斎藤一人さんの著書、「斎藤一人の絶対成功する千回の法則」を読んだ。
昨日紹介した「ツイてる!」で垣間見た一人さんを、もっと追及してみたかったのだ。
一人さんは普段からよく「ツイてる」という言葉を頻繁に使うのだそうだ。
何かの拍子に「ツイてるな~」と言う事もあれば、唐突に「そういえば俺ってツイてるな」ということもあるらしい。
そして、このように普段から口癖のように「ツイてる」と言葉を発することが、本当にツキを呼んでくるのだという。
そして、自分の成功は「ツイていたから」と断言している。
この意味を自分なりに考えてみた。
そして、「ツイてる」という言葉には二つの重要な意味があるのだと思った。
一つは、今現在自分が幸福であることを気づかせてくれるということだ。
幸せだから「ツイてる」と言うのではない。
「ツイてる」と言うことで、自分が幸せであることを思い出すのだ。
唐突に「自分はツイてる」と言うと、自然とその理由を考え出す。
すると、例えば私であれば、家族が健康であったり、食事に困るようなことがなかったり、好きな本をお金で買って読むことができたりと、実は非常に恵まれていることがわかる。
当たり前のこととして何気なく見落としがちだが、それがもし満たされてなかったらと思うとぞっとする。
「自分はツイてるんだ」と言うことで、自分が今のままでもこの上なく幸福であることを思い出し、今を前向きに捉えるようになる。
もう一つは、この幸福が決して自分の力でもたらされたものではないことを思い出させてくれることだ。
家族の健康、食事、本、どれも自分の力だけでどうこうなるものではない。
同時に今の自分があるのも、自分の力ではなく、家族をはじめとした周囲の人達、社会制度、自然の恵みなど、さまざまな支えがあってこそなのだ。
そう、自分にコントロールできない、「ツキ」なのだ。
周囲のおかげさまで自分が生かされているのだと思い出すことで、私たちは謙虚さを取り戻せる。
おごり高ぶって自分の力を過信して無茶をして失敗するようなこともなくなる。
「ツイてる」という言葉には、幸福であるという要素と、偶然であるという要素がある。
だからこそ、この言葉が大事なのだろう。
斎藤一人の絶対成功する千回の法則 | |
斎藤 一人
講談社 2003-05 おすすめ平均 |