買わされる「名付け」 10の法則(日経プレミアシリーズ) | |
則定 隆男
日本経済新聞出版社 2010-03-09 |
則定隆男さんの『買わされる「名付け」 10の法則』を読みました。ブログの名前やコンセプトを作ったり、企画の名前やキャッチコピーを考えるのが苦手な私でも、この本を活用すればお洒落なものが作れそうな気がしてきます。「天使のブラ」や「Think different.」など、いくつかのヒットしたネーミングやコピーを10の分類にわけ解説しており、かなり参考になりました。
ようは相手にわかりやすくすること
本書を読んで感じたのは、いくらカッコイイネーミングやコンセプトを考えたところで、それが作った本人にしかわからないかっこよさでは無意味なんだということです。消費者はいちいち意味を調べたりしません。自分達が伝えたいメッセージをいかにターゲットに届けるかが重要で、そのためにはむしろかっこよくなくてもいいから簡単でわかりやすい方が良い。
・何を誰に伝えるか(メッセージ)
・どう伝えるか(ネーミング、キャッチコピー)
の2つを分けて考え、伝えたいメッセージを明確にした後に初めて、それをどう相手にわかるようにネーミングするか、と考えていく必要がありそうです。
直接ライバルと比べない
「●●社の洗剤よりも優れた洗浄力!」と、直接ライバル社と比較する広告は、あまり日本の文化には合わないかもしれません。私がうまいと思ったのは、ライオンの「白よりも、クリア」というキャッチコピー。他社と比較するのではなく、「白」と比較することでクリアさを強調させています。ライバルと違うことを示したいが、直接の比較を避けたい、そんなときに応用できそうです。書評ブログを書く方なら、「ビジネス書よりもわかりやすい!」とか、いかがですか?
ネガティブからポジティブへ
「死亡保険」というと、意味は伝わりやすいですが、何となくネガティブなイメージがつきまといませんか?だから保険会社はあえて「生命保険」と呼ぶのだそうです。物事には必ずポジティブな動機とネガティブな動機があるものなので、どちらのイメージを与えたいのかで上手く使い分けると良さそうです。ビジネス書で言うなら、読むことが「雇用保険」、とかいかがですか?実際はそんなに甘くないですが・・・。
○○プランナー
最近ではファイナンシャルプランナーの人気にあやかって、家庭教師も自分達を「教育プランナー」と呼ぶそうです。「プランナー」と呼ばれると、何となく一人ひとりに最適な教育を考えてくれそうじゃありませんか?「あなたに合わせた最適なものをご用意します!」というニュアンスを含めたいときには、是非自分の肩書きに「プランナー」を入れてみては?
一歩先へ
Audiの「一歩先行く人には、一歩先行くクルマがふさわしい」という広告、何となく時代をリードしているような気分になりませんか?「一歩先を行く人は、読むだけでなく、実践している」…ベタ過ぎますね。
今日から3泊4日で大阪~福岡旅行に行ってきます。ブログで仲良くさせていただいているぼってぃーさんやビジネス太郎さんにも会ってきます。
買わされる「名付け」 10の法則(日経プレミアシリーズ) | |
則定 隆男
日本経済新聞出版社 2010-03-09 |