昨日は勝間和代さんの立教大学での講演、『日本を変えよう―若者が未来を創る―』に行ってきました。
ちょっと感動しちゃいましたよ。
面白かった点は、
1.勝間さんの自身のスタンス
2.勝間さんの考える日本の問題点と解決策
3.公演を通して見えたこと
の3つでした。
最近勝間さんは「経済評論家」と名乗っていますが、博士号を持っているわけでもないのに何をでしゃばっているのかという声は良く聞きます。
メディアへの露出が増えていることにも賛否両論あるみたいですが、あれは日本が抱える問題を世間にもっと認知してもらいたいという意図があるのでしょう。
勝間さんは自身を「問題解決屋」だと称していましたが、実はこれは私の目指しているイメージに結構近いのです。
講演を通して感じたのは、グローバルな問題も、日本の問題も、会社や組織の問題も、ある点で一緒なのだなということでした。
それは、どれも結局「グレーゾーンである」ということ。
グローバルな問題も、日本の問題も、会社や組織が抱える問題も、責任の所在が曖昧なものが多いのです。
責任の所在が曖昧だと、「自分の仕事じゃないから」「自分の責任じゃないから」という発想になりがちで、放っておくと誰も手をあげて解決しようとしない。
グローバル問題は特にそうだと思います。
だからこそ、「問題を解決する」という共通の目的を定め、責任を分担し、全員で協力して問題に取り組もうという「取決め」をつくる必要があるのです。
少し前の記事に「自分が将来やりたいことは、どれも根本に問題解決がある」と書きましたが、私は世の中の問題は政治家や国だけが解決するものではなく、私たちでもできるのではないかと思っています。
そして今その手段として注目しているのは、社会起業家という生き方です。
私はどちらかというと性善説寄りで、実際に行動しているかどうかに関わらず、どの人も心のどこかに「いいことがしたい」「人の役に立つことがしたい」「困っている人を助けたい」という気持ちがあるのではないかと思っています。
しかし実際に行動を起こすのは時にハードルが高く、なかなか自分ではそこまでできなかったり、何をすれば良いのかがわからなかったりして、行動にまでつながらない人が多いのではないでしょうか。
そこで誰かが「こうすれば、無理なく、自然な形で、問題解決にあなたも参加できますよ」という仕組みを提供してあげることができれば、多くの人のパワーを巻き込めるはず。
このような皆が参加できる仕組みを作り、世の中の問題を解決することを事業としながら利益を生む「社会起業家」という生き方に、私はかなり魅力を感じています。
ひとつ問題なのは、いかに問題解決を事業としながら利益を生むのかということ。
例えば貧困に苦しむ国に学校を提供したところで、彼らはお金を払ってはくれないのです。
エンドユーザーから収益を得られない中で、活動に参加する人々全てがWin-Win-Winとつながっていくような仕組みは、頭を使わなければ作れません。
だからこそ、勉強しなければならないんですよね。
中期的な目標としては、問題解決の訓練として5年後にコンサル企業に転職するのもいいかなと思っています。
最終的には世の中の問題に取り組む姿を通して、自分がやりたいと思うことをやることの大切さ、自分が正しいと思うことを貫く強さ、自分の内なる声を信じる勇気を伝えることが出来たら、もう言うことなしですね。
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3 Comments
僕は性悪説よりの考え方なので、だからこそ仕組みをつくり「いいことをしたい」という気持ちを喚起させることが重要ではないかと思っています。
欧米のひとは収入の10%を寄附する文化があると聞いたことがありますが、日本では自分のことしか考えていませんよね。僕も含めてですが。これからの時代、それはちょっとさびしいかな、と。
社会起業家はすごく意義あることですよね!
それにしても、講演いいですね。やっぱり東京に移ったほうがいいのかなぁ。
ぼってぃーさん
日本は自分のことしか考えていない、これに関しては本当の所どうなのか私にはわかりません。
統計によると、日本は先進国中で最も国民が幸せを実感しにくい国なのだそうです。
自分がまず幸福でなければ周囲にまで広げることはできませんから、今の日本の人たちには余裕がないのかもしれません。
今、日本の出生率は1.3くらいだそうですが、日本人の平均年収で養える子どもの数の平均も1.2くらいなのだそうです。
子どもを育てたくても、経済的な事情で生めないのが今の日本なんですよね。
高い教育費とか、物価とか、デフレとか、いろいろな構造的問題があってこういう状態が起こっていると思いますが、これを解決するにはやっぱり新しい構造・仕組みを作るしかないのかもしれません。
↑への追記ですけど、
東京に来ればいつでもお会いできそうですね!
と、引越しを軽くプッシュしておきますね(笑)