「場回し」の技術 (光文社ペーパーバックスBusiness) | |
光文社 2009-07-18 売り上げランキング : 4001 おすすめ平均 |
高橋学さんの『「場回し」の技術』を読みました。
「ずっと成功し続ける状態」=「”人”と”情報”がたくさん集まる状態をキープしている」
これは本書の冒頭に書かれた定義ですが、確かに自分から必要な協力者や情報を探しに出向くよりも、向こうから吸い寄せられるように来てもらえたほうが、効率がいいですよね。
では人と情報がたくさん集まる状態に持っていくのには何が必要なのでしょうか?
「場を回す」のがうまいあなたのもとには、たくさんの人が集まる。それとともに情報が集まる。それに引き寄せられ、さらに人や情報が集まる。成功のために必要な要素が続々と押し寄せるスパイラルが生まれる
ここでいう「場回し」とは、「3人以上が集まる『場』で、全員が1つの目的・目標に向かってポジティブに参加している状態を作ること」であると本書では定義されています。
「全員参加」「ポジティブ」というのがどうやら肝のようですね。
そういう場であれば確かにまた参加したいと考えてしまいます。
しかしこれが実は難しくて、例えば会議を開いていても眠そうにしている人が一人いたり、話しに参加していない人が一人いたり、早く終われよというオーラが全開の人がいたりする、といったことはよくあることです。
こういう人のネガティブな姿勢は場全体のムードに影響を及ぼすので、非常に厄介です。
だからこそ一人も置いてきぼりにさせない「全員参加」と、強制ではない「ポジティブ」な姿勢が重要なのですが、じゃあ具体的にどうすれば上手く場を回せるのか、知りたいですよね?
本書はなかなかオススメなので、興味があれば是非読んでみてください。
以下、私用メモ
会議やセミナーから飲み会まで、あらゆる場がうまく回らない原因となっているのは、その場から離脱した最初の1人だ。
この、”最初の1人”を出さないように努力し続ければ、全員参加の状態は続き、結果、場は回る。
アイドリング
・10日くらい前に余裕を持って会議の開催とテーマを伝達
・直前の「明日よろメール」で参加意識向上と混乱回避を
脱線
アイデアが出ない原因の1つは”窮屈さ”であることを、肝に銘じるべきだ。「脱線しまくる」ことで、アイデアの上にアイデアが重なり、それが思わぬ相乗効果を生むことは間違いない。
目配り・気配り
・人には答えられるタイミングというものがある
・ひらめいたことをすぐ口に出したがる人、ゆっくり考えてから言いたい人、相手の意見に触発されアイデアが浮かぶ人、言いたいことはあるけど考えがうまくまとまらない人
・大切なのは、とにかく出席者の様子をよく観察し、それぞれがどういう心理状態にあるのかを知ることだ。
・発言が少ない人にはまず、クローズドで発言のとっかかりを作ってから、オープンでその理由などを聞いていく
増線
・最初に講師から参加者それぞれに質問をして、まず講師と参加者の双方向の線を作る
・ペアワークをさせて隣同士の双方向の線を作る
・その結果を全員でシェアし、さらに参加者同士の線を作る
コンセプト
・毎回異なるコンセプトを設定し、常に目新しいトピックやスタイルを提供するセミナーを開く
・特徴的なコンセプトに関心のある者たちが集まるので、他人同士でも一体感が生まれ、場が回る
・毎回このコンセプト作りに力を入れれば、勉強会当日は放っておいても場が回りやすくなる
プロファイリング座次
座る席をコントロールするというちょっとしたことが、これが結構『場』を回すことにつながる
場回しの本質、それは「愛」だ!
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2 Comments
「全員参加」で「ポジティブ」なら場わうまくいきますよね!
ブログも綺麗だし、文章が上手いですね。
思わず読みいってしまいました^^
ファンタジスタの大志さんにそこまで言っていただけて光栄です(笑)
全員参加、ポジティブ、難しいけど大事ですね。
気配りを見直してみようと思いました。