ドナルド・トランプとビル・ザンカーの共著、「大富豪トランプのでっかく考えて、でっかく儲けろ」を読んだ。
「でっかく考えればでっかいことを実現できる」
「でっかく考えてがむしゃらにやれ」
「でっかいことを成し遂げる自分を想像しろ」
「どれだけでっかく考えられるかが、どれだけでっかく成功できるかを左右する」
繰り返し「でっかく考えろ!」が登場する本書は、まさに自分で勝手に設定した限界を吹き飛ばしてくれる一冊です。
何しろ洋書版のタイトルが”Think Big and Kick Ass in Business and Life”であるように、読み終えた後の感想は痛快の一言です。
トランプ流成功哲学は、情熱的です。
●成功を望むなら、Noという言葉を無視する習慣を学べ!
●世間の流れに逆らっていようと、自分の直感に従って行動しろ!
●頂点を極めようとするとき、何よりも必要なのはねばり強さだ。
●好きな仕事に情熱を持って取り組めば、金は後からついてくる。
●情熱を注ぎ込むべき使命や大目標を見つけ、情熱的に取り組めば奇跡が起こる。
●しかし、実行力があるほど挫折も味わう。
●決して決してあきらめるな!
●努力するほど運が上向く。
本書を読むと、成功に必要な要素というものは、本質的には普遍なのだと感じます。
中には「借りは10倍にして返せ」と、不誠実な対応をするやつは完膚なきまでに叩き潰すことを説く過激な内容もあります。
実際に自分が叩き潰してきた人物(ちなみに著名人)を実名で公表し、その不誠実振りをご丁寧に本人の写真まで載せて宣言することで本書の中でもきっちり借りを返すという徹底振りです。
日本でここまでやるとひんしゅくを買いそうですが(というかアメリカでもひんしゅくを買っていると思いますが)、自分を打ち負かそうとしてくる相手から身を守る術を知っておかねばならないということは、覚えておいて損はないと思います。
やはり人が何か大きな事を成し遂げる上で最大の障壁となるのは、勝手に設定した自分の限界なのではないかと思います。
自分には知識や経験や実績がないから、学歴がないから、才能がないからと、勝手に思い込んであきらめてしまいます。
しかし、最も大切なのは「思考のサイズ」だとトランプは説きます。
自分の殻を突き破り、思考のサイズというボトルネックを解除するにはうってつけの一冊だと思います。
お勧めです!
以下、私用メモ
●もっともっとという欲が衰えた瞬間、あなたは坂道を転がり落ち始める
●自信が粉々に砕かれるのを防ぐ唯一の方法は、きびしい現実をきっちりと理解すること
●現在の良い時期は、過去の激務と献身の賜物だ。今日の行動が明日の結果を作る。
●借りを返さない人間は、ただのまぬけとみなされる
●目的に向かって集中力を持ち続けなければならない
●自分には高い価値があると信じ、この信念を振る舞いに込める
大富豪トランプのでっかく考えて、でっかく儲けろ | |
峯村利哉
徳間書店 2008-07-17 おすすめ平均 |