コンフォートゾーンの作り方【聴くだけで目標達成できる!CD付】~図解TPIEプログラム~ | |
苫米地英人
フォレスト出版 2010-08-23 |
勉強しよう、読書しよう、ダイエットしよう。新しい取り組みは最初こそやる気が出るものの、大抵の場合しばらくすると続かなくなります。こんなにも新しいことを習慣化するのが難しいのは、何故なのでしょうか?今日はその秘密を、先日職場の先輩から紹介してもらった『コンフォートゾーンの作り方』からご紹介します。
1.コンフォートゾーンを理解する
人は誰しも「コンフォートゾーン」というものの中にいます。コンフォートゾーンとは、自分にとってい心地の良い状態のことです。例えばサッカーのクラブチームがホーム試合とアウェー試合で勝率が変わるのは、アウエイの環境だとどうしても落ち着かず、本来のプレーが出来なくなるからです。人は誰しもコンフォートゾーンの中にいるほうが心地よいので、ここにとどまろうという力が無意識のうちに働くのです(=恒常性)。
2.コンフォートゾーンの外側に出ることがポイント
人は誰しもコンフォートゾーンの中に無意識のうちにとどまろうとする。これは言い換えれば、人間はもともと変化を拒むようにできているということです。そのため、読書、ダイエットなど、どんなに良い習慣でも、心地良い現状を変えてしまうものには抵抗が生まれてしまい、続かなくなってしまいます。とはいえ、己を成長させ、目標を達成しようと思うならば、自分を変えることが必要です。そのためには、慣れ親しんだコンフォートゾーンの外側へ踏み出し、新しいコンフォートゾーンを広げていくことが重要になります。
3.目標を立てることが手っ取り早くコンフォートゾーンを広げるコツ
では、どうすればコンフォートゾーンを広げることができるのでしょうか?手っ取り早いのは、コンフォートゾーンの外側に目標を立てることです。それも、鮮明にイメージできるような、臨場感のある目標を。脳がその目標を達成している状態を鮮明に覚えると、現状とのギャップに違和感を感じるようになります。その違和感こそが、目標達成へのエネルギーと創造性を生み出すのです。
4.コンフォートゾーンが広がると・・・
実は脳は、自分が見たい情報しか見ないように出来ています。今まで気にもしなかったオフィスビルディングも、飛び込み営業をするようになると途端によく目に入ってくるものです。自分が見たい情報だけをフィルタリングする脳の機能をRASというのですが、このRASによって見えなくなっている盲点がスコトーマです。やはりここでも人間は無意識のうちに、自分を変化させるような情報は遮断するように出来ているのです。
しかしコンフォートゾーンが広がるとRASのフィルタリングも合わせて広がるため、スコトーマを外すことができます。これによって今まで見えなかった、目標を達成するために必要な情報や選択肢が次々と見えるようになります。
5.まとめ
一度目標を達成するのに適したコンフォートゾーンを手にいれれば、後はそこにとどまろうとする無意識の力が働き始め、あなたは勝手にその目標を達成するために必要な情報を仕入れ、行動を起こすようになります。努力と根性とやる気と意志の力で歯を食いしばってガンバル無駄なやり方はもう辞めてしまいましょう。
さて、ここからは私の考えですが、人のコンフォートゾーンが最も動くのは、何か大きなショックを受けた後ではないでしょうか?大きな失敗を経験したり、挫折を味わったりしたとき、「このままじゃいけない!」という強い気持ちが働き、現状に対して強い違和感を持つようになります。本来はこうあるべきなのに、今の自分はそうではない。そのギャップに強烈な違和感を感じたときに、人は大きなエネルギーを発揮し、最も成長するのではないかと思います。
みんなと同じことばかりして、人の顔色をうかがって目立たないようにしていても仕方がありません。自分が正しいと思った道を進んでいる人は、途中どこかでつまずいても、必ずそこから大きく成長して帰ってきます。自分が正しいと思ったことができる勇気を持ち続けたいものですね。
コンフォートゾーンの作り方【聴くだけで目標達成できる!CD付】~図解TPIEプログラム~ | |
苫米地英人
フォレスト出版 2010-08-23 |