの科学
なぜこの店で買ってしまうのか―ショッピングの科学 鈴木 主税

早川書房 2001-02-22
売り上げランキング : 58630

おすすめ平均 star
star構成が悪く、読みにくい本
starライバルには見せたくない本
starもって早くに読んでいれば

Amazonで詳しく見る by G-Tools

『考具―考えるための道具、持っていますか?』

加藤昌治さんの著書、「考具―考えるための道具、持っていますか?」を読んだ。
本書は博報堂に努める「アイデアマン」である著者の、「考える仕組み」を解説したものだ。
アイデアの発案、企画化における「What(何を)」「How(どうする)」を、
●普段からアイデアのネタ素をいろいろ貯め込んでおく
●目前の課題についての特殊知識や必要な情報をさらに頭に入れる
●貯め込んだ中から、使えそうなネタ素・情報を引っ張り出す
●引っ張り出したネタ素・情報を組み合わせて新しいアイデアを生む
の各段階に応じて効果的に導き出すための「思考ツール」が多く紹介されている。
そもそも「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」のだ。
であるならば、組み合わせる材料となる既存のアイデアがたくさんあればあるほど、その組み合わせのパターンも多くなり、すなわちアイデアが多く出せるようになる。
アイデアは、「量が質を生む」のだ。
つまり、量をたくさん生み出し、それを質に転化する方法を知り、実践すれば、誰でもアイデアマンになれる。
アイデアマンになりたい方、お勧めです!
カラーバス
●「色」「位置」「形状」などを一つ決め、それに注目してみる
●一見関係なさそうなものたちが自然に集まる
●一度しっかり意識した、この事実で充分
メモ
●何か思いついたら全てメモする
アイデアスケッチ
●一枚一案で、最低10枚、目標30枚
●アイデアのエッセンスを、「わがままに」書いていく
ポストイット
●一枚一ネタ
●思い浮かんだものを書いて、机に貼る
●組み合わせられないか考えてみる
マンダラート
●8つのセルを埋めながら、切り口を発見していく
マインドマップ
●放射状に思考を開放していく
オズボーンのチェックリスト
転用したら? 現在のままでの新しい使い道は?
応用したら? 似たものはないか? 真似はできないか?
変更したら? 意味、色、動きや臭い、形を変えたらどうなる?
拡大したら? 大きくする、長くする、頻度を増やす、時間を延ばすとどうなる?
縮小したら? 小さくする、短くする、軽くする、圧縮する、短時間にするとどうなる?
代用したら? 代わりになる人や物は? 材料、場所などを帰られないか?
置換したら? 入れ替えたら、順番を変えたらどうなる?
逆転したら? 逆さまにしたら?上下左右、役割を反対にしたら?
結合したら? 合体、混ぜる、合わせたらどうなる?
ブレインストーミング
他人の発言を批判しない
自由奔放な発言を歓迎する
質より量を求める
他人のアイデアに便乗する
全く別の視点を盗むいいチャンス
ビジュアライズ
絵にならないものは企画として成立しない
細かく丁寧に想像する
さて、まずはポストイットを買ってこよう。

考具―考えるための道具、持っていますか?
考具―考えるための道具、持っていますか? 加藤 昌治

阪急コミュニケーションズ 2003-03
売り上げランキング : 1448

おすすめ平均 star
starアイデア入門から中級までカバー!!
starつまらないモノで溢れる社会…か、それとも…
star使い勝手がよくわかる考具

Amazonで詳しく見る by G-Tools

ずっと渋っていたmixiですが、
ついに(?)始めることにしました。
気軽にマイミク申請してください。
あと、藤沢(神奈川県)近辺での読書会の
メンバーが増えればいいかなぁと思っております。
サイトのデザインをブラッシュアップしてみました!
少しはかっこよくなったでしょうか(^^;

『iPhoneをつくった会社 ケータイ業界を揺るがすアップル社の企業文化 』

大谷和利さんの著書、「iPhoneをつくった会社 ケータイ業界を揺るがすアップル社の企業文化 」を読んだ。
本書をよんでやはり感じたのは、アップル社のものづくりの強みは、競争ルールをそのものを変えてしまうところにあるなと感じた。

確かに、薄さ、軽さ、画素数、世界初の技術などは、エンジニアにとっても設定しやすい目標だ。また、自動車の馬力やコンピューターのCPU駆動周波数にも見られる数字の大小、あるいは「世界初」を謳うキャッチコピーは、技術の専門家ではない一般消費者が本当の意味は理解できなくとも、製品の優劣に直結するイメージを持ちやすい。そこで、改良・改善の名のもとに、このような方向性を持つ仕様工場が、半ば必要悪として、あるいは強迫観念的に新製品開発の中に取り込まれてきた。

日本の携帯メーカーにも言えることだが、多くの企業は既存の競争ルールの枠の中で活動し、結果的に似たような製品で他者と顧客パイを奪い合う状況を生み出してしまう。
細かい数字が違うだけで、基本的に仕様が変わらないために価格競争になりやすく、値下げ競争を繰り広げてお互いの首を絞めあうことになる。
いわゆるレッド・オーシャン状態である。
それに対して、アップルがiPhoneで生み出したのはまさにブルー・オーシャンではないだろうか。
iPhoneの対抗馬となるような製品は、今のところ見受けられない。
なぜならば、アップルは既存の競争ルールには縛られず、「自ら土俵を作ってルールを決めた」からだ。
カタログスペック的には機能や仕様で他者のモデルに劣る部分も多い。
例えばおサイフケータイではないし、ワンセグもない。
しかしその代わりにアップルは、デザインや使い勝手、感性などの魅力を徹底的に追求し、それがiPhoneの独自性を生み出した。
アップルが自ら土俵を作ってルールを決めることが出来た背景には、アップルの持つ徹底した顧客思考と、アップル製品に流れるグランドデザイン「デジタルハブ構想」があると思う。
こちらについては本書よりも、
「iPhoneショック ケータイビジネスまで変える驚異のアップル流ものづくり」
の方が詳しいので、そちらがお勧めだ。
同時に、
「ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する」
もあわせて読むと、面白いと思います。

iPhoneをつくった会社 ケータイ業界を揺るがすアップル社の企業文化 (アスキー新書 (073))
iPhoneをつくった会社 ケータイ業界を揺るがすアップル社の企業文化 (アスキー新書 (073)) 大谷 和利

アスキー・メディアワークス 2008-08-08
売り上げランキング : 57059

おすすめ平均 star
star未来の製品にも期待!
stariPhoneとアップル社の紹介本?
starアップルが変えようとしている世界は,モバイル・インターネットの世界。

Amazonで詳しく見る by G-Tools

『<新訳>バビロンの賢者に学ぶ錬金術』

ジョージ・サミュエル・クレーソンさんの著書、「<新訳>バビロンの賢者に学ぶ錬金術」を読んだ。
本書は古代都市バビロンに存在した、富を蓄える知恵を物語にしてまとめたものだ。
内容を見ると、
●収入の十分の九だけ使い、後は貯金する習慣をつける
●金を動かし収入を得る
●チャンスをつかむ人だけが幸運を引き寄せる
●女神を一番喜ばせるのは行動する人
●友を助けたければ、相手の荷を背負わないようにやれ
●奴隷の魂を持っているから奴隷になる
など、確かに納得するものが多い。
というより、結構「それってあたりまえじゃん?」的なものが多く、わざわざ本を読んでまで確認する必要もないような…。
ただ、今でも通用する普遍的な富の築き方が、5千年も前に既に知られていたというのは、確かに驚きだった。
しかし、錬金術を求めるなら、やはりあえて読む必要はないと思います。

<新訳>バビロンの賢者に学ぶ錬金術
<新訳>バビロンの賢者に学ぶ錬金術” /></a></td>
<td valign=林 陽

かんき出版 2008-08-07
売り上げランキング : 80964

おすすめ平均 star
starお役立ち本!
star金融危機だからこそ読みたい
starこの本は最悪ですが・・・

Amazonで詳しく見る by G-Tools

『Strengths Finder 2.0』

Tom Rathさんの著書、「Strengths Finder 2.0」を読んだ。
本書は「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす」の最新バージョンだ。
ある分野を強みとするには、それに関わる資質(才能)と知識と技術が必要だ。
そのうち、知識と技術については習得可能なのだが、資質については天性のものである
本書はテストを受けることによって自分の生来の「資質」のうち、最も強く持っている5つを知り、それを磨くことで強みとつなげることを目的としたものである。
前回のテストと比較して何が変わったかというと、
●追跡調査によってテストの精度自体が向上
●資質の特徴に加えて、どのように行動すればその資質が生かされるかという、“50 Ideas for Action(10 for each of your top five themes)”を追加
●同じ資質でも、自分が他者と比べてより際立っているのはどの部分なのかということが、“What makes you stand out?”としてオンラインで確認できる
となっている。
しかし、ネックなのはまだ翻訳バージョンが出ていないことか。
本書は洋書なのだが、アマゾンのレビューでテスト自体は日本語で受けられると書いてあったものの、私はやり方がわからず結局英語でそのままやってしまった。
20秒と回答時間が短いので、分からない単語を調べている時間もあまりなく、人によっては結果に影響が出てしまうかもしれない。
ちなみにテスト中は後戻りできず、受けなおすこともできない。
私は既に受けてしまったので試していないが、Gallup社に問い合わせたところ、ウェブブラウザの設定を変えることで日本語で受けることもできるようだ。
メールの内容を載せておくので、必要であれば試してみてください。
ただ、あくまでテストが日本語で受けられるだけで、診断結果は英語で出てきます。

You can change the default language setting on your Internet web browser to Japanese instead of English. This will automatically provide a Japanese translation of the assessment. The steps to change this setting are usually simple, but vary from one web browser to another. Please check your web browser’s “Help” files for instructions on how to change the default language setting.

さて、旧バージョンでの結果と比較して、今回の診断結果では5つの資質のうち2つに変化があった。
前回は、
1.Maximizer(最上志向)
2.Intellection(内省)
3.Individualization(個別化)
4.Significance(自我)
5.Relator(親密性)
だったのだが、今回は
1.Futuristic(未来志向)
2.Maximizer
3.Intellection
4.Focus(目標志向)
5.Relator
となった。
1.Futuristic(未来志向)
どうやら私は未来に魅了される人間らしい。
いつでも前向きで明日につながる鮮明な未来図を描くことができ、それが人々に希望を与えるのだとか。
確かに、特に最近よく自分のビジョンについて考えをめぐらせたり、人に話したりしているが、この資質が一番に来るとは…。
以前読んだ「最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと」で、偉大なリーダーはただ明確なビジョンを描ければいいという言葉に影響を受けて以来、ずっとあこがれていた資質なので、うれしすぎます。
“Ideas for Action”
Entrepreneurial、もしくはstart-upなシチュエーションで、力を発揮するようです。
また、未来について考えをめぐらすほど、その絵が鮮明になり、それを追求せずにはいられなくなるとのこと。
つんくさんの言っていた、妄想力の出番ですね。
同じマインドを持つ友人を持つと、刺激を与え合うことが出来、より高いレベルに上ることができるようだ。
これは最近始めた読書会でやりはじめていると思う。
注意点としては、未来を人に示すときはわかりやすく、言葉を選んで伝える努力をすることらしい。
人に理解されないことも多いようだ。
“What makes you stand out?”
夢に息吹を吹き込むのに非常に勤勉になれるらしい。
人がなしえる可能性について語らずにはいられないらしい。
2.Maximizer(最上志向)
(追加部分のみ記載)
長期的な関係や目的に集中すること。
真に偉大なものに気づいたとき、この資質が最大限に生かされる。
楽観主義、エネルギー、情熱を人びとや組織に呼び起こすことが出来る。
3.Intellection(内省)
(追加部分のみ記載)
考えたことを日記に書くこと。
新しい情報や発見を得るために読むのがすき。
4.Focus(目標志向
この資質が、特定の行動が自分が目的を達成する上で有用かどうかを直感的に見極めるようだ。
また、組織を常にゴールにフォーカスさせることが出来るので、チームにとって非常に価値のあるメンバーになれるらしい。
“Ideas for Action”
目的や目標を定めるときは、期日と目標値を定めること。
監督される必要性はない。
たとえ人の話があまり重要でないように感じても、ちゃんと耳を傾けること。
“What makes you stand out?”
明確なゴールを設けたとき、粘り強く、断固とした決意を持ち、やるべきことに集中できる。
5.Relator(親密性)
(追加部分のみ記載)
難しいことを簡単にすることが自然に出来る。
情報や知識を細かく把握しつつも、本質の部分をより大事にする。
やるべきことは見えました。
やはり妄想です。
総合すると、未来について考えをめぐらし、鮮明に描くほど私はエネルギーが湧いてくるようです。
勇気が出てきた!

Strengths Finder 2.0
Strengths Finder 2.0 Tom Rath

Gallup Pr 2007-02-28
売り上げランキング : 2430

おすすめ平均 star
starもう少し丁寧な診断レポートを
star日本語でweb診断テストを受けられます、解説英語ですが・・
star恐ろしいくらい的確でした!

Amazonで詳しく見る by G-Tools