「不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか」を読んだ。
内容としては以下のようになる。
問題提起:
今の日本企業は社員がお互いに協力できない
原因:
①組織がタコツボ化し、自分以外の仕事がわからない
②社員同士がお互いを知る機会が減り、協力しようとも思わない
③転職が当たり前になり、長期雇用を保証されるよりも自分のスキルを磨くことが重要と考える社員が増え、自分のスキルがアップするかで仕事を選ぶようになった
解決策:
ビジョンの徹底共有、アイデアを積極的に取り入れる努力、社員旅行などのインフォーマル活動の見直し、損得「勘定」ではなく「ありがとう」という感情にうったえる言葉を社員にかける
正直、あまり目新しい発見はなくてちょっと残念だった。
文章自体もダラダラしていて、結論をなかなか話さない。
しかもやっと出てきた結論も特に面白みもなく、独自のメッセージがあるようにも思えない。
読んでいるうちにだんだん同じことばかり言われている印象を受け、思わずページ数稼ぎかと邪推してしまった。
しかし、第4章の「協力し合う組織に学ぶ」は、実際に協力しあえる環境作りに取り組んでいるGoogleなどの会社が扱われていて面白い。
まとめとしては、社員が生き生きと働ける会社を作るには、社員一人一人が当事者意識を持てるような組織を作ること。
そのためにはビジョンの共有を徹底すること。
そして、いいアイディアは年齢やポストに関係なくどんどん活用していく社風を作ること、だろうか。
それにしても、心に残る中身が何もない一冊だった・・・。
不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書) | |
河合 太介
講談社 2008-01-18 おすすめ平均 |