「仕組み仕事術」の著者、泉正人さんの著書、「お金の教養ーみんなが知らないお金の「仕組み」 」を読んだ。
本書はお金の教養を教えてくれる一冊です。
●何を買ったのかよく覚えていないのに、月末になるとお金が足りなくなる
●収入が増えても、ちっともお金が貯まらない
●マイホームは買うべきか、借りるべきか、の答えが出ない
●老後の生活に漠然とした不安を抱いている
●資産運用に興味はあるが、リスクが怖くてできない
多くの日本人がこうした悩みを持つのは、そもそも私たちがお金について学ぶ機会がこれまであまりなかったからなのだそうです。
上記のようなお金の生活習慣病から抜け出すための、正しいお金の知識を身につけることが、本書の目的です。
あくまで教養レベルで、タイトルのように「みんなが知らない」というにはあまりに簡単な内容ですが、しかし入門書としてはかなり有用だと思います。
本書の肝は、お金を稼ぐ能力と、お金をコントロールする能力は別物であるというところにあります。
例えば今月収が30万円で、毎月30万円使ってしまうような人は、月収が倍の60万円になったときに30万が貯金になることはなく、今度は毎月60万円使ってしまうようになります。
大事なのはお金をコントロールする能力を磨き、上手にお金を使う習慣を身につけることです。
例えば、
●収入を2:6:2にわけ、2割を貯金に、6割を生活費に、2割を自己投資に回す
●家計簿をつけて、小さなお金の使い道を地道にコントロールする
●お金と時間の使い道を「投資」「消費」「浪費」にわけ、浪費をなくし、投資にまわす
●家賃、保険料などの固定費を減らしてみる
等がお金を管理する仕組みとして本書で紹介されています。
また、購入しようとしている商品が本当に出費に見合う価値があるのかを考えるのも、無駄な出費を減らすのに有効です。
保険がいい例ですが、例えば現在30歳の人が40歳までに死ぬ確立は1%に満たないにもかかわらず、月4万円、10年間で480万円の保険料を払うのは果たして妥当なのでしょうか。
知らないうちに不必要な出費を強いられる、ということが身の回りにないでしょうか。
お金をコントロールできるようになったら、今度はお金に働いてもらう「資産運用」の出番です。
私はこれまで資産運用に関する本は読んだことがなかったのですが、貯蓄の変わりに資産運用してみるのも面白そうだなと思いました。
経済感覚を養えますし、知識が追いついてくれば利益も見込めますしね。
1.まずは自分に投資をする
●無知の人間が資産運用するのはハイリスク
2.得意分野を見つける
●株、債券、不動産、商品、為替の中から自分に合いそうなものを見つける
3.得意なところに集中投資する
●知識のない分野に分散投資するより、得意分野を見つけ、誰にも負けない知識を身につけたほうがリスクは小さい
4.資産を分散する
●慣れてきたら別の得意分野を開拓し、リスクを分散する
とのことなので、まずは本を読んで勉強ですね。
何から読めばいいのやら状態ですが。
お金の教養ーみんなが知らないお金の「仕組み」 | |
泉 正人
大和書房 2008-09-20 おすすめ平均 |