これならわかるサーバ 入門の入門 | |
瀬下 貴加子
翔泳社 2006-02-21 |
4月になり、私が務めている会社にも新人が入ってきました。文系出身だと、ITの基礎知識を身につけるまでに一苦労するものです。「これからITを勉強したい」という人は、まず本書を読むと良いでしょう。
1.サーバーとはなにか?
2台あるコンピュータのうち、片方を通常使うコンピュータに、もう片方をファイル置き場にすることにしました。いつも使わないファイルは、このファイル置き場のコンピュータに置き、必要なときにいつも使うコンピュータに持ってくることにします。このとき、このファイル置き場という「役割」を与えられたコンピュータは、サーバになります(ファイルサーバ)。
2.ファイルサーバとは?
ファイルサーバには、高速ハードディスク容量の大きいコンピュータが用意されます。だれかのコンピュータにファイルを格納すると、特定のコンピュータだけがファイル領域を圧迫されたり、処理速度が低下するなどが発生してしまいますが、ファイルサーバを用意することで、それが避けられます。また、決まったディスクに集中的にファイルを格納することで、簡単にバックアップをする仕掛けを用意したりできるなどの利点もあります。
3.アプリケーションサーバ
データベースサーバなどの業務管理システムとユーザとの間を取り持つ役割をするサーバのことです。例えば、ある会社に商品を発注したい場合、発注用のデータベースや、金銭処理用のデータベースなど、複数のデータベースを操作する必要があります。しかし、通常データベースを操作するには、データベース操作用の特別な命令文の知識が必要で、誰にでもできるものではありません。それを、だれにでもわかりやすいように表示したり、操作したりできるようにするものをアプリケーションサーバといいます。
【まとめ】
私も3年前に入社した当時は、パソコンとサーバの違いが分かりませんでした。もしその時に本書を読んでいれば、もっと早くイメージを掴むことができただろうなと思います。これからITを勉強する人は是非読んでみてください。
これならわかるサーバ 入門の入門 | |
瀬下 貴加子
翔泳社 2006-02-21 |