日経ベンチャー編の「心に書きとめておきたい名経営者の至言」を読んだ。
本書は55人の名経営者による、77の至言によって構成されており、登場するのは渡邉美樹さん、稲盛和夫さん、孫正義さん、松下幸之助さん、三木谷浩史さんなどそうそうたる顔ぶれです。
名言集ということでまた内容が薄くなっているのではという不安はありましたが、やはり名経営者の選りすぐりの至言を集めているだけあって、一つ一つが経営の本質を突いており、私も読みながら本に線を引きっぱなしでした。
とはいえ一つ一つに割かれているページ数は見開き1ページなので、あまり掘り下げた内容ではありません。
まずは本書を通して経営とは何か、経営者とは何かを知り、掲載されている項目のうち興味のあるものを個別に別途研究してみる、という使い方をするといいと思います。
以下、私用メモ
●経営者の先見性というものは、単に未来を予測するということだけでなく、むしろ未来を創造していく点にある。
●イノベーションを起こすには、将来から考える。5年先、10年先の社会に思いを巡らせ、そこから現在を見る。
●上に立つものが妥協すれば組織全体が妥協する。
●仕事がうまくいかないからといって、飲みに行っても、ストレスは解消しない。しかし「もう一回あの書類を見直そう」と考えれば、問題は解決し、翌日にはストレスが消えている。
●成功した人は小さなことにこだわり、完成度を追求している。
●努力すれば2割か3割は良くなるが、その先には進めない。強く自己否定できた瞬間に目の前の壁が消える。
●ビジネスの基本は単純化すること。
●トヨタもホンダも世界を目指したから勝ち残っている。
●社長や本社が商品開発やマーケティングに権限を持つのは、1000メートル先の的をピストルで撃つようなものだ。権限を現場に与えれば、1メートルの所から的を撃つことができる。
心に書きとめておきたい名経営者の至言 | |
日経ベンチャー編
日経BP社 2008-08-04 おすすめ平均 |
2 Comments
最近名言がマイブームなので本書は買おうと思ってました!
メンバーは最近の経営者が多いですねぇ。
日経ベンチャー編らしさが出てますね。
>仕事がうまくいかないからといって、飲みに行っても、ストレスは解消しない。
耳が痛いなぁ・・・
でも飲みニケーション(死語?)も大事かと(^^;
本書の中から、BJさん専用名言集に載るものが、
もしかしたら出てくるかもしれませんね!
どんなものが出来上がるのか非常に興味があるので、
はてなで作るときは、是非教えてください!
>でも飲みニケーション(死語?)も大事かと(^^;
サッポロビールのCMでその言葉を、
初めて知ったのは私です(^^;