村中剛志さんの著書、「「先読み力」で人を動かす ~リーダーのためのプロアクティブ・マネジメント~」を読んだ。
「いつも緊急の仕事で手一杯」
「部下がなかなか主体的に動いてくれない」
「ミーティングの効率が悪い」
本書はそんな悩みを持つ人にお勧めだ。
仕事ができない人は、自分や他人が起こしたトラブルに巻き込まれ、後手で対応してしまうために一生懸命働いているのです。
一方、仕事ができる人は、トラブルを起こさないように、前もって起こりうる問題を予測する「先読み力」があるのです。
著者いわく、問題解決のスキルをいくら磨いても、仕事はうまくまわせないのだそうだ。
問題が発生してから後手で対応していては、解決しても解決してもまた新たな問題が発生することになる。
必要なのは、未然に問題を認知し、必要なタスクを洗い出し、問題が発生する前に解決策を実行する「プロアクティブ(pro-active)」な姿勢なのだ。
「先読み力」とは起こりうる出来事(問題)を推測・発見する力のことです。
つまり、「先読み力」とは、問題発生以前の解決スキルなのです。
先読みし、プロアクティブに行動することには3つのメリットがある。
1つ目は、「自分のために投資する時間を確保できる」ことだ。
プロアクティブに動くことでトラブルを回避でき、時間の余裕が生まれる。
2つ目は、「目標を短期間で達成できる」ことだ。
問題を先読みし、事前に不要なトラブルを回避することで、余計な足止めを受けずにすむ。
3つ目は、「早いスピードで成長できる」ことだ。
起こりうる出来事を予測し、準備し行動することで、成長の機会が早く得られる。
本書では「タイムマネジメント」「チームマネジメント」「成果を生み出すミーティング」「チーム関係者の巻き込み」という4つの切り口で、それぞれいかに「先読み」し、「プロアクティブ」に行動するかを解説している。
かなり詳しいので、実践で使えるノウハウを求めるのなら読んで損はないと思う。
以下、自分用のメモ
●「重要であるが緊急ではない」タスクを先延ばしにするとリアクティブな行動を生む。プロアクティブにタスクを管理するポイントは、緊急の仕事を減らし、緊急ではない重要な仕事を優先して実行すること。
●ミーティングに参加するプロアクティブな理由―「情報提供する」「決定権限を持っている」「決定に影響を与えられる」
●ミーティングでは、「何を、誰が、いつまでに」をすべての決定事項に対して明確にする
「先読み力」で人を動かす ~リーダーのためのプロアクティブ・マネジメント~ | |
村中 剛志
日本実業出版社 2008-03-27 おすすめ平均 |