「残業ゼロ」の仕事力 | |
吉越 浩一郎
日本能率協会マネジメントセンター 2007-12-22 おすすめ平均 |
吉越浩一郎さんの「「残業ゼロ」の仕事力」を読みました。
本書は「早朝会議」「完全ノー残業」「がんばるタイム」といった仕組みを作り出し、トリンプ・インターナショナル・ジャパンを19年連続増収増益に導いた元社長の著者が、いかに残業をなくすか、そのノウハウを語ったものです。
どちらかというと、いかに個人が残業を減らして早く帰宅するかというよりも、いかに組織が残業をなくすかという経営者、もしくはリーダー・マネジメント層視点の内容になっています。
とはいえ個人の視点でも十分に応用できそうなアイデアもあり、私も2つを実践してみようと思いました。
著者は残業を「悪」であると断言しています。
まず、残業は、会社や社員の抱えるいろいろな問題を隠蔽してしまいます。
(中略)
つまり、問題を顕在化し改善する絶好の機会が、残業によって奪われてしまうのです。
つまり、残業があたりまえの会社では、子育て中の女性はまともに働けない、ということになってしまうのです。
私も19時か20時には帰宅したいと思っているのですが、それは仕事が嫌だからではなく、考える時間が確保できなくなってしまうと考えているからです。
毎日やるべき仕事に追われて、22時過ぎまで会社で仕事をし、帰ってきたらすぐに寝て、また次の日会社に出かける、という生活をしていると、
●「今やっている仕事をどうやったら効率化できるだろうか」
●「今会社が抱えている問題を解決するにはどうしたらいいか」
といったことを考える時間が確保できなくなりますし、そういったことを考えるのに必要な
●インプットの時間(読書、雑誌を読むなど)
●勉強の時間(英語、簿記、IT等)
という自己投資の時間がなくなってしまいます。
そうなると仕事はなかなか改善されませんし、すぐにどこかで効率や成果が頭打ちになってしまうと思います。
当然自分も成長しません。
なので私は19時か20時には帰宅して後は自己投資する、というライフスタイルを徹底したいのです。
というわけで、以下の2つを取り入れてみようと思いました。
● デッドラインを設ける
問題解決のみならず、あらゆる仕事をするうえで、デッドラインほど重要なものはほかにないのです。
だからデッドラインつきの仕事を次々と与えて、常にせっぱ詰まった状態を作ってあげる、そうすればスピードは嫌でも上がっていきます。
これはそのまま個人レベルでもできますね。
何を何時までにor何日までに終えるのかデッドラインを決める、その期限までに何が何でも終わらせる、という切羽詰った状態に自分を追い込んでやろうと思います。
これは周囲に宣言しながらやれば、より自分を追い込みやすいかもしれませんね。
● 一人がんばるタイム
要するに、にぎやかで活気あふれるオフィスというのは、誰も仕事に集中していない状態なのです。
「がんばるタイム」というのは、毎日昼食後の十二時三十分から十四時三十分を、自分の仕事に集中するための時間とする、というルールです。
この二時間は私語、電話、オフィス内の移動など、他の社員の集中を妨げる行為は一切禁止です。
これを個人レベルでやるならば、いかに周囲に妨げられずに自分が集中する時間を設けるか、ということになりますね。
私も勝手に自分の「集中タイム」を決まった時間に儲けて、
●その間は電話も出ず、
●「集中中」の看板を立てて、
●ノイズキャンセリング・ヘッドホンを付けて話しかけるなオーラを発しながら、
「一人がんばるタイム」をやってみたいと思います。
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吉越 浩一郎
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