本田直之さんの著書、「レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術」を読んだ。
本書の根底にあるのは、“leverage”(レバレッジ=てこの原理)を意識した、“Doing more with less”(少ない労力と時間で大きな成果を獲得する)な考え方です。
より具体低には、先に「投資」をすることで自らのパーソナルキャピタルを築き、後に不労所得的に成果を生み出す方法論です。
意欲さえあれば誰でも実践できる簡単な方法で、
●労力・時間:成果=1:1
から
●労力・時間:成果=1:∞
まで引き出すことが出来ると説いています。
レバレッジ・シンキングでは労力・時間・知識・人脈にレバレッジをかけることを目指します。
●労力―無意識化、習慣化、仕組み化、KSFの意識、二毛作
●時間―時間を区切る、期限を設ける、先行投資により時間を増やす、俯瞰逆算スケジュールを立てる、時間割によるルーチン化
●知識―他者を真似る、多読する、セミナーに通う
●人脈―コントリビューションすることが基本、短期ではなく長期投資、会を主催する、パーソナルブランドを作る
など、紹介されている方法に特別なことは何もなく、実践できてかつ成果の出るものばかりです。
あらかじめこれらのことに効率よく投資しておくことで、それらが後にフローとなって不労所得的に積み重なっていきます。
「実践した人」と「実践しなかった人」では時間がたつほど大きな差が生まれてしまいます。
もしまだ本田直之さんの著書を読んだことがない方であれば、まずは本書を読んで”leverage”の考え方の基礎を学ぶことをお勧めします。
その後で、
●「レバレッジ・リーディング」
●「レバレッジ時間術」
●「レバレッジ人脈術」
を読んでみると、それぞれについてより理解が深まります。
ただ避けたいのは、「今のうち自己投資して勉強しておけば、後で楽になる」と安直に考えてしまうことです。
投資に大事なのは、いかにリターンを得るかという目的意識です。
需要があるからと、公認会計士や中小企業診断士の資格取得や、TOEICのスコアアップを無目的に目指しても、結局使わなければ無駄に終わります。
大事なのは将来的な「ゴール」を設けて、ゴール地点と今の自分との間にあるギャップを確認して、それを埋めるための自己投資をすることだと思います。
何かを選択するということは、何かを捨てるということでもあります。
自分にとって何が必要で、何が不要かをきちんと選択できなければ、効率は上がらず、成果も出ません。
明確なゴールは、そういった選択の基準になります。
本書の中で本田さんも、いきなり行動するのではなく、始める前に最短距離を考えて効率的に行動することが重要だと述べています。
本書を読んだら、まずは自分のゴールを確認してみてはいかがでしょうか。
レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術 | |
本田 直之
東洋経済新報社 2007-06-29 おすすめ平均 |
2 Comments
>”leverage”(レバレッジ=てこの原理)
売れるビジネス書には物事を一言でまとめる定義力が必要ですよね。
本書ではレバレッジというコトバを見つけ出した時点で勝ちな気がします。
将来に向けて?何か良いコトバが無いか探してます(^_-)
BJさん
おぉ~、将来の出版に備えてですか!?
楽しみですね(^^
そのときが来たら本にサインしてもらいに行きます(笑)