千葉智之さんの著書、「出会いの大学」を読んだ。
本書は人脈術に関する本なので、人脈に興味のある方には、
「28歳までに他社からスカウトされる人脈術」(http://d.hatena.ne.jp/lemoned-icecream/20080522/1211459689)
「レバレッジ人脈術」(http://d.hatena.ne.jp/lemoned-icecream/20080523/1211545636)
もあわせてお勧めします。
人脈は個をエンパワーしてくれる最高のツールだという点で、上述の2冊と本書の考え方は一致する。
また、質のいい人脈を築く上で「人に何かしてもらうためのネットワーク」を作ろうという見返りを求める姿勢はNGであり、人のために何かをしてあげたいという行動が重要であると言う点でも一致する。
すぐにお願いな人
会ってすぐに強烈なお願いをする強者もいます。一度パーティで会っただけなのに、次の日にメールで、「就職先を紹介してください」という人。人生をいきなり預けられました。経歴どころか名前もよく知らないんですが。いくらなんでも…。
これはもう論外だ。
テレビやメディアなど情報を発信するところに情報が集まってくるように、普段から人の役に立つような情報を発信している人の下には、様々な人が情報を寄せてくれる。
普段から人のために何かしてあげようと行動している人には魅力という引力が働き、人が引き寄せられ、その人たちにのって「チャンス」がやってくる。
見返りを求めず人のためにやったことが結局はすべて自分に返ってくるような関係が、質のよい人脈ということだろうか。
人脈のいいところは、まずはそれが「個人ブランド」になることである。
会社を辞めて独立した途端、「今までの人とのつながりは会社と言うブランドや看板を通してのものに過ぎなかった」と、裸になった途端無力になり、失敗してしまう人は多いそうだ。
逆に、個人としてのブランドをきちんと確立している人ならば、独立してからでも成功しやすいのだ。
もう一つは、質の良い人たちに囲まれていると、自分も触発されて成長できることだ。
環境は人を作るのである。
なので、ちょっと無理してでも自分よりも上のステージの人たちとつきあってみることも大切なのだ。
では、優れた人脈を作るためにはまず何をすればいいのか。
著者は、「とにかく初対面をこなせ」という。
とにかく面識のなかった人と会っていく。
そうするうちに量が質に変わり、優れた人に出会える機会が増えるのだそうだ。
というのも、人脈とはそもそも「日ごろのコミュニケーションの結晶」なので、人との出会いを通して自分のコミュニケーションスキルを磨き、魅力的になることで、自然と魅力的な人に引き合わせられたり、紹介されたりといったことも増えてくるのだ。
だから、まずは新規顧客を開拓するつもりで、初対面を数多くこなすことが大事になる。
そのためには、「人と会う仕組みを作る」ことが必要になる。
仕組み化するポイントは、
●定期的に
●かならず
●否が応でも
人と出会うようにし、かつ、
●無理をしない
●気軽に出来る
●習慣にする
仕組みにすることだ。
著者は自らが主催者となり、様々なコミュニティーを作って定期的にパーティを開いているようだが、これは非常に有効なようだ。
私も是非、やってみようとおもう。
以下、自分用のメモ
●見返りを求めない、相手のための行動を基本精神におくことで、クリエイティブになる。
●本当にデキる人はすべての人から学ぶ姿勢を持っている
●期待を上回ること
●「ハブ」ではなく、「コネクター」になる
●人を嫌いになるのは、自分の都合次第
●人を紹介するときは、引き合わせる両方にとって「Win-Win」になるよう気をつける
出逢いの大学 | |
中川 ミナ
東洋経済新報社 2008-05-15 おすすめ平均 |