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Author Archives: 河村 拓

どんな相手ともラクに話せる 「話し方」の裏ワザ

どんな相手ともラクに話せる 「話し方」の裏ワザ
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青春出版社 2010-01-26
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star会話の間が怖い方は第4章から読むのがおすすめ!
starこの本の裏ワザを表スキルにしてしまおう
star日本1のアナウンサーが、ついに「話し方」の裏ワザを・・・・・

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三橋泰介さんの『どんな相手ともラクに話せる 「話し方」の裏ワザ』を読みました。これこれ等、話し方の本は今年いくつか読みましたが、場面ごとに具体的なノウハウが書いてある本書が最も即効性があるかもしれません。

ビジネスの場面だけでなくとも、例えば、初対面の人との会話とか、パーティの場とか、さらには私の苦手な(というか若干嫌いな)合コンでもかなり使えるんじゃないかと思います。合コンはトラウマだとか言っていた私の友人もこのテクニックを知った後いきなり案件を立ち上げたので、効果は実証済みですよ。
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ルーキー・オブ・ザ・イヤー受賞!

本日行われた年度末の全社総会にて、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。賞金の5万円ももちろんですが、それ以上に社長から直々にいただいたコメントがうれしかったですね。「今年一番成長した新人に、この賞を渡したいと思います。こんな大物がうちに入ってくるのは何年ぶりでしょうか」と始まり、

・面接のときから覚えている
・線が細くイケメン風で、なんか鼻につきそうなやつで、こいつはきっと入社してからいじめられるんだろうなと思って採用したが、実は非常に素直だった
・上司にも恵まれ、どんどん吸収し、大きく成長した
・毎朝読書すると宣言していたが、本当にちゃんと本を読んで、しかもそれを実践にきちんと活かそうとがんばっている、口だけではないんだなと感じた
・チーム営業を理解し、毎日の業務にも非常にきっちり取り組んだ
・今後のさらなる成長に期待している

と、ありがたい言葉をいただきました。その後も別件で、期末キャンペーンで最も成果を出した人として表彰していただき、スピーチの機会をいただきました。計3回壇上に上がりましたし、3年目でのNo.1を引き続き目指すことを宣言しましたし、入社1年目は順調に終わりを迎えました。

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社長と上司と一緒に
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仲間とうちあげ

とにかくすぐやる人の仕事の習慣

とにかくすぐやる人の仕事の習慣
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クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 2010-03-15
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star素晴らしい本です!
starすぐやることで仕事の質が上がる
star”すぐやる人”になりたい方必見

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豊田圭一さんの『とにかくすぐやる人の仕事の習慣』を読みました。

すぐやるスキルが身につけば、先延ばし癖が直り、残業時間だって減らすことができます。

私は10月に配属されて以来、営業部内で残業時間が一番少なく(先月は22時間)、定時で退社することもしばしばあります。仕事をしていないのかと思われそうですが、訪問した際の報告件数はほぼ毎月一番多いですし、同じ新人と比べても業務量に差があるようには思えません。にも関わらず20時以降も残っていることがしばしばある同期を見ていて思うのは、仕事が遅い人には3つ特徴があるなということです。

1.考えても仕方のないことで無駄に悩んで、時間だけが過ぎている
2.仕事内容を正しく理解しないまま取り組んで、二度手間、三度手間を起こしている
3.隙間時間を使っていない
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7割は課長にさえなれません

7割は課長にさえなれません (PHP新書)
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PHP研究所 2010-01-16
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star社会全体の緩やかな下降
star7割は課長にさえなれません
star現状の日本型雇用システムの疲弊を抉る慧眼の書

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城繁幸さんの『7割は課長にさえなれません』を読みました。本書を読むと、日本の雇用問題が良くわかります。安定した大企業に入社して終身雇用を希望すると回答した学生の割合が過去最高であるという調査データもあります。しかし、定年まで勤めるうちに誰もが課長や部長といったポストを得られる年功序列・終身雇用制度は、2つの前提によって成り立っています。

1つ目は経済が発展し続けていること。高度経済成長期では次々とポストを増やしても、それと同じくらいのスピードで経済が成長していたので問題にはならなかったかもしれません。が、現在のように経済成長が停滞しているときに、ポストを減らすことはあってもこれ以上増やすことなど出来ないのです。

2つ目は、増え続けるポストを支えられるだけの若者の存在です。しかし少子高齢化が進み人口ピラミッドがつぼ型になっている現代の日本において、それは不可能なのです。
つまり、年功序列・終身雇用制度は仕組み上、とっくに破綻しているのです。

にもかかわらず根本解決に取り組まず、若者・派遣・女性といった弱者から搾取することで既得権益者を守り、無理のある延命措置によって将来にツケを回そうとしているところに日本の大きな問題があります。例えば、年功序列精度は年齢によって給与が決まり、賃金カーブは50台でピークを迎えるようになっています。しかし景気の悪い昨今で、年齢と共に全員の給与を一律で上げていたら会社は倒産します。そうなると当然雇用調整が必要になるのですが、正社員を簡単に切れない日本においては、まずは新卒採用を凍結することから始まります。次は派遣切りです。加えて結婚や出産を機に女性を退職させることで、安月給で働かせるだけ働かせて、年功序列の美味しい果実の部分は与えずに済ませているわけです。

年功序列制度の弊害はそれだけではありません。例えば入社2年目の正社員と同じような仕事を任されている30歳の派遣労働者がいるとします。であるならば、入社2年目の正社員と同程度の賃金で正社員として雇えば良さそうなものですが、年功序列制度ではそれが不可能なのです。なぜならば一旦正社員として採用すると、給与は職務能力によって決まるのではなく、30歳という年齢で決まってしまうからです。となると、入社2年目程度の技能しか身につけていないにもかかわらず30歳の正社員と同じ水準の給与を払ったのでは割に合わないため、派遣労働者はいつまでたっても正社員にはなれないのです。院生が就職しにくいのも同じ理由です。

これはどういうことか。

極論すればつまり日本は、何らかの理由によって一旦新卒一括採用というレールから外れてしまった人には、よほど優秀な人でもない限りもうチャンスが与えられない国なのです。加えてこういった現状を、彼らから搾取することで自分達が守られているにもかかわらず、既得権益者達の「自己責任」の一言で済まそうとしているのが、現状なのです。

「真に再チャレンジ可能な社会とは、失敗の存在を前提に設計された社会のことだ」

と本書にありますが、人間である以上誰でも失敗する可能性はあるわけですし、経済も好不況の波があり、雇用調整の必要上失業は必ず存在するのです。失敗が許されない今の構造は、人間が暮らす社会として適切だと思えません。今日本がやっているのは将来にツケを回す延命措置に過ぎないと思うのですが、何故日本の政治は根本的な問題の解決に踏み出さないのか。結局若者のために改革を唱えても、若者は選挙に行かないので、議席が取れないのです。

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ゴールは偶然の産物ではない~FCバルセロナ流世界最強マネジメント~

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アチーブメントシュッパン 2009-12-01
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star6冠は偶然の産物ではない
star経営することを学ぶ本
star大好物

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フェラン・ソリアーノの『ゴールは偶然の産物ではない~FCバルセロナ流世界最強マネジメント~』を読みました。私は高校のときから雑誌やネットのコラムを通して海外サッカーの動向をずっと定点観測してきました。最初は好きな選手やチームを追っていただけだったのですが、次第にその裏にあるチームやクラブ組織のマネジメントに興味を持ち始め、加えて本を読むようになってからは一般のビジネスとサッカーのビジネスが本質的には共通項が非常に多いことに気づきました。
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不確実性分析 実践講座

不確実性分析 実践講座
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ファーストプレス 2009-12-08
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starThe only thing we have to fear is fear itself
star山本尚利教授(早稲田大学ビジネススクール)の書評を転載
star変革とリスクを競争優位の源泉とするために

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福澤英弘さんと小川康さんの『不確実性分析 実践講座』を読みました。本書は意思決定の際につきものの「不確実性」について取り扱っているのですが、私自身はまだあまり意思決定を行う機会がないので、別の視点で読んで見ました。
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NASAより宇宙に近い町工場

NASAより宇宙に近い町工場
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ディスカヴァー・トゥエンティワン 2009-11-05
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starありがとうございます。
star明日のために、今日の屈辱に耐えるんだ
starいろんなことが不可能ではなく見える

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植松努さんの『NASAより宇宙に近い町工場』を読みました。読んでいて胸が熱くなる一冊でした。著者の植松さんは北海道の赤平という町で、20人の会社を経営しています。町の景気が非常に悪い中、リサイクルに使うパワーショベルにつけるマグネットを製造しているこの小さな町工場は、同時に宇宙開発も行っています。何故宇宙開発という仕事にも取り組んでいるのか、その理由がとてもいいんです。
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大人げない大人になれ!

大人げない大人になれ!
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ダイヤモンド社 2009-11-20
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star成毛氏に嫉妬してしまう自分は大物なのか?小物なのか?
star自分を取り戻すための第一歩
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成毛眞さんの『大人げない大人になれ!』を読みました。これは痛快な一冊です。日本では、我慢したり自分の欲を抑えることが美徳のように思われているところがありますが、本書はそのような考え方に真っ向から挑みます。
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人間の運命

人間の運命
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東京書籍 2009-08-29
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star権威者が語る権威化しない人生論
star新刊
star時代に迎合しない、毅然とした一冊です

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五木寛之さんの『人間の運命』を読みました。人生にあらかじめ決められたコースなどない。自分の道は自分で切り拓くものであって、自分次第で何にでもなれるし、何だってできる。私はなんとなく自分にそう言い聞かせて、今まで過ごしてきました。自分自身に対してはそういう考えでいいと思いますが、他者にもその考えを当てはめてしまうと、必ずしもそれが正しいわけではない場合もあるのではないかということを、最近改めて考えます。

私たちは、自分の努力や向上心をもっているだけで人生を切り開いていけるものではない。私たちは与えられた体型、与えられた肌色、与えられた才能、与えられた民族、与えられた両親と与えられた兄弟をもっている。それらは自分が選んだのではなく、与えられたものとして生まれてくる。そしてその社会のなかで生きていく。

確かに振り返ってみると、私は両親にも恵まれ、小学生の時にアメリカで暮らすという幸運を受け、好きな高校・大学に生かせてもらえるだけの経済力が実家にあり、自身のわがままで1年間就職を見送った際にもそれを許してもらえる環境がありました。他にも挙げていけばきりがないのでしょうが、私が自分自身の努力や向上心によって獲得したわけではなく、たまたま与えられていたものから多大な影響や恩威を受けていることは事実です。

「確かに世の中には、どの国で生まれ、どの両親の元で育つかといったように、自分で選べないものもある。しかし、そこからどのような影響を受け、どんな選択をするかを選ぶ権利は自分にあるはずだ」という意見もあるでしょう。そして結局は自分の選択と行動の結果なのだと、全てを自己責任として片付けることも出来ます。しかし、その選択や行動でさえも、やはり生まれながらに背負っているものから多大な影響を受けていることは否めません。

「宿業」とは、その人間をとりまく過去の状況と行動のことだ。「運命」を決定づける、その根本のもののひとつが、この「宿業」であるということができるかもしれない。

その時代、その国に生まれた、ということが自分にその行為をさせたとしたら、いや生きるためにそうせざるをえなかったとしたら。その事実の重さをつくづく考えずにはいられない。

「人間は状況次第でどんな風にもなるものだ」

例えば戦国時代に生まれたとして、自分は決して人を殺めることはしなかったはずだと言い切ることができるでしょうか?同じように自己責任だとして片付けようとしているあの人も、もし自分がその人と同じような境遇に生まれ、育っていたら、同じ道を歩むことにならなかったと言い切ることができるのでしょうか?その人の意志やがんばり、努力や向上心に関係なく、その人を取り巻く状況や環境がその人の道を決めてしまう部分は多いのではないかと思います。むしろその人がどのような意志や、向上心を持つのかも、その人を取り巻く状況や環境によってかなり左右されてしまうのではないでしょうか。

「人の行為を、その人の心が善いからとか、悪いからとか、簡単にきめてはいけない。人間の善悪などというものは、なかなかわからないものなのだ。いや、世間の善悪の考え方は、そもそもまちがっている。人間の行為というものは、すべて宿業によるもので、自分勝手にできるものではない。この世におこるできごとの、チリの一つまで前世の宿業によらないものはないのだ。そのことをよく考えなさい」

※注:ここでいう「前世」とは「過去」のことです。

私たちは一人ひとりが、自分の選択や行動を左右する大きな荷物を背負って生まれていて、人によってはそれがとても重たくのしかかってしまうのでしょう。だから、弱い立場にいる人を自己責任で片付けてしまうのは、やはり何かおかしい気がします。とはいえ、悪いことばかりではありません。

私たちは宿業をせおわされているだけではなく、未業を目の前にしている存在なのである。たとえば、私たちの祖先の業=行為が、いわれなき不当な差別の制度をつくった。しかしそれを宿業として意識的にせおうことは、明日の差別なき世界をめざすバネとなるはずだ。そう考えれば、宿業という言葉に、暗い運命的なものだけを感じないで向き合えるのかもしれない。

その光がさしたからといって、せおっている荷物が軽くなるわけではない。目的地までの距離がちぢまるわけでもない。だが、しかし、人は闇を照らす光によって立ち上がり、長い道筋を重い荷物をせおって歩く力がわいてくる。

長くなりましたが、自分の置かれた(過去に置かれていた)状況や環境を言い訳にするようなことはしたくありませんが、他者に対しては自己責任だと決め付けず、もっと寛容な態度で理解しようとする姿勢を持つことが必要だなというのが、今の結論です。

人間の運命
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しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール

しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)
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幻冬舎 2009-07
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starカツマーではないけど…ちょっとひどい
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香山リカさんの『しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール』を読みました。本書の内容にはあまり賛同できない部分も多々あるのですが、ひとつ深く考えさせられる部分がありました。
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