成毛眞さんの著書、「本は10冊同時に読め!―生き方に差がつく「超並列」読書術 本を読まない人はサルである!」を読んだ。
本は最後まで読む必要はない、仕事とは直接関係のない本を読め、読書メモはとるな、本は10冊並行して読めなど、今まで読んだ読書術の本とは180度異なる内容が多かった。
ただ、その根拠もしっかり書いてあるので、著者の言う「超並列読書術」をそのまますべて取り入れずとも、生かせるものは多いと思う。
ただ、ところどころ気になる表現が多い。
庶民と言う言葉をやたら用いたり、「たとえば趣味は読書、最近読んだ本はハリポタ、セカチューという人は救いようのない低俗な人である」と言ってみたりと、人を見下した表現が目立つ。
成功本やハウツー本を馬鹿にしながら、自分も「超並列読書術」のメリットをくどいほど書き並べると言う自己矛盾にも陥っている。
反感を与えながら人を変えることはできないとはよくいうが、本書もせっかく内容は面白いのにやたらと人を挑発しているのがもったいない。
要するに人とは違っていることに価値を感じる「変わり者」なのだろう。
本書で言わんとしていることは面白いのだが、「一緒にお茶はしたくない」人かもしれない。
本は10冊同時に読め!―本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術 (知的生きかた文庫) | |
成毛 眞
三笠書房 2008-01-21 おすすめ平均 |