「これだ!」と思える仕事に出会うには | |
Cheryl Gilman ニキ リンコ
花風社 2001-12 おすすめ平均 |
シェリル・ギルマンの『「これだ!」と思える仕事に出会うには』を読みました。
本書は「好き」を仕事にするための行動指針や意識改革にはじまり、履歴書の書き方までを扱った一冊です。
ワークが中心になっており、「好きを仕事にしたいんだったらこんな方法もあるよ」と、新しい視点を得るうえでは有用ではないかと思います。
以下、内容の紹介に続きます。
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● 神話:なりたものには、何にでもなれる。
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「何にでも」だなんて、それはむちゃというものだ。なれるのは「自分がなるように生まれついたものと釣り合っているものだけ」
例えば「サッカー選手になりたい」と思った人の誰もが実際になれるわけではないように、確かに私たちはなりたいものに何でもなれるわけではありません。
ただ、だからといって妥協を強いられるのかというと、そういうわけでもないと思います。
夢を本質のレベルにまでさかのぼれば、同じ夢を違う形で実現できる
―『ソース』マイク・マクマナス
好きなことの周辺も含めると、あなたの特性や才能を生かしてできる仕事は、たくさんあることがわかります。好きなことを仕事にすることを考える場合には、このように、できるだけ可能性を広げて考えることが大切なのです。
―『大好きなことをしてお金持ちになる』本田健
つまり、形を変えて「なりたいもの」の根源的な欲求を満たすことは可能なのです。
だから、すぐに「自分にはなれる資格がないよ…」とあきらめてしまわずに、他にそれを実現する手段がないか、探してみることが大事なのです。
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● 会社と社員は、お互いを雇い合っている
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会社側はスキル、経験、可能性を求めて社員を雇っている。一方社員の側は、単に給料をもらうためだけではなく、腕をふるって他社に貢献する場を得るため、スキルや知識、経験を得るため、会社を雇っている。会社を雇っているという意識なしに働くのは、キャリア上の自殺にも等しい。
これからはますます「企業の安定」というものには頼れなくなってくるので、こういう考え方はより重要になるのでしょうね。
現在の職場で学びたいことを書き出してみよう。
「面白い仕事などない。自分がその仕事を面白く出来るかどうかだ」と私は考えていますが、自分が現在の仕事で何を学ぼうとしているのかを整理してみることは、仕事の意義を明確にする上で非常に大切だと思います。
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● 怖いもの、腹の立つもの、いらただしいものは何だろう?
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一、自分はどんなことに腹が立つだろう?
二、自分にとって、一番怖いのは何だろう?
三、自分がこれまで一貫して苦労してきたことは何だろうか?同じことに苦しむほかの人には、どうしてあげたいのだろうか?
「これに腹が立つ⇒これを自分が変えたい」「これが怖い⇒他の人の感じている恐怖をすくいとってあげたい」という具合に、自分が腹の立つこと、怖いこと、苦労していることには、自分のやりたいことを見つけるヒントが埋もれている可能性があります。
このとき、「やりたいこと」に「使命感」が加わります。
特に強い理念や信念を持っている人は、この領域に「やりたいこと」が見つかる可能性が高いのではないかと思います。
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