リチャード・ブランソンの著書、「僕たちに不可能はない」を読んだ。
本書はヴァージン・グループの会長である著者の自伝的な内容ですが、いくつかのエピソードを通して彼が伝えようとしているのは、
とにかくやってみよう
否定ではなく、肯定を起点にしよう
自分に挑戦しよう
目標を持とう
楽しもう
変化を起こそう
自分の足で立とう
忠実でいよう
目一杯生きよう
冒険のないところに得るものはない
というメッセージです。
彼のこれまでの冒険の中にはスチューデントの創業、ヴァージンの設立、ヴァージン・アトランティックの設立といった企業物語と共に、気球に乗って世界一周に挑戦するような文字通りの冒険も随所に盛り込まれてます。
特に後者のほうは冒険に出るたびに何度も死にかけており、今生きているのがむしろ不思議なくらいです。
本業のヴァージン・グループはエイズ撲滅や地球温暖化防止運動に携わるためにあえて公開せず、社会活動に関わりながらも常に挑戦はやめず、宇宙旅行事業を計画していると言うから驚きです。
彼のようにまさに命を懸けた冒険に出ることはないでしょうが、何か夢や目標を持って、とにかくやってみると言うことは重要だなと、本書には改めて確信させられます。
挑戦せずに安全な道ばかりを歩いていても、本物の興奮は味わえないのです。
でも、そんなことができたのは、僕が自分を信じていたからだ。もし、あなたが何かをやりたいと思っているなら、迷わずやってみて欲しい。あなたのゴールが何であれ、恐怖心を手放して飛び出さなければ、一生成功することはないだろう。
やっていることが楽しくなくなってきたら、「次」に進むときだと思う。不幸せな状態に甘んじているほど、人生は長くない。朝、ストレスと惨めな思いで目が覚めるなんて、良い生き方とは言えない。
「僕が取るのは、計算可能なリスクだけだよ。僕はいつも、あらゆる可能性を比較対照してから挑戦するんだ」
何か自分の情熱を傾けられる対象を見つけて、とにかくやってみる、挑戦してみるということの大切さを今一度思い出させてくれる一冊です。
朝、目覚めと共に布団をけり破って起き上がるような人生にしたいですね。
僕たちに不可能はない | |
中村 起子
インデックス・コミュニケーションズ 2008-07-22 おすすめ平均 |