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Author Archives: 河村 拓

『ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学』

ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学 (幻冬舎新書)
ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学 (幻冬舎新書) 島田 紳助

幻冬舎 2007-05
売り上げランキング : 997

おすすめ平均 star
starこの視点はすばらしい!
starチャレンジャーの目線
star紳助節炸裂

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島田紳助さんの『ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学』を読みました。
160ページの新書だからと軽い気持ちで読みはじめたのですが、火傷しました。
本書には芸人という本業で成功する傍らで、数々のサイドビジネスでもすべて成功をおさめた島田さんの、ビジネスに対する哲学が書かれています。
まず押さえておきたいのは、島田さんのビジネスの目的に「自分が儲けること」は含まれていないということです。
本業で十分儲かっていることもあり、わざわざサイドビジネスまで開いてこれ以上儲ける必要性はないのでしょう。
では何故、島田さんは数々のサイドビジネスを生み出してきたのか。
実はここに、利益を得るに留まらない、ビジネスの面白さや可能性が詰まっているのです。
島田さんがビジネスを開く目的のひとつに、「自分のアイデアが正しいことを証明したいから」というのがあります。
自分のアイデアが正しいことを証明することが目的であり、また、本業で十分儲かっているゆえに失敗するリスクも抑えられるため、島田さんのビジネスには「失敗を恐れるという失敗」がありません。

失敗したくない気持ちがあると、人間はどうしても周りが気になる。同業者がどんなやり方をしているか、世間では何が売れているか。そういうことが、まず気になってしまうものだ。

だけど、その常識にとらわれていたら、成功する店は作れない。
(中略)
成功しているところは、どこもみんな個性的だ。事業の常識を覆すようでなければ、おそらく本物の成功は望めない。
本業でビジネスをする人は、失敗が許されないから、なかなかこの常識から自由になれない。

注意したいのは、常識にとらわれないということは、非常識になればいいということではありません。
常識にとらわれていなくても、その考えが合理的でなければ、通用するわけがないのです。
常識にとらわれず、かつ、合理的に練り上げられた島田さんのビジネス・経営哲学は非常に本質的で、読んでいて何度もうならされました。
以下で特に印象に残ったものを紹介しますが、本書は是非自分で読んでみて欲しいと思います。

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『自由からの逃走 新版』

自由からの逃走 新版
自由からの逃走 新版 エーリッヒ・フロム

東京創元社 1965-12
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star逆説的な標題に興味がありました。
star歴史的古さとその価値
star素晴らしい名著

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エーリッヒ・フロムの『自由からの逃走 新版』を読みました。
本書は「自由」と「安定」の心理的トレードオフの関係について分析した、大変読み応えのある一冊です。
是非一度、自分自身に聞いてみて欲しいのですが、身分制度や宗教制度といった過去に存在した我々を束縛する外的要因から解放された今、私たちは本当に自由になれているのでしょうか?
それとも自由でいることに耐えられず、安定を求めて何かに依存してしまっているでしょうか?

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『みんなで考えよう 世界を見る目が変わる50の事実』

みんなで考えよう 世界を見る目が変わる50の事実
みんなで考えよう 世界を見る目が変わる50の事実 朝倉 めぐみ 酒井 泰介

草思社 2007-04-24
売り上げランキング : 39738

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star現状知ってましたか?
star考えさせられますが妄信はできません。
star女性の3人に一人は・・・

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今日は「ひとり『ディスカヴァーさんありがとうキャンペーン』」を開催中のぼってぃーさんのブログにて紹介されていた、『みんなで考えよう 世界を見る目が変わる50の事実』を読みました。
本書は、50の切り口から私たちの知らない世界の本当の姿を教えてくれる一冊です。
これからいくつか紹介していきますが、扱われている内容にはかなりショッキングなものも多く、私たちがどれだけ恵まれているかということに改めて気づかされます。

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『進化するグーグル』

進化するグーグル (青春新書INTELLIGENCE)
進化するグーグル (青春新書INTELLIGENCE) 林 信行

青春出版社 2009-01-07
売り上げランキング : 53508

おすすめ平均 star
starグーグルの技術そのものが21世紀的であることは言うまでもなく,さらに私はグーグルという会社そのものが21世紀的であると考える。
star知らない人には丁度いい

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林信行さんの『進化するグーグル』を読みました。
●1流シェフが腕を競う社員食堂(無料)
●託児施設(無料)
●24時間使えるスポーツジム(無料)
●1利用流水プール×2(無料)
●マッサージルーム(無料)
●ビーチバレーのコート数面(無料)
●洗車サービス(無料)
●囲碁、将棋、中国将棋、オセロ、モノポリー、ビリヤード代、ダーツの的のある休憩ルーム(無料)
●社内で調理ができるマイクロキッチン(無料)
●オフィスの装飾は自由で、おもちゃで囲まれている人もいる
「これが本当に企業なのか!?」と思われる人も多いと思います。
でも企業なんです。
「これで利益なんて出るわけがない!」と思われる人はもっと多いと思います。
でもGoogleならできるんです。
Googleというと検索サービスの会社くらいのイメージしかない人もまだまだ多いと思いますが、そういう人が本書を読めば、Googleという企業の真の姿、その野望の大きさに衝撃を受けると思います。

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『アイデアのちから』

アイデアのちから
アイデアのちから 飯岡 美紀

日経BP社 2008-11-06
売り上げランキング : 893

おすすめ平均 star
starアイデアをどう形にし伝えるか
star序章にひきこまれた!
star人の心に残り、人を行動にかりたてるアイデアのちから、とは?

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チップ・ハースとダン・ハースの『アイデアのちから』を読みました。
優れたアイデアに法則があるとは思っても見なかったのですが、

優れたアイデアとは、発想力があるアイデアマンが天才的な思いつきから生み出すものではなく、一定のフレームワークに従ってもとのアイデアを練りこんでいけば、高い確率で優秀なアイデアが生まれるということである。

この本は驚きの一冊でした。

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ROOKIES (6)

ROOKIES (6) (ジャンプ・コミックス)
ROOKIES (6) (ジャンプ・コミックス) 森田 まさのり

集英社 1999-07
売り上げランキング :

おすすめ平均 star
star安仁屋をはじめ、皆の心にチーム愛が
star俺にも

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今日は久しぶりにROOKIESの紹介です。
前回は第4巻でしたが、5巻は飛ばし、今回は6巻です。
5巻と6巻では二子玉川学園の初めての試合がメインになっているのですが、試合中に相手チームのピッチャーが接触プレーで足を怪我してしまいます。
明らかにプレー続行は無理な状態なのですが、相手の監督は交代を指示せずに、「根性で乗り切れ」と選手を叱り付けます。
「うぅ…」とうつむきながら試合を続けようとする相手ピッチャーに対する、川藤先生のひとことです。

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『クイズ 商売脳の鍛え方』

今日は少し趣向を変えて、面白い本を紹介します。

クイズ 商売脳の鍛え方 (PHP文庫)
クイズ 商売脳の鍛え方 (PHP文庫) カデナクリエイト

PHP研究所 2008-12-02
売り上げランキング : 41161

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カデナクリエイトさんの『クイズ 商売脳の鍛え方』です。
ビジネス頭を鍛える本というと、勝間さんの『ブレイン・ティーザー』が思い浮かぶと思います。
しかし、『ブレイン・ティーザー』では主に論理思考力・水平思考力などを駆使して自分なりの答えを導き出せるかどうかが評価される傾向の問題が多かったですが、それに対して本書が扱っているのは実在する企業の事例で、当然明確な正解があります。
例えば、

Q1 「1000円カット店」、なぜここに!?
「10分1000円」のヘアカット店『QBハウス』。今では有名だが、創業当事は知名度や資金がなく、駅やショッピングモールでの出典場所の確保に苦労していた。そこで他のテナントが避ける○○の近くに出店していたそうだ。ただ、同店にとって、その場所への出店は予想以上のメリットがあったという。さて、その場所とは?
1.非常口
2.トイレ
3.駐車場内
4.階段横

という具合に、理由もあわせて考えながら4択の中から正解を選ぶ形式になっています。
この本、実際のビジネスアイデアを基に問題が作られているので、ビジネスチャンスをどれだけ見抜けるかどうかの腕試しにもってこいで、非常に面白いです。
先日の読書会にて早速、3人で誰が一番正解数が多いか競争してみたのですが、「これめっちゃ面白い」「ブレイン・ティーザーよりこっちのほうがいい」と、2人から大好評でした。
一人で黙々と隙間時間に解いてみるのもいいですし、私みたいに何人かで集まってゲーム形式でやるのも面白いですし、飲み会なんかで活用すればいい話のネタになり、盛り上がると思います。
これで500円というのは安いです。
Amazonを見てみたらもう在庫が残り4点と、かなり少なめなので、興味がある方はお早めにどうぞ。
本書はカデナクリエイトの杉山直隆さんより、献本いただきました。
「楽しく読んでもらえれば、ブログで紹介することにはこだわっていません」とおっしゃっていただいているのですが、かなり面白かったので紹介いたしました。

クイズ 商売脳の鍛え方 (PHP文庫)
クイズ 商売脳の鍛え方 (PHP文庫) カデナクリエイト

PHP研究所 2008-12-02
売り上げランキング : 41161

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『どこの会社でも通用する、ポータブル・スキルを身につけろ!』

どこの会社でも通用する、ポータブル・スキルを身につけろ!
どこの会社でも通用する、ポータブル・スキルを身につけろ! 吉井 亮介

クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 2009-01-16
売り上げランキング : 2438

おすすめ平均 star
star頭ではわかってるんだけどねって方にはいいかも
star社会人としての基盤になる大切なこと
star注目すべき点は多いが、、、

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吉井亮介さんの『どこの会社でも通用する、ポータブル・スキルを身につけろ!』を読みました。
「やる気はあるけど、具体的に何をすればいいのかよく分からない」
「将来が不安だけど、やるべきことが分からない」

本書はそんな悩みを抱える方に是非読んでいただきたい一冊です。
本書は若手ビジネスパーソンやこれから就職を控える学生には特に役立つ、キャリアアップ、スキルアップのための地図であり、羅針盤です。
「会社の垣根を越えて持ち運びができて、どの会社でも活かせる仕事の技術」
として11個の「ポータブルスキル」について解説されているのですが、内容を見てみると、
1.勉強力
2.行動力
3.自己投資力
4.時間投資力
5.やる気キープ力
6.気配り力
7.発想力
8.文章・コピー力
9.問題解決力
10.自分ブランド力
11.成長力
と、既に多くのビジネス書で語られているものが多く、普段から読書をしている人には目新しいものはないかもしれません。
しかし、今までに「自分の名前で」仕事をして生きていくために必要なスキルについて、体系化してコンパクトにまとめた本はありませんでした。
読書術や勉強術、時間管理術、パーソナルブランディング論など、重要なスキルについて個別にまとめた良書は既にいくつか出ているのですが、普段本を読まない学生やビジネスパーソンにいきなり「これとこれとこれとこれを読むといいよ」とあまり多くの本を読ませるのは、実はハードルが高いんです。
「とりあえずこれを一冊読んでみるといいよ」とビギナーにも勧められるような本があればといつも思っていたのですが、必要な要素が過不足なく盛り込まれ、かつ平易な表現で非常に分かりやすく書かれている本書は、まさにそんな一冊です。
これからがんばっていきたいと思っている人は、まずは本書を読んでみることをオススメします。
本書を読んで自分に必要なものが大まかに理解できたら、個別のテーマについて他の書籍を読み込み、理解を深めると良いでしょう。
例えば読書術なら、
レバレッジ・リーディング
作者: 本田直之
出版社/メーカー: 東洋経済新報社
発売日: 2006/12/01
メディア: 単行本(ソフトカバー)
投資効率を100倍高める ビジネス選書&読書術
作者: 藤井孝一
出版社/メーカー: 日本実業出版社
発売日: 2008/10/23
メディア: 単行本(ソフトカバー)
フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術
作者: 寺田昌嗣
出版社/メーカー: PHP研究所
発売日: 2008/08/01
メディア: 単行本(ソフトカバー)
目的・目標については、
ザ・ビジョン 進むべき道は見えているか
作者: ケン・ブランチャード, ジェシー・ストーナー, 田辺希久子
出版社/メーカー: ダイヤモンド社
発売日: 2004/01/08
メディア: 単行本(ソフトカバー)
成功ハックス
作者: 大橋悦夫
出版社/メーカー: 青春出版社
発売日: 2008/11/22
メディア: 単行本(ソフトカバー)
夢に日付を! ~夢実現の手帳術~
作者: 渡邉美樹
出版社/メーカー: あさ出版
発売日: 2005/10/24
メディア: 単行本
時間投資力については、
最少の時間と労力で最大の成果を出す「仕組み」仕事術
作者: 泉正人
出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日: 2008/03/03
メディア: 単行本(ソフトカバー)
発想力については、
考具―考えるための道具、持っていますか?
作者: 加藤昌治
出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
発売日: 2003/03
メディア: 単行本
自分ブランド力については、
スピード・オブ・トラスト―「信頼」がスピードを上げ、コストを下げ、組織の影響力を最大化する
作者: スティーブン・M.R.コヴィー, レベッカ・R.メリル, Stephen M.R. Covey, Rebecca R. Merrill
出版社/メーカー: キングベアー出版
発売日: 2008/11
メディア: 単行本
スピード・ブランディング―普通の人がブランドを確立し、成功を加速させる
作者: 鳥居祐一
出版社/メーカー: ダイヤモンド社
発売日: 2008/12/05
メディア: 単行本
あたりがオススメです。
是非あわせて読んでみてください。
著者のオススメの関連書籍を紹介してくれていたら、本書は完璧だったかもしれませんね。
と、これだけで終わるのも面白くないので、気になる箇所を部分的に抜粋して、紹介しようと思います。

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『不況にも負けない 技あり! これで採用内定繁盛術 就活導場』

不況にも負けない 技あり! これで採用内定繁盛術 就活導場
不況にも負けない 技あり! これで採用内定繁盛術 就活導場 宮内亮太

カナリア書房 2009-01-26
売り上げランキング : 176159

おすすめ平均 star
star面接対策にいい。
star早く社会人になりたい
star社会人になる前に

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宮内亮太さんの『不況にも負けない 技あり! これで採用内定繁盛術 就活導場』を読みました。
採用内定繁盛とありますが、確かにこの本の内容を実践すれば、内定は取れると思います。
しかも、特別な能力や才能や資格などが必要なわけでもありません。
こう書くと何か裏技的な印象をもたれるかもしれません。
がしかし、内定を取るための小手先のテクニックを指南した就活マニュアル書や学生と企業が演じる茶番劇を風刺したネガティブな書籍とは一線を画す、本書は極めて真っ当な一冊です。
そもそも著者の宮内さんが本書で本当に伝えたいのは、内定を取るための方法ではないと思います。

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『非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門』

非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門 (ディスカヴァー携書)
非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門 (ディスカヴァー携書) 飯間 浩明

ディスカヴァー・トゥエンティワン 2008-12-20
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おすすめ平均 star
starクイズ文で 読者を迷わせない
starこれほどシンプルな論理的な文章作成の本はありません。
star非常に解りやすい。

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飯間浩明さんの『非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門』を読みました。

「自分の考えたことを文章にして、読者に間違いなく伝えるには、どうすればいいか?」
(中略)
「そのためには、クイズ文という、『問題・結論・理由』という形式に従った文章を書けばいい。なぜなら、この形式は、読者と一つの問題意識を共有し、かつ、読者を一つの結論に導くためのものだからだ。」

この「クイズ文」という書き方、私は非常にオススメしたいと思います。
非論理的な人でもこの本を読み込めば、確かに論理的な文章が書けてしまいます。
「クイズ文」と対を成すものとして「日記文」が本書に挙げられているのですが、両者の何が異なるかというと、「クイズ文」には主観が入らないのです。
日記文は大きく分けると事実と感想からなります。
そしてこの感想の部分は主に主観から成り立っています。
例えば一冊の本を人にオススメするときに、「この本は面白かったから、オススメだよ!」というのは主観です。
「あなたには面白かっただろうけど、だからといっても私にも面白いかどうかはわからないよね…」といわれたらもうそれでおしまいです。
ここで注目してほしいのは、後者の意見が前者の意見に対する反論になっていない点です。
「面白いかどうかわからないよね」と言っているだけで、その本が面白いかどうかについての是非については全く議論していないのです。
これを例えばブログでやったとなると、どうなるでしょうか。
「今日はこの本を読みましたが、ここが面白かったです。」
「今日読んだこの本の、ここを取り入れたいと思いました。」

この程度の主観的な感想しか書いていないのであれば、何故面白かったのか、何故取り入れようと思ったのかが読者はわからないですし、それゆえに反論したりフィードバックしたりすることもできません。
「この人が面白いと言うならば自分も読んでみよう!」と思わせるくらいの人であればいいかもしれませんが、そうでないならば読者があなたのブログを読んでくれることで、あなたが得られる価値って何でしょうか?
これを読書会や勉強会でやったとなると、どうでしょうか。
もはや何かを深めて心理を追及していくような議論にはなりません。
感想を言い合って終わりなのであれば、せっかく複数人で集まっているのに相乗効果が全く生まれず、意味がありません。
そしてこれを読書でやると、どうなるでしょうか。
「勝間さんが言うから、簿記を勉強しよう!」「勝間さんが言うから、Let’sノートを買おう!」、これではほとんど意味がありません。
「勝間さんが言うから…」程度の浅い動機付けでは勉強など続きませんし、ノートパソコンもおもちゃになっておしまいです。
「いろいろな成功法則本を読んだけど、それぞれ言っていることが違うぞ。どれを実践するのが正しいのかこれではわからない??」、こういう人がいるのかどうかはわかりませんが、世の中に誰でも成功する法則があって、それが本に書いてあるのであれば、世の中は既に成功者であふれているはずだという現実に気づいてください。
「何故簿記なのか」「何故ノートパソコンなのか」「何故この習慣が効果的なのか」、こういったことをしっかりと自分の頭で掘り下げて、深いレベルで「確かにこれは自分に必要だ!」と強く動機付けられないのであれば、何も身につくことはありません。
人とお互いの考えを伝え合って、学びを広げて、成長を加速させたいと思うのであれば、主観ではなく論理で話さなければなりません。
いくら読書をしても、自分の頭で考えるということをしなければ、学び成長することはできません。
「論理的に物事を考えられるかどうか」「論理的に議論ができるかどうか」「論理的に文章が書けるかどうか」、この違いだけで、同じ習慣を続けていても大きくその成果が変わってしまうのです。
文章を書くということは、論理思考力を鍛える上で実はとてもよい訓練になります。
本書で紹介されている「クイズ文」のいくつかの型を真似て、日々の出来事や読書の学びをブログで掘り下げる習慣をつけるだけでも、成長スピードに相当な差が出るはずです。
本書は豊富な事例で「良い問題設定の仕方」「良い結論の書き方」「良い理由の書き方」をかなり具体的に解説しているのですが、これを読み込んでも論理的に文章がかけないのであれば、正直今はあきらめたほうがいいかもしれません。
論理思考力というボトルネックを解除したい方は、まずは本書の型の中から一つ自分に合うものを見つけて、徹底的にその型にはまってみるといいと思います。
非常にオススメです。

非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門 (ディスカヴァー携書)
非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門 (ディスカヴァー携書) 飯間 浩明

ディスカヴァー・トゥエンティワン 2008-12-20
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starクイズ文で 読者を迷わせない
starこれほどシンプルな論理的な文章作成の本はありません。
star非常に解りやすい。

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