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Author Archives: 河村 拓

『いつも目標達成している人の勉強術』

福田稔さんの「いつも目標達成している人の勉強術」を読んだ。
本書は資格試験の勉強法に特化しています。
しかも、ストレート合格にこだわった一冊なので、
●高額なスクール料金を何度も払いたくない
●時間を無駄にしたくない
という社会人・学生にはかなりお勧めの一冊です。
資格試験というと、「合格率10%」とか、「合格するまでに平均○回受けている」という情報を目にして、一回目で受からなくても、何回か受けて最終的に受かればいいやと考えてしまうことがあると思います。
しかし、それは落ちたときの失敗の言い訳を用意しているだけなのではないでしょうか?
もしくは、締め切りを設けることで自分を勉強に追い込みたくない気持ちのあらわれかもしれません。
合格率が10%だろうと、合格するまでに平均○回かかろうと、必要な準備をやり遂げれば100%受かります。
● 時間で勉強せず、効果を実感できる勉強をする
多くの人が勉強を継続できないのは、勉強を続ける仕組みを作らずに勉強を始めてしまい、どこかで「この勉強法で大丈夫だろうか?効果はでているのだろうか?」という不安を感じてしまうことに原因があると思います。
「1日2時間勉強する」と時間で勉強せず、「今日はここの部分をやり終える」という内容で計画を立てれば、この問題はすぐにでも解決できると思います。
時間の積み重ね=効果の積み重ねとなるとは限りません。
本書の第4章「計画の正しい立て方」がとても参考になるのですが、計画通り進めていけば必ず合格できると確信できるロードマップをまず作ることで、毎日やるべきことをこなしながら着実に目標に近づいていることを実感できれば、勉強を続けるのは別に難しくはありません。
● 全体から部分を押さえる、効果的な学習法
分厚い参考書を買ってきて、最初から全てを頭に叩き込もうと勉強してしまうと、その量に圧倒されてしまいますよね。
本書では、「わかる」が先で、「覚える」は後、まずは全体を理解してから、細部を覚えていけばいいとしています。
内容もろくに理解できないまま闇雲に覚えようとするよりも、全体を理解した上で細部をおさえていくほうが楽だと思います。
●まずは目次で全体を把握する
●テキストは3週は読む
 1.わからないところは飛ばしてもいいので、とりあえず最後まで読み終える
 2.1回目でわからなかったところを意識しながら、理解するつもりで読む
 3.全体を丁寧に記憶する
●最初に問題集を解いてどのような問題が出題されるのかを知り、勉強の計画を立てる
時間の割りに、思うように成果が出ないという人は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
他にも勉強時間を確保する方法、上手な暗記法、やる気を維持する方法など参考になる部分が多いので、勉強好きな方、もしくは勉強したいけど上手くできないという方は、読んでみてはいかがでしょうか。
私的にはかなりお勧めの一冊です。
以下、私用メモ
●こま切れ時間は暗記に最適
●いざというときにいつでも取り出せる教材を携帯しておく
●毎日、決まった時間、決まった場所で勉強する時間を確保する

いつも目標達成している人の勉強術 (アスカビジネス)
いつも目標達成している人の勉強術 (アスカビジネス) 福田 稔

明日香出版社 2008-10-07
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starとにかくわかりやすく、ためになる
star突き詰めていけば、自然とこのスタイルになる。
star一生使える勉強法!!

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第1回Chabo!著者と読者の集い『Chabo!著者が教える 夢を叶える私の方法』に行く予定です

勝間和代さん、神田昌典さんなど、豪華な著者の方たちのセミナーが3800円で聞けてしまうと言うびっくりセミナー、「第1回Chabo!著者と読者の集い『Chabo!著者が教える 夢を叶える私の方法』」に申し込んでいたのですが、入場料納入確認通知がもう来てますね。
座席は入金先着順で、1階最前列から割り当てられるとのこと。
一人で複数人数分の申し込みが出来るので正確にはわかりませんが、私は入金順位32番だったので、かなり前のほうの席ではないかと期待しています。
当日は読書会のメンバー4人で行く予定ですが、1300人の収容規模となると、他にも何人か知っている方がいてもおかしくないですよね。
そういえば神田昌典さんの本はまだ翻訳書しか読んだことないので、セミナーまでに何冊か読んでおかないといけませんね。
今から楽しみです。

『頭のいい人の短く深く眠る法―頭と体が100%活性化する最高の眠り方』

藤本憲幸さんの「頭のいい人の短く深く眠る法―頭と体が100%活性化する最高の眠り方」を読んだ。
名前が「けんこう」なだけに納得の睡眠術、というわけにはすんなりいかない一冊です。
片目睡眠法を使えば右脳・左脳のいずれかを休ませながら活動できる
一日3時間眠れば大丈夫
週に一度徹夜するくらいが健康にいい
●食事は一日一食でいい
と、かなりすごいことが書かれているのですが、どうも根拠に乏しい内容です。
それでうまくいっているという著者の知人を2,3人紹介されて、「たまたまその人の生活リズムに合っているわけではなく、誰にでも当てはまります」と言われても、説得力に乏しいと思います。
というか、一日一食では、一日に必要なカロリーをまかなえないのではないでしょうか。
体に無理が出る可能性がないと断言できる内容ではないので、素直に全てを実践するのはどうかと思います。
ただ、上記の部分を除けば、効果的な睡眠を得るうえで有用な情報が多い一冊なので、「1日6時間の睡眠習慣を作りたい」といった人には役に立つと思います。
著者によれば睡眠は、
睡眠時間×睡眠の深さ=睡眠量
であらわせるようです。
つまり、睡眠時間を短くしようと思えば、睡眠の深さ=眠りの質を高めればいいわけです。
眠りの質を高めるには、いくつかの方法と条件があるようです。
まず眠りにはサイクルがあり、これは90分間隔で回るようです。
なので、7時間眠るよりも6時間眠ったほうが目覚めが爽快だったり、もっと短く4時間30分の睡眠でも十分気分はすっきりできるようです。
では、6時間、もしくは4時間30分の間にいかに熟睡すればいいのかというと、それには3つの条件があります。
1.頭脳を休める
2.肉体を休める
3.内臓を休める
これらを全て満たすとき、熟睡することができるようです。
頭が興奮したままの状態だったり、肉体があまり疲れていなく、体力が余っている状態だと、深く眠ることができなくなります。
また、寝る前に消化の悪いものを多量にとったりすると、寝ている間に消化機能に大きな負担がかかるため、エネルギーを消費してしまうことになります。
なので、頭脳と肉体を十分に活動させ、かつ内臓を酷使しないことが、重要なのです。
といっても、寝る前に頭を使うような活動をしたり、脳を覚醒させるような過激な運動をすると逆に眠れなくなってしまうので、あくまで日中に活動するのが良いようです。
他にも
●目が覚めたら間髪いれずに起きる
●15分くらいの仮眠は効果的
●起きる時間を決めておく
●アルカリ性食品は睡眠に効果的
といったことがあるようです。
とりあえずこれらは試してみようと思います。
さすがに3時間睡眠とか1日1食とかはないですが。
ちなみに私の目標は、来年3月までに11時就寝、5時起床の睡眠習慣をつくることです。
やはり朝が一番頭がすっきりしているので、読書にあてたいですよね。

頭のいい人の短く深く眠る法―頭と体が100%活性化する最高の眠り方
頭のいい人の短く深く眠る法―頭と体が100%活性化する最高の眠り方 藤本 憲幸

三笠書房 2005-08
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star実践的でない
star本書は、心身の回復力を損なわずに賢く短時間で熟睡する方法短時間睡眠を紹介しています

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『マジマネ5 部下の「やる気」を育てる!』

小林英二さんの「マジマネ5 部下の「やる気」を育てる!」を読んだ。
マネジャーの仕事は
●メンバーが能力を最大限発揮できるように職場をオーガナイズする
●メンバーのモチベーションを引き出す・維持する
の2つに分けることが出来ますが、本書はその中でも「メンバーのモチベーションを引き出す・維持する」を扱った一冊です。
いろいろな人の話を聞いていると、どうも日本の企業には「部下を叱ること、部下の欠点を指摘することが仕事」だと考えているマネジャー職の方が多すぎるのではないでしょうか。
マネジャー職の責任は、部下の力を最大限に引き出して、チームとしての成果につなげることにあるはずです。
部下のやる気をくじき、チームのモチベーションを削減しているようでは、その責任を果たしているとはいえないと思います。
本書は、モチベーションマネジメントを
PULL型モチベーション―内発的動機付け
PUSH型モチベーション―アメとムチを使った外発的動機付け
に分けて考えています。
マネジメントで成果を出せていない人の多くは、後者のPUSH型モチベーションに頼る頻度が多いのではないかと思います。
金銭や恐怖によって強いインパクトを与えるこの手法は、簡単に動機付けを行える一方で、モチベーションの質が悪く、しかも長続きしないという欠点を持っています。
また、あまりアメとムチを多用していると、いかに楽をしてアメを受け取り、ムチを回避するかばかりを考える社員を育てることになってしまいます。
それに対して、PULL型モチベーションには部下の内部にある好奇心や有能感への欲求を仕事と結びつけることで、部下が自発的にモチベーションを発揮できるという利点があります。
「やりたくない」「やらなくてはいけない」ではなく、「やりたい!」という感情を呼び起こすのです。
本書はこのPULL型モチベーションに特化しているので、マネジャー職の方には非常に有用な一冊だと思います。
以下は、私的に参考になった箇所です。
PULL型モチベーションの3原則
 1.自律感を与える
 2.有能感を育てる
 3.信頼関係を築く
部下が望む『幸せな人生』に今の仕事を結び付けてやれば、部下の「やりたい!」という気持ちを引き出すことが出来る
部下を大人として認める
 ●部下を信じる
 ●尊敬できる相手として礼儀を持って接する
 ●異なる意見を頭ごなしに否定せず、違いを受け入れる
リーダーは、部下にとっての安全基地になる
有能感を引き出すサポートアクション
 ●成功体験の少ない部下には、最適な目標設定を支援し、達成感を味わわせる
 ●マイナス思考の部下には、細かく達成感を味わわせて、チャレンジ意欲を湧かせる
 ●達成したことを頻繁に褒める

マジマネ5 部下の「やる気」を育てる! (マジマネ)
マジマネ5 部下の「やる気」を育てる! (マジマネ) 小林 英二

ディスカヴァー・トゥエンティワン 2008-09-15
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『投資効率を100倍高める ビジネス選書&読書術』

藤井孝一さんの著書、「投資効率を100倍高める ビジネス選書&読書術」を読んだ。
本書は、読書の指南書といっていいと思います。
本を読むことの効用はもちろんですが、どちらかというと「いかに読書を活かすか」の部分にウェイトがおかれていて、
●良書の選び方
●効率よく1日1冊読む方法
●読んだ後の勉強法(=アウトプット法)
の部分は特に充実しています。
本書を読むことの効用は、書評メールマガジンを8年間続けてきた著者の濃いノウハウを学べること以上に、自分の読書習慣を棚卸できることにあると感じます。
やはり、漠然としたものと体系化されたものとでは、「見える化」の部分で大きな差がでてしまいます。
著者の体系化された読書習慣のフレームワークに自分の読書習慣を当てはめてみることで、自分の読書習慣を体系化し、良い部分と悪い部分を明確にし、改善につなげられるということは、「読書は自分への投資」と考えている人には非常に価値のあることではないでしょうか。
特に私自身が重宝しそうな部分について、紹介しようと思います。
1.良書を効率よく選ぶ方法
 ●買う本が決まっている場合はオンライン書店
  ・オンライン書店のランキングは1時間おきに更新されるからあてにならない
  ・新着情報や書評ブログ・メールマガジンを活用する
 ●「出逢い」と「発見」を求めるならリアル書店
  ・自分が読書をする目的、何を得るために読むのかを明確にする
  ・ランキング本は一応手にとって見るが、買うかどうかは別
  ・「はじめに」は、著者の書籍に対する思い、書籍のエッセンス、対象者などが含まれているので、読むべき
  ・目次で全体像を俯瞰する
買う本が決まっているならオンラインで買って、出逢いと発見を求めるならリアル書店で買う、これは結構多くの人がやっていることだと思います。
私の場合、オンライン書店に関しては、よく拝見する人のブログやメールマガジンから買う本が、全体の6割くらいを占めてます。
リアル書店で買う際は目次を読むことはやっていたのですが、「はじめに」の部分はあまり読んでいませんでした。
しかし、確かに読書後に「いい本だった」と思える本は、体感ですが著者の言いたいことが明確であることが多かったと思います。
これは即取り入れようと思います。
2.効率的に読む技術
 ●速読
  ・早く読めるが、早く理解できるわけではなく、分からないまま読み終えるだけ
  ・潜在意識は理解していると言われても、インチキだと感じる
 ●著者の場合
  ・1冊全て読もうとしたら2時間くらい
  ・早く読む上で重要なのは、無駄な部分は読まないこと=選択と集中(面白くない、重要でない、目的に合致しない、事例やコラムなど)
  ・1冊30分に収める
  ・たくさん読めば早く読めるようになる
 ●損切りも大事
  ・1500円の本を1冊2時間で読む場合、自分の自給が5000円だとすると、1冊につき1万1500円使うことになる
  ・漫然と読まない、読むことを目的としない
  ・駄本は読むのをやめる
私も一冊全て読むのに大体2時間くらいかかります。
もっと早く読みたいとは思いますが、それは多く読めば自然と早くなるものだと考えていて、速読はやらないようにしています。
試してみて感じたのですが、やはり「早く読める」=「早く理解できる」ではないなと感じたのと、著者との対話ができないことが理由です。
著者も本書の中で「著者に共感したり、質問したり、反論したりしながら読む」と述べているのですが、これはより本の中身を理解し、自分の血肉とするためには必須だと思います。
速読で問題なのは、この「共感したり、質問したり、反論したり」という対話の時間が取れないことではないでしょうか。
3.読んだ後の勉強法
 ●読んだ後に、「考える時間」を最低でも読むのに費やした時間以上に確保する
 ●どんな本でも、何か一つでも自分に当てはめられるものはないか、活かせるものはないか探す
 ●読んだ本の内容を、友人に話してみる
 ●ビジネス書の話題で盛り上がるようになったら、読書会を開いてみる
 ●読書会は、きわめて学習効果の高い、考える・アウトプットする時間になる
現状、私は本を読むのに2時間、ブログを書く(=考える・アウトプットする)のに1時間くらいかけてます。
本を読むのに費やす時間以上に考えることに時間を費やすとなると、まだまだ足りませんね。
ただ、ここの部分は読書会で補えばいいかなと思ってます。
一人で本を10冊読むよりも、8冊読んで残りの時間を読書会に費やしたほうが、私はずっと学習の効率がいいと思います。
友人や同僚に情報発信していると興味を持った人が結構集まってくるので、既に読書習慣を築いている人には主催者になることもそんなに難しいことではないと思います。
まだまだ書ききれないほど、本書はとにかく濃いです。
質・量ともに大満足の一冊でした。
あくまで私的な位置づけですが、本書は本田直之さんの「レバレッジ・リーディング」と双璧をなす一冊ではないかと思います。
早速次の読書会で取り上げてみようと思います。
余談ですが、私がよく本を買う際に参考にさせていただいている
「悩める25歳平凡会社員の「多読」成功術」
のhiroさんが、なんと本書173ページの写真にのっています。
顔には残念ながらモザイクがありますが、さすが、出来るオーラが出ていらっしゃいます。
参考リンク:
投資効率を100倍高める ビジネス選書&読書術 – to-rainbowsのビジネス書日記

投資効率を100倍高める ビジネス選書&読書術
投資効率を100倍高める ビジネス選書&読書術 藤井 孝一

日本実業出版社 2008-10-23
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star読書は、 稼ぎに直結
star読書のモチベーションを高めるのに役に立ちました
star本を読んだだけで終わらせたくない人にお勧め

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『「シュガー社員」から会社を守れ!』

田北百樹子さんの「「シュガー社員」から会社を守れ!」を読んだ。
以前読んだ「転職は一億円損をする」で始めてシュガー社員という存在を知ったのですが、これはなかなか強力ですね。

「シュガー社員」とは、自立心に乏しい若手社員を、”砂糖の甘さ”にたとえた私の造語です。

シュガー社員には現在までに5つのタイプが発見されているようで、
1.ヘリ親依存型
 ・ヘリ親(=ヘリコプター・ペアレンツ:子供のピンチに急降下してかけつける過保護な親のこと)
2.俺リスペクト型
 ・自分が好きで他人に興味がない
3.プリズンブレイク型
 ・逃避癖の持ち主
4.ワンルームキャパシティ型
 ・マニュアル通りの仕事しかできない
5.私生活延長型
 ・私生活をそのまま仕事に持ち込む割に、仕事を私生活に持ち込むのは拒否する
と、それぞれがなかなか困りもののようです。
更にどのタイプにも共通する5つの要素として、
1.自己防衛本能が高く、権利意識が強い
2.世の中の出来事に疎く、仕事のヒントになるような本を読まない
3.人に迷惑をかけても何とも思わない(自分が大事)
4.幼稚で攻撃的
5.退職間際にゴタゴタと問題を起こす
があるようです。
そして一番厄介なのが、「向上心」がないことでしょう。

シュガー社員に向上心はありません。スキルが足りなくても、「入社のキャップさえもらってしまえば後は会社が全てお膳立てしてくれる」と思っているところが、甘い甘いシュガー社員なのです。

「今の自分を、ありのままの自分を、このままの状態で、新鮮な状態で料理してくれ」と言っているのです。加工したり、煮たり、焼いたり、手をかけることなく、そのまんまで―。

向上心がなく、仕事ができるわけでもない(むしろできない)にもかかわらず、権利意識だけはやたらと高いとなると、もうどうすればいいのかわかりませんね。
しかも、ありのままの自分を尊重して欲しいと望むあたり、「僕たちはすでに一人ひとり特別な存在なんだから、尊重されるべきなんだ」といった誤ったオンリーワン思想を持ってしまっていますね。
特に何かが秀でているわけでもないのに、「自分は特別だ」と思っているあたり、なるほど確かに甘いですね。
オンリーワンについては誤解も多いと思うのですが、私はあくまで何か自分の得意な分野・好きな分野で一生懸命自分を磨いて、その分野でナンバーワンになって始めてオンリーワンになれるのだと思います。
社会に出れば基本的に能力・成果に見合った報酬が払われる「競争」が基本なのに、「元々特別だから」わけ隔てなく扱われるべきだと教育段階で教えられているのも問題かもしれません。
同じ賃金で100の成果を出す人と50の成果を出す人がいたら、誰だって100の成果を出す人にお金を払いたいと思うはずです。
50のままで「自分は特別だ」なんていってたら生きていけません。
自由や権利は自分で勝ち取るもののはず。
にもかかわらずそれが「与えられて当然」のように教えられてきたことが、シュガー社員の最大の不幸だったのかもしれませんね。
想像するしかないので、本当のところはわかりませんが。
「シュガー社員を戦力に変えることはできない」と本書では断言されていますが、確かにそんな社員を抱えた企業も大変でしょうが、一番の不幸は「一生戦力になれない」レッテルを貼られた本人でしょう。
本人の責任がないわけはありませんが、周りの人の助けがないときっとこのままなんでしょうね。
なんとかしたいですよ。
最後に「新卒採用面接でのビックリ発言集」を紹介して、終わろうと思います。

面接官「どうしてわが社に入社したいと思ったのでしょうか?」
応募者「まずは入社しやすい中小企業で経験を積んで、その経験をもとに大企業に入社したいと思っています」

面接官「どうしてわが社に入社したいと思ったのでしょうか?」
応募者「ここなら入社できると思いました」

面接官「わが社に期待することを教えてください」
応募者「私の能力を活かせる企業であることを希望します」

これはひどい。
正直者とかそういうレベルじゃありません。
甘いよ甘すぎるよシュガー社員。

「シュガー社員」から会社を守れ! (PHPビジネス新書)
「シュガー社員」から会社を守れ! (PHPビジネス新書) 田北 百樹子

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おすすめ平均 star
starちょっと待って~
star隠れシュガー社員もいる
star非常に面白いが、浅すぎる気も…。

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『交渉のブートキャンプ―12回特訓プログラム』

エド・ブラドーの「交渉のブートキャンプ―12回特訓プログラム」を読んだ。
本書は「米国防省、マイクロソフト、ゴールドマン・サックス、IBM、GAPなど、1000社を超える企業が導入した」という、交渉力養成セミナーを「12回の特訓プログラム」として本にしたものです。
私が興味を持ったのは、交渉において相手が得られる満足度は絶対価値ではなく相対価値で決まるという考え方でした。

メンバーは、新しいオーナーが譲歩した内容に満足しているのではなく、譲歩を引き出したプロセスに満足しているのだ。つまり、大切なのは、どのように譲歩するかであり、このプロセスを無視しては、せっかくの譲歩も台無しになりかねない。

例えば、同じ30万円で同じ商品を買ったとしても、当初35万円を提示されたものが交渉によって30万円になった場合と、最初から30万円を提示されて言い値で購入した場合とでは、前者のほうが満足度が高くなりやすいです。
さらに、同じ商品を33万円と30万円で買った場合でも、当初35万円を提示されたものが交渉によって33万円にまで値下げされた場合と、最初から30万円を提示されて言い値で購入した場合とを比べても、前者のほうが満足度が高くなることがおうおうにあるようです。
商品そのものの絶対価値よりも、
●元々35万円のものが安く手に入ったというお得感
●交渉によって自分が得したという達成感
という相対価値のほうが、相手の満足度を満たすようです。
最近は勝ち負けを意識する「Win-Lose」の交渉術が見直され、お互いが満足することを目指す「Win-Win」の交渉術が重んじられていますが、両方が満足する結果というとお互いに利益を分け合う、おしくは妥協しあうようなイメージがあると思います。
しかし、相手が満足度を得るかどうかは相対評価で決まるのならば、
●交渉は目標よりも高い条件=「マキシマム」ではじめる
 1.相手の期待値を下げる
 2.譲歩の余裕が持てる
 3.マキシマムを受け入れる可能性もゼロではない
●譲歩は小さく
●譲歩するたびに同じ額を下げず、だんだん幅を小さくする
●最初の提示を受け入れない
といったテクニックを上手く使えば、こちらは全く妥協せずとも目標どおりの額で合意に達し、かつ相手にも満足してもらうことも可能ですよね。
あらかじめ高めの額を提示することで相手の期待値を下げて、その上で何度か相手への譲歩を受け入れる「フリ」をすることで、期待値とのギャップで最終的には満足して購入させてしまう、というとなんだかもうかなりのタフ・ネゴシエーターに見えてきます。
また、逆にこちらが買う側の場合でも、
●自分に30万円支払う準備がある
●相手の言い値が30万円である
ときに「最初の提示を受け入れない」で、自分は25万までしか払うつもりはないとまずは言ってしまう。
それで最終的に合意額が27万円になったとすると、
●自分は30万円支払う用意があったにもかかわらず3万円安く手に入ったという満足感
●25万しか払うつもりがなかった相手から27万円を引き出したという満足感
をお互いに得ることが出来ます。
これは是非使ってみたいですね。
読んでいるだけでなんだか交渉ができそうな気分になる、面白い一冊です。

交渉のブートキャンプ―12回特訓プログラム
交渉のブートキャンプ―12回特訓プログラム Ed Brodow 青木 高夫

幻冬舎 2008-09
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おすすめ平均 star
star交渉軍曹
star外交にも使えるのでは

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『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』

山本ケイイチさんの「仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか」を読んだ。
本書は、先日の読書会で後輩に紹介してもらった一冊です。
ちなみに、レバレッジ・シリーズの本田直之さんも自身が筋トレしていることを著作の中で述べていますが、なんと本書の著者の山本さんは、本田直之さんのパーソナルトレーナーなのだそうです。

これから述べていくように、トレーニングすることによって、精神的にタフになる、思考がポジティブになる、直観力が高まる、クリエイティビティが磨かれるなど、メンタル面でのメリットもはかりしれない。

勝間和代さんや本田直之さんに触発されて、私も4ヶ月くらいまえから毎日筋トレしています。
時間にすると一日30分~1時間で、一日おきにメニューを入れ替えて、鍛える部分を分けるようにしてます。
ジムには通ってないので(本代だけで赤字なので…)、最初は腕立て、腹筋ばかりやってましたが、だんだん負荷が足りなくなってきたので、最近はアマゾンで購入したダンベルを使ってます。
やっていてつくづく思うのですが、自分でトレーニングすることの最大の欠点は、メニューに効果があるのかどうか、自信を持てないことではないかと思います。

つまりトレーニングの効果とは、個人の身体能力という未知数Xに、負荷の大きさや回数をかけた掛け算なのだ。

先に述べたように、トレーニングの効果が出るまでには半年かかると思っていたほうがいい。頻繁にトレーニング内容を変えていては効果が出るわけがない。

私たちのほとんどはトレーニングのプロではないので、プロのトレーナーをつけずに自分でトレーニングしていると、どうしても「これって本当に効果があるのだろうか?もっといい方法があるんじゃないだろうか?」などと不安になってしまいますよね。
しかもトレーニングの効果がでるまでには半年かかるということになると、半年間も効果があるのかどうか不安を抱えたままやり続けなければならないことになり、これはかなりきついと思います。
なので、やはりジムに通って、しかもパーソナルトレーナーをつけたほうがいいと思うのですが、パーソナルトレーナーを雇うには1時間7000円くらいかかるのだそうです。
来年就職したらジムに通う資金くらいは捻出できそうだと考えていましたが、パーソナルトレーナーまでつける余裕ができるのは、もっと先になりそうです。
それまでは本書のノウハウや、ジムに通ってトレーナーに質問したりしながら、自分でやってみようと思います。
以下に、本書の中から取り入れようと思ったノウハウをあげておきます。
●筋肉は破壊すると成長する
継続的に負荷を大きくする
量を食べる
●筋トレ前に炭水化物をとり、トレーニング中は水分を取る
たんぱく質ミネラルやビタミンが必要
●トレーニング後は総合アミノ酸
●寝る前3時間以内に炭水化物を取ると、成長ホルモン分泌の妨げになる
通いやすい、トレーニング指導をしっかり受けられる、施設の手入れ、清掃が行き届いているフィットネスクラブを選ぶ
●施設の新しさや豪華さはいらない
トレーニングは集中して一気に終わらせる(30分~1時間)
ちなみに筋トレで最も難しいのは「継続すること」で、最初からあまり完璧を目指して、食習慣や生活習慣まで一気に整えようとすると、無理が働いて失敗してしまうのだそうです。
最初は60%くらいでいいので、まずは継続することが重要とのことなので、無理せず、楽しんで続けようと思います。

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仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか (幻冬舎新書) 山本ケイイチ

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star目次を読んで,当たり前のことが書いてあると思った人で,おなかがプニっているなら,おすすめ
starジムに通う前に、まずは本書を頭にインストール
starパーソナルトレーナーとの付き合い方

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みなさんは、ちょっとしたアイデアや覚えておきたいことをメモするときに、何をつかっているでしょうか。
本を読んでいると、
「これを早速今日から取り入れよう!」
「このアイデアいただき!」
という場面がよくあると思うのですが、そのままにしておくと忘れてしまいますよね。
私は本を読むときはたいがいパソコンの前にいるので、Sahmaroさんが無料配布している
「付箋紙ソフト CeHusen」を使っています。
「ノイズキャンセリング型ヘッドフォンを買う」
「簿記の参考書を買ってくる」
といった覚えておきたいことから、何かのアイデア、更には一日の時間割や目的・目標まで書いとけば、パソコンを開くたびに目にすることになるので、かなり便利です。
必要なときに新しい付箋を貼ったり、不要になったものをはがしたりできるので、手間がかからないのがポイントです。
「付箋紙を取り出す→書くものを探す→書いて張る」といったハードルをなくすことができるので、結構お勧めですよ。

『定時に帰る仕事術』

ローラ・スタックの「定時に帰る仕事術」を読んだ。
「定時に帰る仕事術」というタイトルですが、「豊かな人生を手に入れる仕事術」でも良かったのではないかと思わせる内容の一冊です。
長期的な目標を持ち、何が一番大事なのかをつねに意識して、物事に優先順位をつけながら本当に大事なことに時間を使っていくという、単に定時に帰るのみでなく、「生き方」と「仕事」をより包括的にリンクさせた仕事術を示しています。
1.準備―目標を定め、スケジュールをたてる
2.削減―仕事の無駄を切り捨てる
3.整理―机の上やファイルを上手に片づける
4.自制―仕事のムラをなくす
5.不安―ストレスに対処する
6.集中力―仕事に没頭する
7.効率―時間の浪費をなくす
8.情報管理―テクノロジーとツールを使いこなす
9.活力―自分の体をいたわる
10.バランス―オンとオフを上手に調整する
と、ダラダラと仕事を続けてしまいがちなファクターが本書では網羅されているのですが、冒頭に「PQ(効率度)テスト」というものがあり、どのファクターがボトルネックとなっているのかをまず把握して、その部分だけを読めばいいようになっています。
削減、整理、効率等のファクターは「仕組み仕事術」や「仕組み整理術」のほうが詳しいのですが、この2冊がカバーし切れていない「自身の集中力を維持する方法」「上手に睡眠をとる方法」「 残業するのが当たり前という職場の空気に流されずに、きっぱりと帰る方法」「頼みごとにノーと応える方法」「同僚とのおしゃべるを回避する方法」などの部分は、既に上記2冊を読んだ方でも非常に参考になると思います。
とりあえず、私はノイズキャンセリング・ヘッドフォンは自宅での学習用にと考えていたのですが、「集中中」であることを同僚にアピールし、無駄な雑談を避けるためにも、職場でも活用しようと思いました。
高価なのがネックですが、もう買うしかないですね。

定時に帰る仕事術 (ヴィレッジブックス)
定時に帰る仕事術 (ヴィレッジブックス) Laura Stack 古川 奈々子

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『一生ものの仕事の習慣』

小山政彦さんの著書、「一生ものの仕事の習慣」を読んだ。
本書は船井総合研究所代表取締役社長である著者が仕事術について語ったものです。
仕事への取り組み方、人との接し方、自分の磨き方等、基本的かつ重要で、若いビジネスパーソン向けのものが多いです。
価格も1000円とお手ごろで、120ページほどの分量なのですぐに読めてしまいます。
これから就職する学生にはもってこいの一冊だと思います。
以下、私が実践しようと思ったものを取り上げて、今日は終わろうと思います。
仕事の基本は「守・破・離」から

若さの特権は、怖いもの知らずの自信にあります。とかく「自分は既存の古いやり方を変えるんだ!」と意気込みだけが先行しがちですが、経験が浅いうちはこれはやめておいた方が賢明です。(中略)まずは達人の真似から始めて、美しい型を身につけることが、初心者には大切です。

整理整頓の習慣

仕事の効率を上げるためには、整理整頓が大切です。(中略)
この仕事上の整理整頓は机や社内環境の整理に限らず、”行動の整理整頓”こそが重要なのです。

不満の前に提案する

こうした日常で感じた不満や不安、素朴な疑問などはそのままにせず、いつでも発信できるようメモしましょう。

「やってみます」を言う勇気

上司は部下に仕事を任せる時に、現在ある力よりやや難し目の課題を与えることがあります。(中略)
そんな時には「どれだけできるかわかりませんが、まずはやってみます」と言う勇気を持ちましょう。

約束を守る

他人との約束以上に大切なのは、自分で決めたことをやり切ること、自分との約束を守ることなのです。

親しき仲にも礼儀あり

どんな些細なことに対しても「ありがとう」という言葉をかけること

一生ものの仕事の習慣
一生ものの仕事の習慣 小山 政彦

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