仕事は1日30分! ―お金と時間を増やすドラクエ流成功法 | |
菅谷 義博
東洋経済新報社 2010-11-26 |
【お題】
(1)1人はまた少人数で、(2)高いオフィス賃料を払わずに自宅またはカフェなどで仕事をし、(3)短い時間で効率的に副業するにはどうすればいいか?
ポイント1.仕事の貯金をする
仕事は大きく2つに分けることができます。1つは、仕事をすればするほどきつくなる仕事。もうひとつは、仕事をすればするほど楽になる仕事です。コンサルティングやソフトウェア受託開発などは毎回顧客の要望が異なるため、過去の仕事の使い回しが基本的にできず、仕事に費やす時間と収益は比例の関係と言えます。
それに対してネットショップの開設やパッケージソフトウェア開発は、一度作ってしまえば陳腐化するまで価値が減ることはありません。あまり時間をかけずに副業するのであれば、仕事をすればするほど楽になり、蓄積できるタイプのビジネスにしましょう。
ポイント2.仕事の仕組みをつくる
現在は多くの仕事がコンピュータによる自動化や企業への外注によって、自分でなくともできるようになっています。特にコンピュータによる自動化は一度プログラムを作ってしまえば、後は費用もかからず、勝手に仕事をしてくれます。自動化と外注をうまく使って日々仕事の仕組化に励んでいれば、それらが「仕事の貯金」としてどんどんたまり、仕組み自体が勝手に仕事をして成果を上げてくれるようになります。そのためにも簡単なプログラミングについては勉強しておくとよいでしょう。
ポイント3.ドラクエ流成功法をまねる
副業するためにはもちろん勉強も必要です。副業する分野について、
1 必要な分野の本を10冊読む
2 本を読んだら、その分野のセミナー、勉強会に出る
3 セミナー、勉強会で同じ目標を持つ仲間をつくる
4 お金があまりかからない範囲で実践を開始する
5 実践結果を情報発信する
の5つのサイクルを繰り返し、利益は次の実践のための資金として再投入しましょう。
ポイント4.ネットビジネスと不動産を上手に使う
貯金の出来る仕事の代表的な存在がネットビジネスと不動産です。ネットビジネスは初期費用が抑えられる反面、価値が陳腐化しやすいというデメリットがあります。不動産は費用がかかるものの、土地の価値は急に変動することはないため、安定した収入が得られます。資金の元手がないのであれば、まずはネットビジネスで必要な資金をため、徐々に不動産にも投資するようにするとよいでしょう。
ポイント5.まずはマーケットプレイスから
ネットビジネスでは、既存の成功している仕組みを真似ることから始めましょう。既に設けの仕組みが確立されていますし、ユーザの認知も進んでおり、比較的早く利益が出せるようになります。何から始めればいいかどうしてもわからなければ、まずはヤフオクやアマゾン・マーケットプレイスで不用品を販売し、感覚を掴んでみるのもよいでしょう。
また、ネットビジネスをするのであれば常に「アクセス数」と「成約率」は追うようにしましょう。特にアクセス数は事実上限界がなく、やり方によっては10倍、20倍にもなり、売上の向上に大きく貢献します。
ポイント6.海外で仕事をする
物価の安い国に住めば、収入は同じでも日本よりはるかにいい暮らしをすることができます。仕事はノートパソコン1台に集約し、場所に依存しない働き方ができるようにしておいて、いずれ海外に移住することもひとつの方法です。物価の高い日本に対してビジネスで稼ぎ、物価の安い国で暮らすようにすれば、自由な時間も増えるでしょう。また、移住せずとも長期の海外旅行などにも行きやすくなりますね。
【考察】
副業することのメリットは何でしょうか?当然、収入が増えることがまずあげられます。本業だけをしているのにくらべ、収入源を複数持てることで、リスク対策にもなるでしょう。しかし、私がそれ以上に注目したのが、本業にも大きなメリットを見込めることです。
常に自分が正しいと思ったことをしたい、間違いは正したい、難しいことにも挑戦したいと思う一方、失敗したときのリスクや、周囲の目線、圧力等を感じてしまい、どうしても動きづらいということはよくあります。特に結婚して家族を持てば、尚更でしょう。
そんな時も副業による安定した収入があれば、本業にも気持ちの余裕を持って取り組むことができます。失敗を恐れて挑戦できなかったことにも挑戦しやすくなりますし、社内への提案や問題解決のための行動にも積極的になれます。転職や起業もしやすくなるでしょう。本業で「いい仕事」をするためにも、副業はやっておいて損はない。そのための一歩として、まずは本書を読んでみてはいかがでしょうか?
仕事は1日30分! ―お金と時間を増やすドラクエ流成功法 | |
菅谷 義博
東洋経済新報社 2010-11-26 |