プレゼン バイブル 人を動かす50の黄金律 | |
八幡 紕芦史
ソフトバンククリエイティブ 2009-02-25 |
八幡紕芦史さんの『プレゼン バイブル 人を動かす50の黄金律』を読みました。
もう、プレゼンについては本書が一冊あればそれで十分ではないかと思うほど、ノウハウがわかりやすくまとめられた良書でした。
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● プロであることを示せ
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いくら素晴らしい内容であっても、それが聴き手に伝わらなければ意味がない。プレゼンテーションでは、内容そのものもさることながら、いかに聴き手を唸らせるか、あなたはプレゼンテーションのプロでなければならない。
プレゼンテーションは聴き手への贈り物だから、言いたいことを言ってはいけない。あげたいものをあげるのではなく、相手が欲しいものをあげる。つまり、聴き手が聴きたいことをを語ることだ。
聴き手を知ること。あなたが言いたいと思っても、聴き手が聴きたくないと思えば、プレゼンテーションは成立しない。
今ちょうど会社の研修でプレゼンの練習をしているのですが、これは結構やってしまいがちな間違いですよね。
いくらプレゼンの内容が素晴らしくても、相手に伝わらなければ全く意味がありません。
「誰のためなのか」は、かなり口すっぱく言われます。
「いやあ、仕事が忙しくて、準備不足で申し訳ありませんが…」(中略)「あまり、このような場に慣れていなくて…」(中略)「みなさんの期待に応えることができるかどうか…」(中略)
これでは、話の信頼性はガタ落ちだ。あなたがプロであるためには、どんなときでも言い訳をしてはいけない。
これも結構やってしまいがちですよね。
「準備不足でまとまっていませんが…」といってプレゼンを始められると、聞いている側は「準備不足の内容を今から聞かせられるのか…」とかなり聴く意欲をそがれてしまいます。
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● 興味を持って聴いてもらう
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早口でまくし立てたり、ボソボソと暗い雰囲気で語り始めてはいけない。ゆっくりと慎重に、かつ声にエネルギーを込めてプレゼンテーションを始めることだ。
あなたが話す内容について、まず、興味をもたせ、次に、理解を求めることだ。(中略)プレゼンテーションが始まったばかりでは、聴き手はあなたの話に集中していない。(中略)あなたは、まず、聴き手を話を聴こうという気にさせなければならない。注意を喚起して、プレゼンテーションに集中させることが必要だ。(中略)聴き手の注意を喚起せよ。興味を持たせよ。理解させよ。合意をさせよ。そして、行動させよ。
少しでも失敗のリスクを減らすためには、「聴き手の集中力を阻害する要因を排除」することだ。
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● シンプルに
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プレゼンテーションはシンプルに組み立てなければならない。少しでも話の内容が複雑だとか、情報量が多すぎると、それだけで聴き手は理解できない。あるいは、話が寄り道するとか、行きつ戻りつであれば、聴き手は混乱する。単純な話で、コンパクトにまとまっていて、ストーリーが直線的であれば、聴き手の理解度は飛躍的に向上する。
良くあるのが、自分にしかわからない表現を使ったり、小難しい業界用語や略語を多用してしまうことですね。
あまりに頻繁にそういう場面があると、聴き手は語彙の意味を考えるのに忙しくなって、肝心の内容についていけなくなります。
シンプルに、わかりやすく、コンパクトにまとめることを心がけたいものです。
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以下、私用メモ
聴き手に向かって、声にエネルギーを込めて、「おはようございます」と挨拶をする。
問題提起を疑問文で投げかけると、聴き手の注意を大いに喚起する。
詳細の話をどんどん続けるのではなく、まず、話の全体像を示すことだ。(中略)そうすれば、聴き手は、この話はどのように進んでいくか理解でき、安心して聴くことができる。
あなたが伝えたい正反対を示すことにより、つまり、コントラストをつけて話をすることにより、あなたの伝えたいことが一層ハイライトされるわけだ。違いを示すと、あなたの伝えたいことが聴き手の腑に落ちる。
「お話させていただきます」と「お話します」。前者は消極的だが、後者は自ら話をするというイメージを与える。
もし、あなたがプレゼンテーションを睡眠の時間にさせたくなければ、聴き手に繰り返し刺激を与えることだ。そのためには、あなたは声を千変万化させ、話を緩急自在に操ることだ。
プレゼン バイブル 人を動かす50の黄金律 | |
八幡 紕芦史
ソフトバンククリエイティブ 2009-02-25 |
だいぶ会社通いにも慣れてきました。
早起きできるか少し不安だったのですが、何とか4時30分に起きて、早朝読書を継続できています。
もちろん、研修中も寝ていませんよ。
あとはもうちょっと自炊や洗濯などを効率化して、勉強時間を確保したいですね。