小宮一慶さんの著書、「ビジネスマンのための「解決力」養成講座」を読んだ。
問題解決は、以下の流れで行われる
1.さまざまな現象のなかから問題を特定し、
2.そのなかで優先順位を付け、
3.根本的な問題(=真の原因)を特定し、
4.解決策を策定し、
5.解決策を実行する。
しかし、現実には、時間、お金、人といったさまざまな制約がある。
また、いくら論理的に分析しても、それが未来の出来事である限り、100%成功する解決策というものは存在しない。
さまざまなメリットやデメリット、リスクを検証し、何が最も重要化を判断し、実際の解決策を策定し、実行していく必要がある。
いいかえれば問題解決とは、限られた時間などの資源的制約の中から、情報収集・仮説検証を繰り返し、失敗の可能性を最大限下げた上で、最後には価値観に基づいた直感で判断し、実行するということだ。
そして、その時間という資源を節約してくれるのが、フレームワークなどの技やツールなのである。
これらはあくまで事象を見やすくしてくれるものであって、自動的に解決策を導き出してくれるものではない。
あくまでそれを利用する側のスキルがあることが前提なのだ。
そのスキルは、繰り返し技やツールを使うことで磨いていくしかない。
本書は実際の事例を参考に、問題の特定から解決策の実行までの流れとともに、その仮定で活用できる技やツールが解説されている。
自分で問題を考えながら読み進められるので、自分の問題解決力には何が足りていないのか、本書を読んで分析してみるのもいいと思う。
以下、私用メモ
●失敗したときに被る最大限のリスク、つまりダウンサイドリスクが大きいほど重要度が高い。これを考えることが問題の優先順位付けに役立つ
●マーケティングの5P
・Product(商品)
・Price(価格)
・Place(流通)
・Promotion(販促・宣伝)
・Partner(どこと組むか)
●4C
・Customer Value(顧客にとっての価値)
・Cost(価格=顧客から見たコスト)
・Convenience(利便性)
・Communication(コミュニケーション)
・QPS
・Quality(質)
・Price(価格)
・Service(サービス)
●AIDMA(モノが売れない理由を考えるとき)
・Attention(注意)
・Interest(関心)
・Desire(欲求)
・Motive(欲求の高まり)
・Action(行動)
●SWOT
・Strength(強み)
・Weakness(弱み)
・Opportunity(機会)
・Threat(脅威)
●PPM-金のなる木、スター、負け犬、問題児
●ABC分析(BCに売り逃しがないかを見つける)
●「なぜ?」「ほんとう?」「それから?」で思考を深める
ビジネスマンのための「解決力」養成講座 (ディスカヴァー携書) (ディスカヴァー携書) | |
小宮 一慶
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2008-06-15 おすすめ平均 |