がんばっても成果は出ない 凡才のための超現実的サバイバル術 | |
別所諒
ユナイテッド・ブックス(阪急コミュニケーションズ) 2010-07-15 おすすめ平均 |
別所諒さんの『がんばっても成果は出ない 凡才のための超現実的サバイバル術』を読みました。「なんであの人は自分より簡単に成果を出せるんだろう?」自分より優れている人を見てそう考えてしまう人は、きっと努力が足りないのでしょう。
どんなに天才といわれるような人でも影では猛練習をしているように、がんばること抜きに成果を出すことはできないのです。そして自分が努力をしているかどうかは、自分よりも優れた成果を出している人を見たときの反応でわかります。「あの人は自分の知らないところでどんな努力をしているんだろう?」と考えられる人は、自分も努力をしている人です。逆に、「あの人は元々自分よりも才能があったんだろう。」と片付けるのは、自分が努力していない人です。
本書のタイトルは「がんばっても成果は出ない」ですが、がんばらなければ成果は出ないのです。タイトルとは裏腹に、実は本書はがんばることの大切さ、そして具体的に何をどうがんばればいいのかを説いているのです。
自分の仕事を勘違いしない
あなたが高校生で数学のテストを控えているとして、いい点を取ろうと思うならば、あなたは今更九九を復習したりせず、もっと点数に直結することを覚えようとするはずです。しかし仕事では逆で、九九をやってしまう人がたくさんいます。例えば営業の仕事では、やっていて楽しい仕事ばかりではなく、中にはやりたくない仕事もあります。
新規開拓なら飛び込み・テレアポで断られるのがつらかったり、大型案件を立ち上げたいものの相手の部長に会うのが入社1年そこそこの自分では大変だったりします。だからといって仲の良いお客様先に毎日通って世間話をしていたり、新規開拓をせずに既存のお客様ばかりを訪問していても、自分の能力が磨かれませんし成果は出ないのです。営業の仕事は毎日お客様を訪問することではなく、案件を立ち上げ、製品を売ってくることなのです。
「自分の仕事を勘違いしている」と言われないよう、限られた時間を「成果を出すことに集中」させなければいけません。
本書は著者の別所さんよりいただきました。ありがとうございます。
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別所諒
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