Q2 あなたは新人を雇い入れました。彼はこの種の仕事の経験はありませんが、この職業にあこがれ、エキスパートになりたいと思っています。あなたならどんなふうに接しますか?
A 彼にまとまった仕事を与え、一週間後にできたかどうかをチェックする。
B 一緒に仕事のやり方を検討した後、あなたが最も適切なやり方を提案する。
C 彼にやってほしいことを支持し、その都度、仕事振りをチェックする。
D 彼にアイデアを求め、彼が出したアイデアを実行に移させる。
パット・ハイムさんの著書、「会社のルール 男は「野球」で、女は「ままごと」で仕事のオキテを学んだ 」を読んだ。
女性が昇進しにくいという現状を、男性と女性がそれまでに築いてきた価値観の違いから解き明かし、どうすれば女性でもビジネスの世界で成功できるかを解いたのが本書だ。
そもそもなぜ女性は昇進しにくいのか?
その違いは、男性と女性が子供時代に育んできた文化や価値観の違いにありそうだ。
男性は子供時代にサッカーや野球などを通して、攻撃的なゲームで真剣勝負を楽しむ。
一方女性はというと、勝負事や競争を避け、みんなと仲良くすることを好む。
その結果、男性が「監督の言いつけは必ず守る」「競争するのは当たり前」「チームプレイに徹する」「権力を振るう」などといったことを学ぶのに対し、女性は「相手と仲良くする」「対立を避ける」「円満解決を目指す」「全員で決定する」といったことを学ぶと言うギャップが生まれる。
極端に言えば、男性はゴールを何よりも重視するのに対し、女性は過程を大事にすると言うことだろうか。
そしてビジネスの世界は「真剣勝負のスポーツゲーム」であり、男のルールで動いている。
そのことに気付かず、つまり、自分がゲームのフィールドの中に立っていることに気付かないでいると、ゲームで負けてしまうのだ。
いったい誰が悪いのだろうか?
ここで「正しい」「間違っている」で考えてはいけない。
「悪いのは私ではない、女性が働きやすくなるように法を整備するべきだ」と思っても、状況は変わらない。
現状を理解し、自分を適応させなくてはならない。
では、女性は「男らしく」なるしかないのか?
どうやらそうではないようだ。
男のビジネス文化をひとたび理解してしまえば、その文化の中でうまく立ち回り、大きな成功を収めることができるのです。
はっきり言って、本書は「超」面白い。
女性はもちろん、若者ならば男性でも必ず読んでおきたい。
以下、自分用のメモ
●女性の世界では力関係が均衡に保たれる
●男性は対立してもその後はすばやく関係を修復する
●男はゴールに、女は過程に集中しながら仕事をする
●リーダーが権力を行使しないと部下は不安になる、権力は使うか失うかのどちらか
●怒りを表に出さずエレガントに対応するほうが良い結果を生む
●議論では問題の本質を見失わないこと
●リーダーを倒せ
●意見の相違を文書で伝えるのは避ける
●男性はゴールに到達するのに必要な能力に着目し、善良な人間かどうかは気にしない
●根回しは相手の顔を立てるため
●リーダーの役割「指示型」「育成型」「支援型」「委任型」、いずれも部下にゴールは明確に示す
●正しいリーダーより強いリーダー
●部下に厳しくしたり、部下の望みをかなえることができなかったりしても、自分のポリシーを明確にし、フェアネスを貫くが大事
●「I would like to~」→「I will~」
え、最初の質問の答ですか?
本を買って読むまでのお楽しみです。
会社のルール 男は「野球」で、女は「ままごと」で仕事のオキテを学んだ (ミリオネーゼ・シリーズ) | |
坂東 智子
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2008-04-15 おすすめ平均 |