小宮一慶さんの著書、「ビジネスマンのための「発見力」養成講座」を読んだ。
人は何万回見ても、見えないものは見えない。
発見力も発想力も、基本は同じ。他の人には見えていないものを見る力です。
より正確に言うと、「見える力」です。
人は目に映っているからといって、その情報が全て見えているわけではない。
人間の目はスクリーニングを通して関心のあるものしか見ないのである。
また、見えているつもりでも、そこには実は思い込みが合ったりして、深みに気付けていなかったりする。
表面的なものだけ出を見て分かった気になっていると、それ以上は見えなくなってしまう。
ものを見る力を磨くには、まず、自分には見えていないものがある、分かっていないことがあるという意識がとても大事です。
ものを見る力は、関心を持つこと、そして正しい仮説を持つことで決まるようだ。
そもそも関心を持たなければ、気付かない。
しかし、ただ関心を持って見ただけでは、表面しか見えず、深みが見えてこない。
深みに気付くには、正しい仮説を設けて、それを判断基準にして見るべきポイントを絞る必要がある。
例えば就活中の学生によくある例として、どんな会社がいいのか分からない、どう会社をみればいいのか分からない、という悩みがある。
これは、正しい仮説をもって必要な部分に関心を持ち、見ていないからだ。
簡単な例を挙げると、例えば
強い会社=情報共有が徹底されている会社
という仮説が成り立つとする。
ならばそれをどうやってみればいいかと言えば、簡単だ。
末端の社員を捕まえて、会社についていろいろ質問してみればいい。
会社の中長期的なビジョンや経営理念などを末端の社員が理解していなければ、その会社は情報共有がされていないということだ。
ここで問題になるのは、果たして仮説が正しいかということだ。
仮説が間違っていれば、それはすなわち間違って見ていることになる。
よって、発見力を養うには、まずは自分の関心を広げること、そして正しい仮説を設ける思考力を養う努力をすることが必要だなと感じた。
読書を通じて関心を広げ、知識をインプットした上で、仮説を立てる→観察する→正しいか検証する、このサイクルをまわし、精度を上げていくのがよさそうだ。
要するにフレームワーク力である。
以下、私用メモ
●分解して、見るポイントを絞る
●仮説がレッテルになるのを防ぐために、先入観を疑ってみる
ビジネスマンのための「発見力」養成講座 (ディスカヴァー携書) | |
小宮 一慶
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2007-09-13 おすすめ平均 |