ビジネスで失敗する人の10の法則 | |
山岡 洋一
日本経済新聞出版社 2009-04-21 おすすめ平均 |
ドナルド・R・キーオの『ビジネスで失敗する人の10の法則』を読みました。
1.リスクをとるのを止める
2.柔軟性をなくす
3.部下を遠ざける
4.自分は無謬だと考える
5.反則すれすれのところで戦う
6.考えるのに時間を使わない
7.専門家と外部コンサルタントを全面的に信頼する
8.官僚組織を愛する
9.一貫性のないメッセージを送る
10.将来を恐れる
これらは本書に書かれたアドバイスです。
しかし、成功するためのアドバイスではありません。
実は、これらを実行すれば確実に失敗できるよというアンチテーゼなのです。
新たなリスクやもっと大きなリスクをとる必要を考えるとき、とくに不可欠なのは、現状に安住できない感覚である。ものごとはもっとよくなっているべきだという感覚、いま行動しなければ将来が危ういという感覚、さらには、せっかくの機会を逃してしまうという感覚だ
サッカーの試合を見ていると、最初はリスクをとりながら積極的にプレーしていたチームが、リードし始めた途端にリスクをとらない安全なプレーに終始するようになり、最後には逆転されてしまう場面によく出会います。
リスクのない安全なプレーというのは、逆に言えば相手にとって怖くないプレーなのであって、相手のミスでも起こらないかぎりチャンスにつながることはめったにありません。
ビジネスでも同じで、チャンスを掴もうと思ったらそれなりのリスクをとる必要があり、ちょっと成功したからといって安全なプレーをし始めると成長が止まり、その間に他社に追い抜かれてしまう、ということでしょうか。
優れた企業は従業員を細かく管理しようとはしないし、生活の隅々まで命令しようとはしないと指摘してきた。優れた企業は従業員を尊重し、会社に寄与するよう励まし、創造性を発揮するよう励ます。これに対してだめな企業は官僚制の何重もの管理階層で、従業員の創意を窒息させる。
WBCで日本が優勝したとき、イチローがインタビューにて「このチームにリーダーは必要なかった」と語っていました。
これは要するに一人のリーダーに頼らずとも、各々が勝つために自分たちがやるべきことを理解し、実行できるチームだったと言うことだと思います。
これと同様、優れた企業というのは従業員を細かく管理せず、本人の自主性をある程度尊重することで創造性を発揮する余裕を残しておくということでしょうか。
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山岡 洋一
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官僚制 理由
日本官僚制総合事典商品価格:33,600円レビュー平均:0.0
経営管理論に詳しい方力を貸して下さい。よろしくお願いします。()にあてはまる….経営管理論に詳しい方力を貸して下さい。よろしくお願いします。()にあてはまるものを下の語群から選んで下さい。官僚制組織と疎外アメリカの社会学者たちは機能的・合理的なはずの官僚制組織が実は大変非能率的であることをあきらかにした。つまり官僚制組織の(逆機能)、いわゆるお役所仕事の横柄さや非能率とか民間における(大企業とも言われる機動力の欠如であった。彼らは規則を民主的なものに改めたり、専門化を細分化しないでまとまりのあるものにするとか階層化を抑えるといった方策によって対処が可能であると考えた。だが、(ア)の指摘する抑圧性とかアメリカの社会学者のいう(イ)あるいは目的と手段の転倒などは結局多かれ少なかれ人間性疎外をもたらさざるをえなかった。(ブラウナー)によると、労働疎外の諸形態として自己統制が不可能なことからくる(無力感)、目標喪失からくる(無意味感)、社会的結合から外れる(孤立感)、そして自己自身に実感をもてない(自己疎隔感)などがあるといわれ、かかる疎外感からの脱却と労働意欲の喚起こそが、その後の管理論の中心的課題のひとつとされるのである。語群1.ファヨール2.官僚制化3.国民4.マルクス5.市民6.大企業病7.アダムスミス8.アノミー9.虚脱感10.意欲11.ホクシー12.うつ病13.形式合理性[⇒回答を読む]
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