白いネコは何をくれた? | |
佐藤 義典
フォレスト出版 2008-10-21 おすすめ平均 |
佐藤義典さんの「白いネコは何をくれた?」を読みました。
本書はストーリー形式になっていて、物語を追っていくうちにマーケティング戦略が学べるようになっています。
このマーケティング戦略、もちろん企業にも活用できるのですが、実は私たち一人ひとりに当てはめて考えることで、人生を大きく動かす力を持っています。
物語自体も面白いですし、戦略のフレームワークはもちろん役に立つものなので、非常にお勧めです。
ストーリー形式と言うことで、ネタバレをさけて話の中身にはふれませんが、タイトルにある「白いネコは何をくれたのか?」には自分なりの答えを書いてみようと思います。
私が感じたのは、強み・弱みなどというものはないということ。
あるのは「私」という事実だけ。
それをどう活かして、強みとするのかが「戦略」である。
その戦略が自分独自の資源に密接に結びついているほど、簡単にはまねの出来ない、独自の強みになる、ということでした。
つまり、他の誰かになろうとするのではなく、自分自身でいながら最高に輝ける戦略を見つけることが、最強の強みにつながるということでしょうか。
そうなると、まずは「私」という事実をどれだけ知っているかが、鍵になります。
本書にも主人公の実直が自らのルーツを探るために中学校の卒業作文を取り出して、そこに「日本の軍師になる」と書いてあるのを見つける場面があります。
私もさっそく中学校の卒業作文を取り出してみたのですが、そこには「私は世界を征服する」と書いてありました。
「おぬしの過去の行動は、一見バラバラでもその底にある動機は一緒」
これは大変“Foolish!”な戦略が出来上がること、間違いなしですね。
自分を知るツールとして、まだテストを受けたことのない人には、「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす」を購入して、ストレングス・ファインダーを受けてみることをお勧めします。
自分の特性を知っておくことは、自分のマーケティング戦略を考える上で必須だと思います。
ここからは余談ですが今日、日頃仲良くしていただいている先輩からメールが届き、ストレングス・ファインダーの結果を教えてもらいました。
1.最上志向
2.慎重さ
3.未来志向
4.着想
5.親密性
だったそうで、
1.未来志向
2.最上志向
3.内省
4.目標志向
5.親密性
の私と、なんと3つも同じでした。
特に未来志向と最上志向が一緒だったのはうれしいですね。
どうりで気が合うわけです。
以下、私用メモ
自分自身の戦略のBASiCS
●お前はどこで、誰と戦っているのか?
●お前は誰だ?お前らしさとは何だ?
●お前にしかできないことは何か?
●お前は誰と共にいたいのか?
●お前は誰だと世の中に宣言するのか?
●お前の使命は何か?
独自資源に立脚していない戦略は簡単に真似される
3つの差別化軸
●手軽軸:近い、早い、簡単、便利、低価格
●商品軸:高品質、最新技術、高価格
●密着軸:顧客ニーズに徹底的に応える、カスタマイズ
戦略BASiCSの極意は、5要素の一貫性(integration=統合)にある
戦略のBASiCS
●Battlefield
●Asset
●Strength
●Customer
●Selling message
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佐藤 義典
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