ローラ・スタックの「定時に帰る仕事術」を読んだ。
「定時に帰る仕事術」というタイトルですが、「豊かな人生を手に入れる仕事術」でも良かったのではないかと思わせる内容の一冊です。
長期的な目標を持ち、何が一番大事なのかをつねに意識して、物事に優先順位をつけながら本当に大事なことに時間を使っていくという、単に定時に帰るのみでなく、「生き方」と「仕事」をより包括的にリンクさせた仕事術を示しています。
1.準備―目標を定め、スケジュールをたてる
2.削減―仕事の無駄を切り捨てる
3.整理―机の上やファイルを上手に片づける
4.自制―仕事のムラをなくす
5.不安―ストレスに対処する
6.集中力―仕事に没頭する
7.効率―時間の浪費をなくす
8.情報管理―テクノロジーとツールを使いこなす
9.活力―自分の体をいたわる
10.バランス―オンとオフを上手に調整する
と、ダラダラと仕事を続けてしまいがちなファクターが本書では網羅されているのですが、冒頭に「PQ(効率度)テスト」というものがあり、どのファクターがボトルネックとなっているのかをまず把握して、その部分だけを読めばいいようになっています。
削減、整理、効率等のファクターは「仕組み仕事術」や「仕組み整理術」のほうが詳しいのですが、この2冊がカバーし切れていない「自身の集中力を維持する方法」「上手に睡眠をとる方法」「 残業するのが当たり前という職場の空気に流されずに、きっぱりと帰る方法」「頼みごとにノーと応える方法」「同僚とのおしゃべるを回避する方法」などの部分は、既に上記2冊を読んだ方でも非常に参考になると思います。
とりあえず、私はノイズキャンセリング・ヘッドフォンは自宅での学習用にと考えていたのですが、「集中中」であることを同僚にアピールし、無駄な雑談を避けるためにも、職場でも活用しようと思いました。
高価なのがネックですが、もう買うしかないですね。
定時に帰る仕事術 (ヴィレッジブックス) | |
Laura Stack 古川 奈々子
ヴィレッジブックス 2007-02 |