苫米地英人さんの著書、「努力はいらない! 「夢」実現脳の作り方」を読んだ。
ここ最近で最も興奮した、一冊です。
是非読んで欲しいと思います。
本書は夢の実現の仕方を説いたものですが、タイトルにある「努力はいらない」とは、夢を実現するのには何もしなくていいということではありません。
そもそも努力しているようでは、夢など実現できるわけがないということなのです(ちなみに私は努力という言葉自体もう、大嫌いです)。
結局、やりたくないことを、やらなければいけないからやる(have to do)、というやり方では続くわけがないのです。
本書の手法は、やりたいことを無意識にやっていたら(want to do)いつの間にか夢を実現していた、という流れの中に自分自身を置いてしまうというものです。
この手法を学ぶのにまず理解しなければならないのは、人はそもそも変化を避けるよう働く機能があるということです。
人には誰にも、自分にとって居心地のいい「コンフォート・ゾーン」というものがあります。
例えば偏差値が65~70の間であれば満足だとか、テストの点数が80点から100点の間であれば御の字だとかいうもので、その範囲から外れてしまうと途端に違和感を覚えます。
そしてこの違和感が、何とかコンフォート・ゾーンにまた戻ろうとする無意識的な働きを起こします。
これが、夢を実現するのに必要な変化を妨げる原因なのだそうです。
であるならば、夢を実現するのに適した位置に、自分のコンフォート・ゾーンを移動してしまえばいいのです。
あなたの夢がかなえられるかどうかは、コンフォート・ゾーンをどのように設定するかにかかっているのです。コンフォート・ゾーンをあるべきところにちゃんと設定し、その中にゴールを向かう道すじを作ることができれば、あとは、みなさんの無意識が勝手にその達成に必要なことをしてくれる。だから、努力はいらない。
これは、自分の夢ややりたいことが何なのかわからない、という人にも応用できます。
無意識にとっては、コンフォート・ゾーンに合致して現状を保つことがプラスで、そうでないものはマイナスなので、プラスのものは目に付くように働き、マイナスのものは見えにくくなるよう働きます。
つまり、「夢ややりたいことが何なのかわからない」というコンフォート・ゾーンに居る限り、ずっとそのままなのです。
ここから脱却するには、まずは暫定でもいいから何かゴールを決めて、それにあわせてコンフォート・ゾーンをずらしてみる。
そうすると今まで盲点になっていたものがとたんに見えるようになり、文字通り視野が広がり、自分の目指すべきものが浮かび上がってきます。
思えば半年前までの私にとって、本を読むということは努力以外のなにものでもありませんでした。
やりたくないことだったわけです。
なので、1年に1冊読むか読まないかくらいでした。
しかし、半年前に突然自分が何をやるべきなのかわからなくなる出来事があり、強い自己否定を起こしました。
自分の中の何かを作り変えなければいけないが、どうすればいいのかが分からない状況。
そこでふと考えたのが、「毎日本を読んでみよう」ということだったのです。
今思うと、あれはまさに自分のコンフォート・ゾーンを大幅に移動したのだと思います。
やらなければいけないから本を読むのではなく、読みたいから読む。
無意識的に本を読むうちに一日一冊読むことが全く苦でなくなり、むしろ読まないほうが気持ち悪いようになりました。
そうして視界が開けてきた今、どんどん自分のやりたいこと、目指すものが見えてきています。
話を戻しましょう。
問題は、どうやってコンフォート・ゾーンを移動するのか、ということです。
これは特に「高い自己イメージ」が大きな働きをするのですが、具体的な中身は本書を読んで確認してみてください。
完成度の高いワークも盛り込まれており、きっと役に立ちます。
そして、おそらくコンフォート・ゾーンを動かしているうちに、何の疑いや迷いもなく「これこそが自分のやりたいことだ!」というものが見つかると思います。
みなさんが「これだ!」という夢を見つけたときには、なんの疑いや迷いもなく、そうだとわかります。そのように、いっさいの疑いの余地なく「これだ!」と思ったのなら、その夢は、あなたのコンフォート・ゾーンのど真ん中に来ているということです。ならば、夢は必ずかないます。
まさに、どうすれば夢を見つけることが出来るのか、そして、どうすればそれをかなえられるのかを示した一冊です。
●自分のやりたいことが見つからない、夢がない
●夢はあるが、どうやってかなえればいいのかわからない
●夢はあるが、自分にそれが出来るのか、自信がもてない
そんな方は是非、本書を読んでみてください。
お勧めです。
以下、私用メモ
●時間は未来から現在、過去へ流れる
●未来に夢をかなえるのに、今までのことは一切関係がない
●大事なのは、未来に働きかけること
●「今こうあるべき自分」に対して、どれだけ臨場感を持てるかが重要
●「ゴールそのもの」ではなく、「ゴールに向かっていく自分の姿」のイメージに強い臨場感を持つ
●常に高い自己評価を持ち、それに強い臨場感を維持できる人だけが、高いレベルでのゴールを達成することが出来る