本書は、「考える力」にフォーカスした一冊です。「頭を使って考えよう」というと、考えてばかりで動かなくなるとか、考えすぎて行動できなくなるとか揶揄されることもあります。しかし私の見た限り、行動できない人というのは考えているように見えて、実はそれほど考えていない。考えているように見えますが、実際には思考停止状態で悩んでいる。その証拠に、「何を悩んでいるの?何を考えているの?」と質問しても、「わからない」という答えがかえってくるか、答えられないかというパターンが多いです。
本書は、普段本をよく読む人にとってはあまり面白い内容ではないかもしれません。既知のことを、周りくどく説明されている感じを受けました。ただ、ところどころドキッとする箇所もあり、今回はそこだけ紹介します。
君が顧客を増やそうと必死に戦っているブランドは、「天国に行けるような何らかの価値」を提供しているだろうか?
顧客は、「君が提供している見返り」が何か説明できるだろうか?
君の会社には、「その独自性を表わす覚えやすい象徴」があるか?
顧客の立場に立った場合、買い物をするとき、その心の中は、いつも「理性と興奮」、「必要性と見た目」のあいだを行ったり来たりする。右往左往する顧客が心を決めるのは、例外なくすべて、顧客が心から求める「勝利のカクテル」を提供できたときだ。
話はまったく変わりますが、最近ちょっと考えているのは、このブログをどうしようかということ。続けている一番の目的は自分の勉強のためなのですが、読む側の人にとって果たしてこのブログを読む見返りは何なのか?このブログを読んでどうなりたいと思うのか?強みはなんなのか?グランドデザインをどうするか?ということです。自分では身近すぎてわからないこともあるので、誰かこっそり教えてくれると喜びます。
あとがき:
昨日は会社の忘年会でした。その際に専務からいただいたアドバイスが非常に心に残りました。「今のうちに社外の優秀な人にたくさんあって、本からは盗めないことを盗み、幅を拡げること。うちの営業はそれができるのが強み。」「どんどん会社を変えて、自分のビジネスを作っていい。」「問題を解決して何かを変えようとすると、必ず抵抗にあうが、その時に力になるのが自分のグループ。同期や社外とのつながりを作っておくこと。そこを次の課題としてやってほしい。」「社内の優秀で満足せず、業界の優秀にならなければいけない。競合他社の営業から、「あいつが営業に来ているならあきらめるしかない」と思われるくらいになれ。」「いつでも戻ってきていいから、外資系に転職して勉強してきてもいいんだからな。」「今のうちにプロマネの勉強もしておいたらどうだ?」
いわゆる大企業だと、役員の方と会う機会が年に1回しかないことなんてざらにあるとおもいます。そんな中ここまでちゃんと見て、気にかけてもらえるというのは非常にありがたい事だと思います。また、昨日は同期の中で社内恋愛が生まれていることを発見しました。御覧ください!